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着実なステップアップ ~【櫻坂46】「五月雨よ」MVを観て~

3月10日、ファン待望の4枚目シングル「五月雨よ」のMVが解禁された。
副キャプテンの松田さんが「THE TIME,」のレギュラーをしているため、それに合わせて木曜日に解禁されるのではないかという大方の予想通りとなった。

今回の楽曲が、かなりゆったりとしたものであったため、二人セゾン系のMVになりそうという予感はしていたのだが、それを越える出来映えに、さすが「櫻坂46」と思わせるものが感じられる。

何より、メンバーの高いビジュアルを、余すところなく発揮しているのが素晴らしい。
ライブなどでも、配信する際、そこまで寄るかというカメラワークで撮影されることが多いのだが、今回も、やはり、もう被写体にぶつかるくらいのアップからMVは始まる。
各メンバーのリップシンクも、非常に自然で、映像と楽曲が融合されている感じが心地よい。
16㎜フィルムによる撮影によって、温度と湿度を感じる画面となっており、メンバーたちのぬくもりすら感じられる。

振付は、安定のTAKAHIRO先生である。
BACKSライブが終わった後、メンバーが圧倒的に難しいと感じる振付として、「無言の宇宙」を上げていたのは、「これを伝えるための前フリだったのか」ということがわかる。
観客側からすると、「流れ弾」や「BAN」などの方が、大変そうに感じるのだが、身体全体を使うダンスは、結構覚えやすく、振り入れも短くて済むらしい。
それに比べて、「無言の宇宙」や「半信半疑」などは、余り動かない状態で、手や顔の表情で魅せる必要があることから、振り入れまでにかなり苦労していたことを、複数のメンバーが紹介していた。
このように「手振り」の難しさを強調していたのは、「五月雨よ」の振付も同じ流れであるため、「意外に形にするまで苦労しているんですよ」と伝えたかったのだろう。
このように、優美でしっとりとしたパフォーマンスでも、人に訴えかけることができるようになっていることに、グループとしての確かな成長を感じることができる。

手や顔のアップが多いことから、珍しく、指輪やイヤーカフなどのアクセサリーをつけた状態でパフォーマンスをしている。
これは、ジュエリーメーカーなどとのタイアップなのかと思い、最後のエンドクレジットを確認してみたが、そうでもないようだ。
これからの展開で、その辺りは判明していくのだろうが、少なくとも、推しメンがしているアクセサリーを入手したいと思うファンは多いだろう。

どちらにしても、今回のMVも、櫻坂46の強みを存分に投入した力作であることは間違いない。
3月23日にFNS歌謡祭が放送される。まだ、出演するか分からない状況だが、出演した場合は、確実に「五月雨よ」の初披露となりそうである。
こんなに素敵なMVを見せられてしまうと、TVパフォーマンスも期待してしまうのは仕方ないだろう。

やはり、新曲リリースまでの期間は、ファンとして、毎日がワクワクとした気分で過ごせる「黄金の時間」と言えるのではないだろうか。


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