見出し画像

2022年5月 宮古諸島2 宮古島

来間島から橋を渡って、宮古島へ。すぐに、ツヌジ御嶽こと下地神社がある。昭和53年に老朽化した社を建て直したという実に立派なお社だった。

こちらは赤崎御嶽の遙拝所であるとの説明書きがされていた。
ヤマトシジミとヒメキランソウ。

沖縄製糖の工場脇に史跡、池田矼(いけだばし)が残っている。今から200年前に造られたという。

琉球王朝時代に架設された。

近くの宮古特有の巨石墓、ミャーツ墓へ。

ミャーツ墓。正面には祭壇が設けられ、丸い穴が穿たれている。
その右にはお供えの酒などが置かれていた。

工芸センターへ立ち寄り、その後、本土復帰50周年関連パネル展開催中の宮古島市総合博物館へ向かった。肝心のパネル展は拍子抜け、がっかりだったが、拾いものがあった。宮古島で初公開、ベニエリルリゴキブリという宮古島にしか棲息しない希少種のゴキブリを展示していたのだ。これは美しい。2021年6月に新種として発見され、7月に緊急指定種に指定されたそうだ。捕獲、採取、販売などが厳しく禁止されるとのこと。

ベニエリルリゴキブリ。エリの部分が紅色だそうな。
森の朽ち木の中などにいてなかなかお目にはかかれないらしい。

その後、いったん来間島に戻り、お昼を済ませて、再び宮古島へ。

宮古島はあちらこちらにマモル君が立っているが、マスク付きは少なかった。

街路樹のフクギが花盛り。

フクギには雄と雌があるそうで、こちらは雄の花。濃いクリームみたいな甘い香りがする。
タバコ栽培も盛ん。
アマミウラナミシジミ、かな。

宮古島の南西部、海から細い入り江が深く入り込む入江湾の展望台。

細長く陸の中に食い込んだ入江湾。マングローブも見られる。

入江湾の脇には、クバカ城跡。宮古馬が中にいることもあるようで、期待したがいなかった。

300年ほど前の史跡、クバカ城跡。宮古馬を見たかったなあ。

お天気もいいので、そのまま海沿いを東へ走る。シギラリゾートの先、イムガーマリンガーデン。ガーデンと言っても、入場料を取られる庭園ではない。ただ岩場に遊歩道があるだけの場所。

一番の高台から海を眺める。
左手の浅瀬では、シュノーケリングを楽しむカップルがいた。
イリオモテアザミ
ミズガンピの花

さらに東の端、東平安名崎まで走った。駐車場に車は10台ほど。

灯台の手前、マムヤの墓。恋に敗れた美女が断崖から身を投げたという。
ミツバコマツナギ。この写真を撮っているときに若いお嬢さんが、
何という花なんですかと聞いてきたが、答えられなかったのが悔しい。
ハマボッス。普通は白いが、沖縄方面では薄紅色がつくようだ。
登れる灯台は全国に16基しかない。これまで2回登ったから、今回はパス。

さて、今夜のお宿へ向かおう。3年ぶり、3度目の津嘉山荘。若旦那が出てきた。部屋は青の部屋。3年前は隣の部屋だった。こっちも広い。4ベッド。浴室にはバスタブもある。トイレはシャワートイレ。大きなテレビの横に熱帯魚の水槽。革張りのソファ、冷蔵庫。もちろんエアコン付き。今回は1泊目と3泊目が3000円台の安宿。ここは2食付きで7500円。内容を考えれば、十分に安いと思う。

農家民宿、懐かしい響き。
ゆったりしたバスタブがあるのは嬉しい。
テレビの横に水槽があった。

さて、近所を散歩。サニツ浜方面へ。あれ、カフェやレストラン、ゲストハウスなど新しいモノがたくさん周辺にできている。へええ。

ここの景色が好きだ。
近所のお宅にいたネコ。

さて、お待ちかねの夕食。今夜は他にお客はいない。というか、GW中もお客さんは少なかったみたい。どうしたんだろう、あれほど繁盛していた宿なのに。相変わらず、野菜中心のお料理は美味しい。金時草の白和えも定番、名物のラフテーも健在なり。ビールの後、泡盛をいただく。食事中に、千代さんが外出から戻ってこられた。80歳とは見えない、お洒落で元気そう。ぼくと誕生日が同じなんだよね。

