2020年9月 那覇

画像1 昨年焼け落ちた首里城。2月に来た時は正殿跡の中には入れなかったが、6月から400円の入場料で入れるようになっていた。昔は広々していた正殿前の御庭は物が置かれて狭く見えた。
画像2 泊港近くの安ホテルに泊まった。夕方、雲が紅く染まっていた。GoToトラベルのおかげで、往復ANA便、4泊のホテルが付いて1万9000円という破格の安さだった。
画像3 着いた日の夕食は、ホテル近くの魚料理専門のいゆじへ行ってみた。店はその日営業するかどうかは、15時過ぎに電話で確認しないと分からない。漁があったかどうか次第というのだ。幸い、この日は営業するとのことで予約もすんなりできた。
画像4 開店時間の19時に入店すると、他に客はいなかった。カウンター隅に座り、さて何を頼もうか、店主と相談。ザルもずくは、そばつゆで食べる。上等なもずくだった。オリオンビールの後は、泡盛をこちらも店主おすすめで少しずつあれこれ出してもらった。
画像5 毎日書き換えているらしいメニューには、とても読みづらい字で魚の名前がいろいろ書いてあるが、どんな魚か見当もつかない。すぐに店のルールを理解した。ここは店主にこんなものが食べたいと相談するのが正解なのだ。刺身は初めて名前を聞く魚4種類。厚切り。よく噛むと本来の味が分かるはずと店主。
画像6 沖縄で魚料理というと塩煮を思い浮かべるが、店主に鼻で笑われた。旨味が抜けてしまってサイテーの食べ方。塩焼きで食べてみろと。これはキタビラーというアジの仲間、皮がとても硬い。身はしっかりした味わいで旨い。
画像7 こちらは刺身でも食べたヒラーガラの揚げ物。ふわふわして大変美味しい。泡盛は結局4種類飲んで、お勘定は3800円とリーズナブルだった。
画像8 与論島から戻った晩は、同じくホテル近くの宮廷料理を売りにする糸ぐるまで夕食。
画像9 全10品のおまかせコース、花倉を注文。まずは、じーまーみ(落花生)豆腐とミミガー和え。
画像10 泡盛は瑞穂25度を水割りでいただいた。あらかじめ予約をしておいたが、入店したら座敷に案内されそうになったので、テーブル席にしてもらった。
画像11 この店の名物、ドゥルワカシー。他の店でも食べたことがあるが、結構レベルが高いと思った。ただし、やや甘味が強いかな。田芋の風味とシイタケが効いている。
画像12 ラフテー。美しい照り色。お箸でほろほろ千切ることができるほど柔らかい。これも少し甘め、かな。
画像13 〆のご飯にはあぶら味噌、そしてイナムドゥチ。専用の白味噌を使っている。美味しい。ほんのり後味に豆の香りがすると思ったら、落花生を隠し味に少し使っていると後で教えてくれた。
画像14 デザートも食べて食事を終えたら、ハブ酒を1杯ふるまってくれた。ハーブをあれこれ入れているようでいい香り。精力は付けてもらってもしょうがないんだけどね。
画像15 県立博物館・美術館。開催中の岩石展を観ることにした。
画像16 右は、オーストラリアで産出した、最古の鉱物を含む岩石。ジルコンという鉱物の年代測定をすると44億年前だったという。
画像17 首里城近くの路地にひっそり店を構える、首里ほりかわ。沖縄そばの人気店。
画像18 ほりかわそばには、柔らかく煮込んだ分厚い豚ロース肉が2枚、たっぷりの刻み生姜と青ネギ、削りカツオブシが載っている。スープは濃厚だが切れがいい。セットで、揚げ物と島豆腐。ビールのつまみに最高だった。
画像19 公開中の首里城正殿跡では、床下のかつての基礎遺構を見ることができる。これは今しか見られない貴重な遺構。ふたつの時代の遺構とのこと。
画像20 首里城東端の高台からは焼け落ちた全体とその向こうにおもろまちの高層マンション、さらに海の向こうの慶良間諸島が見えた。係のおじさんが国際通りはあちらの方、と教えてくれた。
画像21 那覇の国際通りから市場本通りへ入り、しばらく行くと、本当は牧志公設市場があるはずだけど、現在工事中。少し離れた場所で仮営業している。
画像22 9月になっても那覇は暑い。気温は昼前から30℃を越えている。涼もうと思って、ぜんざいを食べに行った。沖縄でぜんざいといえば、かき氷。富士家本店では氷が保冷容器に別盛りしてあって、溶けてしまわないよう数回に分けてトッピングができる。
画像23 富士家本店の外観。いけてるねえ、このセンス。次から次へとお客さんがやってきて賑わっていた。甘味系ではなく、タコライスやタコスなど食事系のオーダーをしている人も結構いた。
画像24 那覇最後の晩は、初日の夜に面白かった魚料理の店、いゆじへもう一度。この日も15時過ぎに電話で営業を確認して予約。同じカウンター隅に座った。
画像25 刺身からスタートしたが、1回目同様、魚の名前を何度も聞いたりして写真を取り損ねてしまった。こちらは煮魚。イノオムルというフエフキダイの仲間。しっかりした身が甘めの煮汁と合わさって旨い。豆腐も美味しい。
画像26 今夜も泡盛はおまかせ。吞んだ順に、萬座、ニコニコ太郎、かね山、時雨。料理は地魚の味噌たたき。2晩通って分かったのは、この店で出てくる料理は、メニューとは関係なく、刺身、焼き魚、煮魚、揚げ魚、以上4種類。たたきは例外だけど、地魚とうたうのは切れっ端の寄せ集め、ということ。少数多品種で仕入れた魚をとにかく残さないよう提供していくことが店主の最大課題なのであった。
画像27 このクラシックなラベルがたまらない泡盛時雨。相当濃厚で旨かった。泡盛に対しても店主のこだわりは強くて、知ったかぶりは厳禁。店名のいゆじとは、釣り針のこと。今は死語で沖縄の人でも分からないらしい。
画像28 〆に骨汁。初日、これを頼むのを忘れたので出直したようなもの。いろいろな魚のアラから出た濃厚な出汁、旨味がぎゅうと詰まっていて、それでいてクリアな感じの味わい。アオサが浮かべてあった。これは旨かった。この日のお勘定は初日よりなぜか600円高かった。
画像29 ゆいレール。今回はあまり乗る機会は多くなかった。結局1デイパスも買わずじまい。
画像30 8年前に亡くなった写真家東松照明氏。奥様が昨年、ギャラリーINTERFACEを開かれた。実はコロナ騒動でずっと閉館していたのが、数ヶ月ぶりにこの日再開、開館は13時。が、12時過ぎの便で帰らなくてはならない。奥様が特別に11時に開けて待っていて下さった。沖縄の若い写真家を指導育成支援したり大活躍される様子を聞かせていただいた。

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