2024年6月 天売島
焼尻島からフェリーで天売島へ。
今夜の宿、民宿竹内の女将さんが車で来てくれていたので、ザックを託した。おろろんレンタルで電動自転車を借り出し、時計回りの一方通行に従い、出発。
港周辺より島の東側の方が商店や学校などあり賑やかな感じ。床屋もある。
島の中央部に野鳥観察ルートがあるみたいなので、自転車で突入してみた。借りたのはママチャリではなく、小ぶりながらおしゃれでスポーティなやつ。タイヤも太め。若い人たちが下草刈りをしていた。
周回道路に戻り、南下。と、行手の道路上にたくさんのウミネコ。近づいても飛び立たない。
ウミネコがたくさんいた黒崎海岸から先は長い登り坂。電動でない自転車を使ってる人たちは、自転車を押してしんどそう。その脇をスイスーイと失礼。登り切ると、島の南西端、赤岩展望台。
さらに先へ進むと、海鳥観察舎。そこまで辿り着くのが大変。風がめちゃくちゃ強く、体ごと吹き飛ばされそうなほど。
やっと道は下り坂。観音崎。展望所からは、南西を見れば先ほどの観察舎、北東には天売島灯台が見えた。残念ながら利尻富士は見えず。
港に向けて坂を下っていくと、正面にドカンと焼尻島。近いなあ。
自転車を返し、この店の2階の資料館を見学。なんだか物持ちのいい家みたい。あれこれ雑多なものが溢れていた。
昼メシはおろろんレンタルの隣の海友丸で。なかなか混み合っていて、女将の大声がうるさく、オペレーションもひどい。
一度、宿に寄るように言われていたので、寄ってみると、外出中で、部屋は2階の右、荷物はそこに運んであるとメッセージ。
午後は島内巡りツアーを予約してある。集合場所は隣の宇宙館。
さあ、いよいよツアー出発。え? ガイドは日本人じゃないの? アジア人2名。自己紹介で、ネパール人とドライバーはスリランカ人と分かった。このコース、島めぐりとの記載だったが、実質は鳥案内だった。島の歴史や文化などの話を聞けるのかと期待したのに、裏切られた。なぜ、ネパールとスリランカか、彼らは西遊旅行社の現地駐在員だった。あちらは冬場がオンシーズン、暇になる時期に夏が混み合う天売島へ派遣されているのだった。人使い荒いなあ。野鳥、とりわけ天売島の海鳥のことは一生懸命勉強したらしい。
結局、午前中と同じルートを今度はワゴン車で回る。まずは黒崎海岸。さっきも路上に食い散らされたヒナの死骸を見たが、これはオオセグロカモメの仕業。こういうことは説明を聞かないと分からない。
望遠鏡でオオセグロカモメのヒナを見せてもらったり、観察を楽しむ。
次は、赤岩展望台、さらに海鳥観察舎。
ツアーは1時間半ほどで終了。7名の参加者の大半は、ウトウ帰巣ナイトツアーにも参加予定。宿に戻り、チェックイン。缶ビールを買って、宿の前のベンチに座り、焼尻島を眺めながら、ビアタイム。いいねえ。贅沢なり。
ここ、民宿竹内は、HPを見て安くて料理が美味しそうだったので決めた。HPは宿の人が作っている訳ではなく、宿の熱烈ファンである常連客の手による。そういう宿はいい宿に決まってる。
いやあ、飲兵衛にはたまらんメニュー。ナイトツアーに行くからと、18時ではなく17時半からの夕食。この後が控えてるので、酒をおかわりしたいのをグッと堪えて、1本だけで終わりに。それでもゆっくり1時間半ほどかけて味わった。
同宿のふたりのご婦人ともども、19時20分にワゴン車に拾われて、赤岩展望台へ。今夜は参加希望者が多く、18時50分発と2部制運行。現地には先発隊がいたが、彼らが引き上げた後は、じっくり観察できて、これか大正解であった。
はじめは、展望台へ行く通路の下を見ていて、時折、帰ってきたウトウが巣穴に駆け込むのが見られて興奮していたが、写真を撮るのは不可能。ま、目にしっかり焼き付けておこうと思っていた。先発隊が帰り、道路脇のライトのあたりで待っていたら、おお、ヒナがウロウロしたり、親が現れたり、まるでショータイム。
いやいや、大興奮のうちにナイトツアー終了。宿まで送ってもらい、やっと風呂に入り、風呂上がりの一杯も決めて、就寝。
翌朝は、隣室のご婦人方、6時出発のケイマフリ観察ツアーにお出かけのため早朝からバタバタ。1万2000円もするツアーにはとても参加できないわ。
今日も天気はいいが、乗る予定の朝一の高速船は欠航じゃないかと島の皆さんは昨日言ってた。7時過ぎにならないと分からない。
7時過ぎ、町内放送があり、本日全便運航決定。よかった。次のフェリーでも、予約してある高速バスに間に合うのだが、せっかくなので羽幌の町も歩きたい。
7時半から朝ごはん。
洗面を済ませ、会計も済ませ、荷造りをしてから、商店まで買い物へ。港近くに土産を売る店がないのだ。
女将さんにお礼を言って宿を後に港へ。乗船客は少なかった。
羽幌港から連絡バスで本社ターミナル、ザックを置いて、北海道海鳥センターへ。バラ園の隣。
本社ターミナルは待合室も粗末なので、羽幌ターミナルまで歩いた。途中、夏まつりで屋台が出て家族連れで賑わっていた。
車庫に隣接したバスターミナルは、冷房も入っていた。昔の写真や道具類も面白い。
さて、あと2泊。札幌と小樽だ。
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