この後に、ナーベラー炒め、天ぷら、揚げ出し豆腐炒めと出てきて、ご飯と味噌汁で締め。
食事部屋。家族の歴史が分かる。

部屋に戻って、テレビを観ながらハイボール缶を吞んでいたら、知らずに寝落ちしていた。
翌朝も、事前の予報では雨のはずが、降っていない。それでは、と散策に出た。

サニツ浜公園には巨大な宮古馬がいる。
イソヒヨドリの雌。少し前に、宮古島にアカショウビンが渡ってきたと、
テレビのニュースで見たので期待したが、見られず。イソヒヨドリはイヤというほど見た。
今朝もかろうじて朝日を拝むことができた。ありがたい。
我が家の近所では鯉のぼりをほとんど見かけなくなったが、宮古へ来てからは、
あちらこちらでたくさんの鯉のぼりを見た。こうでなくっちゃ。
バス停も絵になるなあ。
この花の名前は分からず。雨滴を貯めた花びらが妖艶だった。
一面に敷き詰められたフクギの花に朝陽が映える。

さあ、朝ご飯。毎回、車の運転さえなかったら、朝からビールを吞みたいと思う。おお、なんと大好物のスイカがあったよ!

モーイと呼ばれるアカウリをカツオ出汁で煮たのがめっちゃ旨い。
マグロのステーキも朝からご馳走だぜ。

チェックアウトして、与那覇湾の反対側へ。久松漁港へ行くと、クレーンでつり上げた鯉のぼり。やるねえ。

笑ってしまった。この巨大鯉のぼり。

漁港脇の公園からは、美しい海の景色。

今日もいいお天気なんて想定外。
かなたに見えているのは、来間島の龍宮城展望台ではないか。

漁港からすぐの所に、久松五勇士のモニュメント。日露戦争の時、バルチック艦隊が東シナ海を北上するのを通信施設があった石垣島まで伝えようと小さな木舟で漕いで行った5人の若者を顕彰する碑。

子孫にとっては誉れ高いのだろうな。
これが格安レンタカー、スズキワゴンR。北海道で使い倒した車を持ってきたようだった。
シロハラクイナ。野鳥ファンによれば、珍しくないらしい。

天気が良すぎるので、ビーチ視察。砂山ビーチへ。途中で蝶の写真を撮っていたら、下りてきた水着姿のおネエさんが、上の方にもっと蝶がいますよ、と言われてしまった。

狭い道を登り終えると、目の前に青い海が現れた。
沖には海上保安庁の船。
ジャコウアゲハ

さて、もう一足のばして宮古南西園へ。ここは国立療養所で、ハンセン氏病資料館が見学できる。

入所されていた方々の様々なご苦労が語られている。

園内では、海岸の方へは自由に行っていいですよと言われたので、海岸へ。軽石がまだ漂着しているようだ。お、昨年暮れに泊まった大神島が間近に見える。

大神島の港から遠見台あたりがよく見える。それにしても、美しい浜だった。

療養所を後に、大浦湾沿いを走る。湾内には養殖の棹が立っている。アーサ(ヒトエグサという海藻)の養殖をしているようだ。

アーサの養殖場。

車を返す前に、前回も立ち寄った立派な図書館へ。郷土関係の資料本をちらちら見させてもらった。

図書館では地元の写真家が夕陽の写真展をやっていた。

その後、給油して車を返却、宮古空港に送ってもらう。昼メシはA&Wで軽く。伊良部島行きのバスは市役所前から出るので、タクシーで移動。

宮古空港のA&Wで生ビールとチリチーズカーリーフライのセット。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?