2020年12月 長崎

画像1 長崎市内を旅した。先日、五島からの帰りは長崎港からそのまま空港へ向かったので、市内となると10年ぶりのこととなった。きっかけはジェットスターの500円セール。手数料込みで成田から往復3020円。2泊3日の旅。平和公園には修学旅行の小中学生が多く、町の中には同じく高校生がグループ単位で行動していた。
画像2 着いた日のお昼は、新地中華街の蘇州林という店で太麺皿うどんを食べた。若い女性店員さんがひとりで、表の角煮まんじゅうを売ったり、中の注文を取ったり配膳したり片付けたり、大活躍していた。
画像3 大浦天主堂を訪れるのは数十年ぶり。この前、上五島で鉄川与助が建てた教会を数多く観て回ったが、ここでは右手の旧大司教館が鉄川作。資料館となっているのだが、ドロ神父設計とは書いてあるが、鉄川与助の名前は一切触れられず。極めて残念なり。
画像4 長崎市電の24時間パスをスマホアプリで購入し、諏訪神社へ移動した。立派な鳥居と長い石段が待っている。
画像5 諏訪神社は正式には鎮西大社諏訪神社。秋の例祭は、かの有名な長崎くんち。
画像6 諏訪神社の手前には樹齢数百年、見事な大楠が聳え立っていた。神社内にある幼稚園の園児の帰る時間で、お母さん達がお迎えにやってきていた。
画像7 諏訪神社の参道脇、1軒の酒屋がある。10年前に来た時、この店の中で角打ちを楽しんだ。燗映えがする銘酒がたくさんあって楽しい一時を過ごせた。久しぶりに立ち寄ってみたら、ずいぶん前に店内飲酒は止めたとのこと。相変わらずのいい品揃えだったので、余計に残念だった。
画像8 長崎市内を走る市電は、塗装バリエーションも多く、見ていて飽きない。低床スタイルの現代的車両も時々走っている。
画像9 来年3月に長崎駅は高架新駅として生まれ変わる。大工事のまっただ中であった。もちろん来たるべき新幹線開業のためである。そのため、現在は仮通路を延々と歩かなければ改札に辿り着かない。
画像10 旧長崎駅はどんづまりのホームが並んでいた。その名残がまだ生々しく残っている。
画像11 中島川に架かる眼鏡橋。優雅な姿。撮影地点、手前の橋も石造りの古い橋だった。
画像12 眼鏡橋からすぐ近くに東古川町一帯には古い民家がたくさん残っていた。そこに目を惹く電車の店。もうずいぶん以前に閉店したようだが、そのまま残っているというのが凄いなあ。
画像13 初日の夜は、10年前に寄って好印象が残っている大衆割烹、安楽子(あらこ)。当時、まだ若かった大将は脂ののった年頃になり、幼稚園児ぐらいの子供がいるらしく、晩ご飯を店に食べに来ていた。
画像14 刺身も美味しかったし、クジラカツも良かったが、なんと言ってもこれ。オバケネギ。サラシクジラとネギを酢味噌で食べるのだが、相変わらず旨かった。
画像15 安楽子の後、日本酒と音楽の店エイジにハシゴ。マスターは4年前にUターンしてくるまで東京で音楽関係の仕事をしていた。
画像16 せっかくだから長崎県の日本酒を、とリクエストしたら、壱岐のよこやまSILVERを出してくれた。壱岐は焼酎だけかと思っていた。米の旨味十分の美味しい酒だ。
画像17 で、壱岐の酒にぴったりのお通し。刺身で食べられる壱岐のカキを蒸してある。よこやまSILVERとの相性抜群。マスターから明日以降、寄るべき店をあれこれ教えてもらった。
画像18 2日目、午前中は、伊王島で温泉入浴。長崎駅前から無料送迎バスが出ている。アイランドナガサキという一大リゾート施設。施設内循環バスに乗り換えて、YUYUSPAで入浴した。海を目の前にする露天風呂でのんびり。
画像19 長崎市内に戻り、昨夜教えてもらったちゃんぽんの店、群来軒へ行くと定休日。もう1軒のちゃんぽん候補は10年前にも寄った共楽園。カキの出汁がきいてとても美味しいスープ。値段も770円と良心的。
画像20 原爆爆心地の川べりに、石垣工事中に見つかった原爆地層が観察できるようになっていた。瓦やガラス片陶器片などがぐしゃっと重なっている。
画像21 平和公園裏から遠望する浦上天主堂。後で訪れた長崎県立美術館に、昭和28年に木村伊兵衛が撮影した浦上天主堂の崩れ残った正面壁のモノクロ写真が展示されていた。
画像22 現在の浦上天主堂のすぐ脇に保存されている、旧浦上天主堂鐘楼の一部。アンジェラスの鐘とも呼ばれる。
画像23 浦上天主堂からほど近い原爆資料館。館内には修学旅行の生徒達が多く、中には外国人の姿も見られた。長崎に投下されたファットマンと呼ばれた爆弾の模型。
画像24 原爆資料館から新地へ戻ってくると、出島の中の教会に傾きかけた陽が差し込んでいた。
画像25 長崎水辺公園に接して立つ長崎県立美術館。開催中の企画展は、長崎美術往来。長崎ゆかりの画家達の作品に交じって、写真家東松照明の作品が数多く展示されていて、初見の作品も多く、望外の喜びとなった。東松さんは10年以上、長崎に暮らして写真を撮り続けた。カラー作品にはっとするような色彩の取り合わせが多く見られた。10年前に長崎へ来たのも、実は当時開催された大々的な東松照明展が目的であった。
画像26 新地中華街の入り口にクリスマスイルミネーションが点灯していた。
画像27 2日目の夜は、昨夜教えてもらった、こいそという店へ。思案橋横丁からさらに小路へ入り込んだ場所にあるこぢんまりした居酒屋だった。
画像28 こいその刺身盛合せ。ヒラメ、ヒラマサ、スミイカ、〆サバ、タイ、地ダコ、クジラさえずり、クジラベーコン。いやどれも旨かった。酒は福岡の萬屋荒神。
画像29 こちらは、きびな煮。キビナゴのことを長崎ではキビナと呼ぶ。大将によれば、新鮮なきびなは炊くんが一番、とのこと。いい店だったが、すぐ真後ろのテーブル席に賑やかなリーマン3人連れが大声で会話し始めたので早々に退散した。
画像30 3日目の早朝、泊まったホテルの屋上にある大浴場の露天風呂。夜景を楽しみながら一浴。

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