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2021年8月 徳島

緊急事態宣言下ではあるが、昨年亡くなった義母の納骨のため徳島へ出かけた。息子達も同行する予定だったが、宣言発令を受け、諦めさせた。行きの徳島便は当初予約便が間引かれ、夕方便に変更させられた。機窓から富士山を見ると、山頂を取り巻くように雲がかかっていた。

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徳島は雨が降っていた。ホテルは駅前だが、バス停から横断歩道を渡るだけで、スーツケースはびしょ濡れになった。チェックインしてしばらくすると、小降りになったので、駅近くの居酒屋とくさんへ出かけた。これまでに何度か来たことがあるが、少し前に起業オーナーが引退し、別の人が跡を継いだらしい。広間にテーブル椅子を置いた席へ案内されたが、低い仕切りのすぐ奥で賑やかに飲んでいるグループがいて不快なので、カウンターにしてもらった。メニューを見ると、昔の大衆居酒屋料金ではなく、結構いい値が並んでいる。イカ耳沖漬け、新レンコン天ぷら、ノドグロとシブ鯛のたべくらべなど注文。酒は三芳菊無濾過生原。おお甘酸っぱくて旨い。徳島、というか鳴門は日本有数のレンコン産地。その天ぷらは美味しかったが、わずか5切れ。1ピース200円もする。ノドグロとシブ鯛も旨いには旨いが、1切れ300円の刺身! 参ったなあ。店内は昔のまま、大衆向け造りなんだけど。

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奥の座敷ではずっと嬌声歓声がウワンウワン鳴り響いていたし、調理場の中にはマスクなしで洗い場に立ってるヤツもいるし、こりゃ長居は無用。早々に引き上げた。徳島でも最近はコロナ感染者数が少しずつ増えているが、自分たちには無縁と思ってる人が多いのだろうな。こりゃ、爆発するのは時間の問題だな。ホテルに戻り、最上階の天然温泉大浴場で汗を流した。このお湯はよく温まるのだ。

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翌朝は、レンタカーを借り、小松島の産直市場あいさい広場へ出かけた。来られなかった息子達の家へ、それぞれ、スダチ、新物ワカメ、鳴門金時、カツ天、そば米雑炊などを詰合せで送った。スダチは、柏の高島屋で買うと3個200円ぐらいもするが、こちらではお盆を過ぎて値も落ち着き、1箱700~800円でLサイズのきれいなものが買える。そろそろ露地物も出始めていた。

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その後、県庁近くの県の物産館という所をのぞいてみたが、売り場も狭く、品物も高くてダメ。お昼は何度か来たことのある、うどん屋かんじろうへ。昼少し前だったので、すんなりカウンターに座れた。ここは注文を受けてから麺を打ってくれる。冷やしぶっかけ、とり天、エビ天。実に旨い。この麺の感じ。もっちり。とり天もほっこり熱々。雨の中、すぐに店の外に行列ができていた。

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徳島はコーヒーのレベルが高い。自家焙煎する店も多く、お気に入りもあるが、1年前に寄ったら、店内で飲食はできなくなっていて、豆売りだけになっていた。コーヒーワークスという大きな店に行くと、昼時のためか駐車場が満車。郊外へ少し走り、フジムラコーヒという店へ行ってみた。初訪問。かなりの豆の種類がある。ぼくはサクラブルボン。いい香り。淹れてくれたおネエさんが、少し濃いめに淹れたけどごめんね、と言うが、濃い方が好きなのでむしろ嬉しい。美味しいので、豆も買って帰ることにしたら、豆を買ってくれるなら飲んだ分は試飲だからお代はいらないと言う。えええ、びっくり。試飲レベルではないよ。これはいい店を知ることができたぞ。

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雨が降っているので行く所がない。県立博物館へ行ってみた。最近、リニューアルオープンしたばかり。県内で発掘される化石に関連した恐竜などの展示や、歴史関連では徳島藩お抱え絵師、守住貫魚(もりずみつらな)のコーナーが面白かった。全国を回り、図絵を残している。晩年の貫魚を息子の勇魚が描いている。館内は夏休みの子連れ家族で賑わっていた。

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レンタカーを返却し、ホテルで一服。雨が止んだので、徳島城址の公園を抜けて、カミさんの実家へ向かう。また雨が降ってきた。増水した助任川を渡る。

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実家にはゴンちゃんというチワワの老犬がいる。実家に泊まる時は、いつも朝夕、散歩に連れて行っていた。数ヶ月前から具合が悪く、今回も会えるかどうか心配していた。待っていてくれたんだ。思ったより元気そうだったが、さすがに衰えている。

