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2024年5月 礼文島、星観荘

今年もまた礼文島へ行けることになった。宿はお馴染み、星観荘。今回で5回目。すなわち、2020年から毎年お世話になっているということ。ただ、今の定員は7名と少なくなり、予約の難易度がめっちゃ高い。なんとか最繁忙期の5月下旬に、友人JさんとOKをもらえた。
さて、羽田から稚内行きのANA便、本州は一面雲の下。北海道へさしかかると、時折、海岸線や陸地が見えた。が、楽しみにしていた、天売島焼尻島や、利尻富士は全く見えず。

暑寒別岳あたり。雪が残っているとは思ってもいなかった!

稚内空港への着陸も、寸前まで雲の中、突然すぐ下に滑走路。で、なんと気温6℃。持参したダウンを羽織った。港へのバスはチョー満員。幸いにも座れたが、こんなこと初めて。いつもは稚内駅で下車して、簡単な昼メシを食べた後、フェリーターミナルへ歩くのだが、雨模様のため、終点ターミナルまで。フェリーも真っ白な霧の中を進み、利尻富士も見えず、入港直前になってやっと礼文の島影が現れた。

宿主、ヒコさんのお出迎え。帰ってきましたよ、今年も。お世話になります。

途中、セイコーマート(セコマ)に寄ってもらって酒を買う。星観荘、奥様のえみりさんに出迎えられ、部屋へ。初めての部屋、スピカ。

宿の中のイラストはえみりさんが描いている。あつもん、かわいい。
星観荘は基本は2段ベッドの相部屋。Jさんと2人で和室を使わせてもらった。隣の個室、デネブには今年からベッドが入ったようだ。

風呂にさっと入り、夕食タイム。

食事やミーティングは、こちらのブラックホールで。
サッポロクラシックのロング缶をお供に夕食。太い身のニシン焼き物が旨い。3品皿のギョウジャニンニクも北海道ならでは。

食後は恒例のミーティング。同宿者の紹介、本日の成果共有、明日の行動予定共有など。で、その後は、ドリンキング&おしゃべりタイム。

恒例の記念撮影。宿泊者の多くは、何十年来の常連さん。5年目のぼくなど本当に新米。それぞれ不思議なニックネームが付けられている。関東から車で来て2ヵ月滞在のFさん夫妻とは、ご一緒させてもらのが3回目。ご縁があるのだろうな。互いに、ニイサン、ネエサンと呼び合うナイスカップル。ずっと星観荘には泊まれないので、“外泊”の時は車中泊だと。
焼酎やウィスキーなど、宿常備の酒を飲んでもいいし、好きな酒を持ち込んでもイイ。セコマで買ったのは、上川。これが昨今の北海道日本酒レベルの高さを象徴するような旨い酒なのだ。純米しかセコマになかったが、純吟ならさらに旨い。酒米は道産酒造好適米100%。

翌日は、この時期に来る大きな理由のひとつ、レブンアツモリソウを見て歩いた。昼頃には青空も出てくれた。その様子や花の写真は別ページで。

宿の送迎車が新しくなっていた。宿泊人数を少なくしたので、これで足りる。
島の最北端、スコトン岬にほど近い草原の中に、ポツンと一軒家、星観荘。その名の通り、星を観るには最適な場所。9月が星を観るには最適とのこと。

2晩目の夕食、はつめの唐揚げが旨い。メバルの仲間。

やった、ウニ一夜漬け。礼文島へ来たならウニが嬉しい。でも高い。ウニ丼は5000円とかするからなあ。どのお料理もいつも美味しいのだ。
ロング缶が食卓には欠かせない。宿の自販機で買うのがお約束。450円なり。

