見出し画像

2023年2月 壱岐・ゲストハウスみなとや

壱岐で1泊は温泉にしたかったので、国民宿舎壱岐島荘にしたが、もう1泊をどこにしようかと探した。島旅のプロである友人に訊いたら、自分はまだ泊まってないけど数年前にできたゲストハウスがいいらしいと教えてくれた。その後、テレビ番組でもそこが紹介されていた。女将さんはよそから移住してきて海女さんになったらしい。予約の際のやりとりもしっかり対応してくれて好感を持てた。
さあ、壱岐の2日目。まず昼間に酒とビールを預けに寄った。ゲストハウスみなとや。ぽにょさんという女性スタッフが愛想良く対応してくれた。若い子が他にもいるようだった。お客かな、スタッフかな。
で、夕方、壱岐湯川温泉の風呂上がり、今夜の夕食は予約してあるが、朝食はなしとのことだったので、近所のイオンでおにぎりとカップみそ汁、野菜ジュース、ヨーグルトを買って、宿へ。
ここは昔、遊郭だった建物を改装して宿にしている。建物の中も、いい雰囲気。
残念ながら全国旅行支援割引きは使えないが、支払いには事前購入してきたプレミアム宿泊券が使える。2500円で5000円分の宿泊クーポンになるので、かなりおトク。と、明日の朝食は用意できますがどうしましょうかと訊かれた。え、朝食はないということだったんじゃないの。ま、でもできるのなら用意して下さい。それも含めて、3100円をペイペイで支払った。1泊2食、結局5600円で泊まれた。さらにペイペイで2割バックなので、4980円。なかなかいいなあ。
女将さんは今日は長崎へ出張中で不在、が、ご主人がいた。どうしてここのことを知ったのですかと訊かれたので、テレビでも見たし、友人に島旅のプロがいるので彼から教えてもらったと話していたら、そこにいた女性スタッフが、私、利尻で去年と一昨年会ってます、と声を上げた。うみねこゲストハウスにいたSさんだった。あららびっくり。一昨年はまだうみねこのお客だった彼女が、ブロッケン現象をペシ岬という標高100mにも満たない場所で見たと教えてくれた人だった。で、去年はペンションに連泊するつもりが2泊目が満室だったためうみねこで1泊予約したけど、結局キャンセルが出たので、うみねこをキャンセルした、ごめんねと伝えにうみねこへ行ったら、スタッフとして彼女が働いていたのだった。後で聞いたら、うみねこに遊びに来たこちらの女将さんと話す内に壱岐へ来たくなって、昨年暮れから働いているのだそうな。いやあ、驚いたなあ、狭い世界だ。
部屋は2階のドミトリー。2段ベッドが向かい合わせに。でも今夜は他にお客はいないようだ。奥の下段を使わせてもらう。

こちらは男性用。右手奥に同じサイズの女性用の部屋がある。
布団やシーツも清潔で気持ちいい。毛布も置いてあった。
2階の洗面所。トイレとシャワーは1階。
階段。細かな部分も結構丁寧にリフォームされている。
トイレ脇の手洗い場。タイルなどもお洒落。
玄関に通じる廊下。左手に共用冷蔵庫と小さなキッチン。
みなとやの館内図。

荷物を置いてから近所を探検散策。

昔ながらの商店街風の通りの角っこに面白い店。手造り工芸の店かな。

今日は昼は暖かったが、さすがに暮れてきたら寒い。帰ろう。

宿の右手正面。
玄関の引き戸の右にはこんな看板。

夕食は19時からスタッフと一緒に、と聞いていた。その前に、ひとりビールを吞もうと。

今夜の飲み物。ILAND BREWERYのクラフトビール、IPAとゴールデンエール。
よこやまは山田錦100%の純米吟醸。

ゴールデンエール、なかなかいいぞ。香りも味も。さて、そろそろ、夕食のセッティングが始まった。スタッフはぽにょさん、Sさん、もう1人男性がいて彼は料理人だった! 今夜は彼らに加えてご主人、そして客のぼく、5名で食卓を囲む。テーブル脇ではストーブが焚かれている。並べ始められた料理を見て、びっくりした。凄い。

ブリの刺身。壱岐の鰤が美味しいのは昨日のかもめの朝ごはんで分かっている。

今日はスタッフふたりで釣ってきたアカカマスが料理の主役らしい。ブリ刺身に加えて、アカカマスのカルパッチョ、アジとアカカマスのなめろう、アカカマスとツボミ菜のフリット、アジのパン粉焼き、リゾット、地元で採れたダイコンのグラタン。それぞれ、どかんと大盛り。

フリットに添えられたソースは、唐辛子の燻製を混ぜてある。
ダイコンそのものも美味しいのだ。
大きなテーブルが狭く見えるほどのご馳走。

各自、好きな飲み物を飲みながら、食べつつ、おしゃべりが弾む。
壱岐には「お尋ねさん」という霊力を備えた人がいるという話は実に興味深かった。沖縄のノロや恐山のイタコなどに通じる世界のようだ。調子が悪くなると、お尋ねさんに頼んで、悪い霊などを祓ってもらうという。今でも存在するらしい。
あと面白かったのは、壱岐には野生のイノシシ、シカなどがいないという話。対馬にはいるんじゃなかったかなあ。壱岐では畑の獣害対策が必要ないという。よその人が聞いたら羨ましがるだろうなあ。

酒を飲み干したので、ウィスキーみたいな焼酎を1杯いただいた。いい香り。

おお、気がつけば消灯時間の23時が迫っていた。ご馳走様でした。おしゃべりも楽しかった。
翌朝、近所をまた散歩。

宿の近くにも神社は何ヵ所もある。
1974年の観光パンフレット。
観光地の様子も今とはずいぶん違う感じ。

朝ごはんも美味しかった。

レンズ豆のスープ、サンドイッチはアカカマスフライと野菜、タルタルソースはお手製、
そして美味しいコーヒー。

また来ます。お世話になりました。

いいなと思ったら応援しよう!