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仏壇にお線香をあげ、ビールを1杯飲んでから、近所の寿司屋、亀甲へ。去年の夏は、県外客お断りで、行けなかったが、ワクチン2回接種が効いたのか、今年はOKをもらえた。酒は芳水生吟醸。雨続きで魚があんまりないと聞いていたが、黒板にはずらり。大きな岩牡蠣、ハモ湯引き、戻りカツオ、地のヒラメと鯛。どれも感動的に旨い。

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1年に1回ぐらいしか来られないが、いつ来ても必ず来ているチョー常連のMさんがまた来た。毎晩来とるんやな。地の赤ウニ、アジ、アナゴなど握りもあれこれ食べて、シジミ汁で仕上げ。サバがなかったのは残念だが、大満足。ごちそうさまでした。

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翌朝、電話があり、ゴンちゃんがさっき亡くなったと。えー、昨日、ちゃんとしっかり元気にしていたのに。ショック。義母の納骨の日までがんばってくれたのかなあ。昼前に寺町のお寺で納骨。幸い、雨は降っておらず。

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終えて、そば蔵という店でお昼。梅おろし蕎麦をいただいた。あっさり美味しい。

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実家に寄って、ゴンちゃんと最後のお別れ。義弟夫妻と甥っ子は午後にペット葬祭場へ連れて行くという。

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ホテルへ戻り、駅周辺をぷらぷら。駅の地下は今風のバルストリートみたいになって、いろんな飲食店が入っていた。駅前のそごうはとうに撤退して、館内の一部店舗だけ営業中。18時過ぎ、ホテルを出て、飲み屋街、富田町の炭火焼鳥はなれ、へ向かった。雨でなくてよかった。

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甥っ子が予約してくれた店。今夜は、納骨終えての会だが、ゴンちゃんを偲ぶ会にもなってしまった。レアで焼いてもらったモモがめっぽう旨い。ワサビを載せて。

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白レバーも旨かったし、ハツ、ぼんぢりなど他の部位もどれも焼き方が上手で美味しかった。青トマトもgood。

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外へ出ると、また雨。タクシーでホテルへ戻る。翌朝、やっと晴れ間が見えた。ウォーキングスタイルに着替えて、1時間あまり歩いた。県庁前の一帯は、ヨットやボートのためのマリーナになっている。

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今日もレンタカーを借りた。もう一度、あいさい広場へ出かけて、今度は自宅宛にあれこれ送った。

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その後、とくしま動物園へ。本当は次男は孫と一緒に来るはずだった。そしたら、ここへ連れてくる予定にしていた。かなわなかったので、せめてライブ中継をと。次男夫妻が大好きなカピバラをLINEビデオ通話で生中継。

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ニホンカモシカは、先月生まれたばかりの赤ちゃんがいた。

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あとは人気者、シロクマ。

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お天気がいいと暑くて大変。お昼は近くのお好み焼き屋。これは失敗だった。これなら自分で焼いた方が美味しい。

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その後、鳴門方面へ。ドイツ館。その昔、第一次大戦の際のドイツ人捕虜収容所があった。1000人ほどの捕虜が収容され、そこでは音楽活動なども行われていた。日本で最初に第九が演奏されことで有名な場所。

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海の方へ向かい、今日もまた自家焙煎コーヒーの店へ。ここはイマイチ。薄くて香りも味も浅い。今日は外すなあ。

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大鳴門橋を近くで見て、徳島へ戻った。

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晩メシは、雨も降ってきたので、ホテル内の和食の店へ。割引券もあるし。黒枝豆、タコブツ、小アジ南蛮漬け、シイタケ天ぷらなど、美味しくいただいた。で、阿波牛のステーキ。美味しいお肉は久しぶり。

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さて、最終日。今朝も晴れた。ウォーキングへ。吉野川の畔まで。朝陽が川面を照らす。

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ホテルに戻り、大浴場で汗を流す。滞在中、何度入ったかしら。黒っぽいお湯はよく温まる。バスで空港へ向かい、往路と同じく普通席最前列、5JKに座ると、反対側の5A席へ、CAが入れ替わり立ち替わり挨拶にやってくる。どこかで見た顔と思ったら、徳島県知事だった。知事さん、普通席でなくて、プレミアムクラスに乗ったらいいのに。全国知事会会長としてずいぶん名を売って、ウワサでは衆院選に出るらしいとか。根回しに東京へ行くのかな。

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