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とことん「有観客」にこだわる ~【櫻坂46】今年のライブも「With コロナ」~

3月末に開催される日向坂46の東京ドーム公演を目前に控え、新型コロナウィルスの感染拡大が急速に進んでいる。
昨年の8月以降、日本では、一旦、終息へと向かっていただけに、「またか」というのが正直なところであるが、こればかりは、上手に付き合いながら、生活をしていくしかない。

不要不急の外出を控えて・・・と言われてしまうと、エンタメやスポーツが真っ先に矢面に立たされることが多い。
しかし、実際のところ、エンタメやスポーツの意義は、意外にも大きいことが、昨年の東京オリンピックで証明されてしまった。
開会式が始まるまでは、開催について、かなり否定的な意見が多かったのだが、実際に始まってしまうと、それまでの論調はどこへやら・・・。
フタを開けてみたら、空前の金メダルラッシュとなったこともあり、日本はもちろん、世界中が熱狂に包まれることになった。
心配されていた感染拡大も無く、日本の「おもてなし」の素晴らしさだけが、一気に世界中を駆け巡ったのだが、改めて、スポーツの力を示すことが出来たことは大きいだろう。
東京オリンピックの場合は、日本の事情や意見が聞き入れられることはなく、「IOCがどうしたいのか」という意向を押しつけられる形で、強引に開かれることになったのだが、今となっては、やはり開いて良かったと考える人が多いのではないだろうか。

坂道グループからは、今のところ感染者が出ていないことから、万全の感染防止対策がとられていることがわかる。
メンバーの管理は、今まで通り徹底して欲しいのだが、ファンとの交流に関しては、出来ることなら、直接会う形をギリギリまで模索して欲しい。
握手会は、メンバーとの距離が近くなることから、オンラインの方が相応しいと言えるが、ライブは、「有観客」を前提に準備を進めていただきたい。

昨年末のライブを観ていても、観客がいることによって、メンバーのテンションがかなり高くなっていたように感じられた。
以前のように、観客席から声を出して応援することは出来ないのだが、表情やスティックバルーン、拍手などによって、気持ちを表現することができる。
それにも増して、観客たちの存在や熱量を肌で感じることができるのは大きいだろう。

観客側も、サイリウムの色を楽曲ごとに揃えることで、他のファンとも一体感が生まれ、どんどんとテンションが上がっていくことは間違いない。
欅坂46時代は、観客の声を収録して、「Overture」としてアルバムに収録されていたが、櫻坂46の活動時期が、ちょうど新型コロナの感染拡大時期と重なってしまったことから、まだ声の収録が出来ずにいる。
一日も早く、ライブでの声出しが出来るようになって、櫻坂46Ver.の「Overture」が収録できる日となってほしい。

ライブにおいて、観客は単なる「傍観者」ではない。
メンバーのテンションを上げ、ライブ全体を盛り上げる「大切な舞台装置」である。
多くの観客たちが生み出す「音」「光」「熱量」は、ライブの重要な構成要素だからだ。
新型コロナに関する対策が始まったばかりの頃は、どこまでやっていく必要があるのか、今ひとつわからなかったこともあり、どうしても、「万全」という名の過剰な対策がとられることが多かった。
中止や延期となってしまったライブも多く、それによって、アーティスト側も活動が続けられない状況に追い込まれた。
その状況の打開策として、オンラインライブが一気に広まっていったのだが、その後、有観客ライブに再び参加してしまうと、やはり、かなり受け取れていない要素が多かったことに気がついてしまった。
参加しようと思えば、ギリギリでもチケットが購入でき、会場に行かなくても参加できる・・・などなど、配信ライブのメリットも沢山あるのだが、わざわざ会場に行って、時間と空間を共有するライブとは大きな差があることは確かである。

3月末の「ひな誕祭」はもちろん、今年の坂道ライブは、とことん有観客にこだわって、準備をしていただきたい。
観客がそこにいるというだけでも、ライブの出来が大きく変わってくることが期待できるからだ。
有観客ライブに参加するためなら、どんな要求であっても、観客は協力を惜しまないだろう。
今年も、メンバーと観客が万全の対策をしながら、大いに盛り上がるライブにどんどんと参加できることを願うばかりである。

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