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温もりを感じる演出 ~【櫻坂46】「五月雨よ」生披露を観て~

今夜の「うたコン」で、明日発売される「五月雨よ」が生披露された。
うたコン名物の生演奏によるパフォーマンスだったのだが、先週のCDTVの時より、かなり仕上げてきたことがわかる。
パフォーマンス冒頭の山﨑さんの歌も、前回より艶が増していたように感じられた。
披露するごとに、どんどんと進化していくのは、欅坂46時代からの伝統と言えるのだが、今回も「最高」を更新してきた。
ゆったりとしたテンポで、歌と表情で伝えるスタイルであるため、細かな部分まで意識していないと、揃って見えなくなってしまうため、いつも以上に集中していないとバラバラに見えてしまうだろう。
歌の終わりも、皆が胸に手を当てた同じ姿勢のまま、演奏が終わった後まで、気持ちがきちんと揃っており、全員が一つになってパフォーマンスしていたことが画面からも伝わってきた。
「五月雨よ」は、解禁当初から、派手さは無いが、かなりの良曲であると感じていたのだが、パフォーマンスを観る度に、どんどん印象が良くなっている。
歌詞も曲も、温もりを感じるものだけに、生演奏との親和性が高い。
MVでは、16㎜フィルムを使った撮影で、CGを使わず、アナログを貫いていたのと同様に、パフォーマンスの時も、生の演奏と合わせることによって、楽曲の良さが最大限、発揮されていたように感じられた。

この曲を聴いていると、五月雨(=梅雨)の時、家の中に籠もっていた人たちが、雨が上がり、虹のかかる青空の下、お互いの温もりを確かめ合っているシーンを思い浮かべてしまうのであるが、今の世界情勢などを見ていると、このような「温もり」が感じられる曲は、じわじわと浸透していきそうな予感がある。
そんな明るい未来には、もう可能性しかない山﨑さんほどの適任者はいないかもしれない。
「五月雨よ」を得たことで、ライブでもセットリストで緩急がつけられるようになったことが嬉しい。

今週の土曜日には、同じくNHK総合で「Venue101」が始まる。
ここでは、「僕のジレンマ」が披露されることになっている。
全員が参加している曲がパフォーマンスされる機会は貴重なので、是非ともリアルタイムで観たい。
センターの理佐さんが戻ってきてくれることを願うばかりであるが、くれぐれも無理だけはしないでいただきたい。
理佐さんの希望が通り、最後のシングルで「全員曲」が用意された意味は大きい。
MVの制作期間なども、全員で居られるため、理佐さんや原田さんと触れあう時間も増えるだろう。
グループ愛が強く、メンバーの中でも人気が高いお二人らしい最後である。
こんな時代だからこそ、人との「温もり」を大切にしていきたい。
4枚目シングル「五月雨よ」は、そんな時代の空気に相応しい一枚と言えるかもしれない。



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