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2022年7月10日 八甲田大岳(1585m)

日程:酸ヶ湯温泉登山口6:25→7:50有毒ガスエリア→8:40仙人岱8:50→9:40鏡沼→9:50八甲田大岳10:05→10:30大岳鞍部避難小屋→11:13ロープウェイ分岐→毛無岱→12:57酸ヶ湯温泉

メンバー:横井、秋田、長崎、渡部

2年前にも同じメンバーで八甲田に登ろうと来たが、山頂荒天のため山麓の田代湿原を歩いて終わった。その時の様子はこちら
今回はそのリベンジ。青荷温泉を5時に出発。途中のコンビニで朝と昼ご飯、飲み物を調達。酸ヶ湯温泉の登山者用駐車場に着いたのは6時過ぎ。濃い霧に包まれている。雨用の身支度して6時半前に登り始めた。まずは、ゆるく登っていく。

登山口には神社の鳥居、一礼して潜っていく。
登り始めの部分はものすごくきちんと登山道が整備されていて驚いた。とても歩きやすい。

しばらくは一定の角度で高度をあげてゆく。森の中を抜けると、火山らしい景観に変わる。

距離的にはちょうど半分ぐらいのポイント。
次第に硫黄の匂いがするようになった。

そして、有毒ガス注意と書かれたエリアに出た。ここ
ならではの植物も見られる。花の写真はいつものように別ページで。

立ち止まるなとあるが、写真を撮影しなくてはいけない。

ここらで、いったん霧のかかったエリアを抜けた。ガスの向こうに太陽が見えてきた。しかし、蒸し暑い。雨除けのためパーカーを着てるから、その内側では蒸れ蒸れ。気をつけて給水してるつもりだったが、たぶん足りていなかったらしく、この後の山頂へ向けての斜面でゼイゼイしてしまった。

日がうっすら見えてきた。この先でたまりかねてパーカーを脱いだが、汗は止まらず。

やがて湿地の中の木道を歩く。花も増えてきた。シオガマ、コバイケイソウなどが続々登場。仙人岱である。

標高1300mほど、湿地帯にさしかかった。
とにかくコバイケイソウがたくさん咲いていた。当たり年みたいだ。
仙人岱は、昔は広大な湿原だったようだ。
花が現れてくると、なかなか前に進みづらくなる。
おお、ヒナザクラの群落。9年前にひとりで逆ルートで歩いた時、仙人岱で見たヒナザクラの印象が最も強く残っている。
少しずつ高度をあげていく。
右手遠くの草原にはおそらくチングルマと思われる白い花の大群生が見られた。

そして、ルート上にはもう雪はなかったが、雪渓の名残。

9年前には雪渓の上を歩いた。10日ほど早い日程だった。
山頂手前の鏡沼。

さあ、最後は一気に急斜面を登っていく。いつもならマイペースで登れるのだが、今回は息を荒くしてしまった。

標準タイムより1時間以上遅れて、1585mの大岳山頂に到着。途中で花の写真を撮ってるのでこればかりは致し方ない。山頂はガスで真っ白。周囲の景観は残念ながら楽しめず。
三角点にタッチ。もちろん掌で。足で踏みつけるような野蛮なことはしない。
八甲田の人文字を描いて記念撮影。

今日はYさんの調子も良さそうなので、毛無岱へ回って下山することにした。

湿っぽい天気のため、レインウェアを着ざるを得ない。着ると、暑い。
大岳鞍部避難小屋。ベンチで2人、食事していた。今日はすれ違う人、追い越す人、とても少ない。日曜なので、もっと大勢の人が山へ入るのかと思っていたが。

毛無岱へ下って、振り返ると、ようやくガスがとれた大岳山頂を見ることができた。それが冒頭の写真。

コバイケイソウの群落。
湿原エリアを歩いて行くと、ロープウェイの駅が見えてきた。
広々した上毛無岱を木道伝いに歩く。
木道脇にチングルマの咲き終わった、カザグルマがいっぱい。

そして、下毛無岱を見晴るかすポイントに出た。おおお、すごい眺め。この日一番のハイライトだった。

まるでジオラマ模型を見るような景色。素晴らしい。晴天でなくても、湿っぽい陽気ならではの、しっとりした風情が漂っていて、雄大な景観を見栄えするように仕上げていた。
下っていくと、少し木道が痛んだ部分も出てきた。
湿原の中、所々にこのようなテラスとベンチが設けられている。
湿原を抜けるとまた樹林帯に入る。

樹林帯に入り、しばらく歩いていたら、右手に何やら生き物が動いていた。お、カエルだ。

かなり大きなカエルだった。ヒキガエルかな。

やがて、酸ヶ湯温泉の屋根と駐車場が見えてきた。13時下山を目標にしていたが、3分前に下山できた。
温泉前の辰五郎清水で靴やストックの汚れを落とさせてもらった。そして、1000円の入浴券を買って、千人風呂へ。日曜にしては少ない。10人もいたか。ここのお湯は成分きつい。上がり湯で頭を洗ったら、目がピリピリした。打たせ湯もして、濁り湯に浸かって、ああ、さっぱりした。

酸ヶ湯温泉に泊まろうかとも思ったが、青荷温泉は同行メンバー未体験とのことで、敢えて少し離れた青荷温泉に泊まった。
湯上がりに飲んだ清水の美味しいこと。

酸ヶ湯温泉から、山を下って七戸へ。Yさんが気になるアップルパイがあるとおっしゃるので、相馬菓子舗に立ち寄った。ありゃ、ショーケース、ほとんど空っぽ。ご主人が、先週旅サラダで紹介されて、突然の売れ行き。今日の分は予約だけで売れてしまったと。残っていたレモンケーキを買ってみたら、懐かしい味がした。

相馬菓子舗のレモンケーキ、180円。

さて、レンタカーを返す前に八食センターに立ち寄り、八戸駅へ。昨日の朝から参加したW君は今夜は八戸泊。新幹線の出る前に、駅ビルで生ビール。プッハー。車中ではイカとサバの駅弁を肴に日本酒如空をいただいた。

八戸駅ビルの駅中横丁は1軒しか営業していなかった。
イカとサバ、どちらも八戸港自慢の水揚げを誇る。なかなか美味しい駅弁だった。
特別純米酒、如空。くいくい飲めた。

さて、本来ならこれで終了、なのだが、ハプニング。大宮駅で下車したYさんとN君。Yさんから電話がかかってきて、N君スマホを忘れた、と。見ると、座席前のメッシュポケットにiPhone。上野駅の本屋さん前でN君を待って、確かに引き渡しをして、今回の盛りだくさんの旅は終了。


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