3日目は、朝、大常連のTさんがやって来て、今日島抜けするPさんの愛車ベンツを囲んで記念撮影。

朝食は前の晩に和食か洋食か選んで自己申告する仕組み。初日、2日目と和食を選択。
今年から和食でも100円払えばヨーグルトを出してもらえるルールになっていた。Fさん夫妻はヨーグルトにはナッツを入れると大袋を持参。お裾分けしてもらった。
礼文のキャラ、あつもん大好きなPさん。愛車にもいっぱい貼ったり乗っけたり。希望通り予約できなかったTさんは、先の宿泊日までは香深のゲストハウスだそうな。それでもまだ泊まれるだけいい。今年は全く予約が取れなかった常連さんたちも多かったみたい。

この日は、花の宝庫、通称桃知コース。知床のカナリアパークまで送ってもらって歩いた。その様子とたくさんの花は別ページ

夕食には、今朝宿を出たPさんが食べたいと言っていた陶板焼きが出た。あらら、1日違い。お気の毒。

豚肉とエビとホタテと野菜。出汁がまた美味しいのだ。

そして、ようやく夕陽を観ることができた。

雲がいい芸を見せてくれた。陽が沈むはるか彼方にはユーラシア大陸。
やや日本海寄りの海に沈んでいく夕陽。
宿の裏手のウッドデッキで夕陽を見ていたのだが、すぐ脇の枝にノゴマが留まっていた。ちなみに、いつもはこのウッドデッキで宿のギターを持ち出して、海に向かって歌うのだが、今年は寒くてとてもそんなことする気になれなかった。
今夜の日本酒は金滴特別純米。これも道産米100%。飲んでいたら、宿の手伝いをしている女性Aさんが相当な日本酒好きと分かって盛り上がった。関西人なのに福島の酒が好きで頻繁に通っていると言う。会津若松の酒屋、渡辺宗太商店まで知っていたのは笑うしかない。

3日目の朝は洋食にした。

グレープフルーツジュースにしたが、名物ウニジュースがないのは寂しい。ミルクとオレンジジュースのブレンドだが、昨今、オレンジジュースが店頭から消えているからやむなし。

この日は、礼文滝コースを歩いた。同様に別ページで。仕上げは前日同様に、うすゆきの湯で温泉。

夕方、さば雲と呼ばれる雲が空を覆った。
今日の焼き魚は八角。これ、札幌あたりで頼んだら高いよー。
かにの身をほぐしてご飯にトッピング、さらにそこへウニ一夜漬けを載せる。うーむ、コリャめちゃくちゃ旨いですぞ。

この日の夕焼けも凄かった。

やっぱり雲が芸を見せてくれる。
ちょっとサンピラーっぽい感じになった。

ぼくたちは最後の晩。今日から加わったのは、なんと灘の大手蔵の杜氏さん。それから、ご両親に連れられて小学生時代から通っているというYさん。休みを使って明日の礼文マラソンに参加するために来たそうな。

セコマで買ってきたのは、男山特別純米。これまた道産酒造好適米100%。これはこれで美味しかった。
杜氏さんはさすがにいい酒を差し入れて下さった。純米吟醸。旨いねえ。黒松という愛称は上等な品種の酒だけに冠するとのこと。

さて、最終日の朝。4泊ぐらいだとあっという間だなあ。

いつもメニューの脇にかわいいイラスト。実は今日のマラソン、Yさんだけでなく杜氏さんも走るんだけど。ま、いいか。

これまでの年は、毎朝、朝食前に海を見下ろす高台まで必ず散歩していたけど、今年は最後の朝になって初めて出向いた。

海で亡くなった方々を慰霊する、水難諸霊之塔。右下には須古頓漁港が見える。そこからトド島へ連れて行ってもらったこともある。
宿の周囲にもハクサンチドリ。チシマフウロやエゾエンゴサクなども咲いている。山でないのに高山植物が見られるのは礼文島ならではのこと。

今年も星観荘にお世話になることができて、礼文島を満喫させてもらった。感謝申し上げます。来年も来ることができるかなあ。

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