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もう隠しきれない魅力 ~【櫻坂46】「五月雨よ」告知期間がチャンス~

4月6日の「五月雨よ」リリースに向けたプロモーション期間ということもあり、二期生のメディアへの出演が相次いでいる。
出演する度に、「五月雨よ」が流れ、MVの話題に触れられることから、世間にも、リリースに対する認識が広まっていることが感じられる。
共演者の中には、よく見かける秋元さん系のグループアイドルが来たという位の認識しかないと思うのだが、それでも、少しでも告知させてあげようと話を盛り上げてくれているので、そのフリに乗る形で、無事に告知を全うしているのが頼もしい。
一期生が出演している頃は、どうしても、そのあたりのやり取りに慣れていない感じが画面からも伝わってしまい、周りが気を遣っている様子ばかりが目に付いていたのだが、二期生は、割とうまく共演者と絡めるメンバーが多い。
今朝の「ラヴィット」に出演していた関さんもそうだが、守屋さんや田村さんなど、比較的早く共演者と馴染んで、良い雰囲気になっているのが感じられる。

これは、SHOWROOM審査の経験が大きく影響していることは確かである。
SHOWROOM審査の時は、基本的に、一人しゃべりとなる。
それは、顔出ししないラジオ配信であっても同じであり、自分のことをひたすら紹介していく形となる。
視聴している人たちからのコメントに対して、お礼の気持ちを伝えたり、そこにある質問やリクエストに応えたりすることで、視聴者との間に、少しずつ深い交流が生まれてくる。
コメントの全てが確認できるわけではないので、詳細は分からないのだが、コメントの中には、ネガティブなものもあるだろう。
しかし、それ以上に、彼女たちを応援してくれる温かいコメントも多く寄せられているはずである。
これを全て書き出して、記録として残しているメンバーもいたが、それは、彼女たちにとって、もうファンレターと言ってよいだろう。
このように、SHOWROOM審査を経験したメンバーは、グループに加入する前から、自分たちを肯定し、応援してくれる人たちの存在を認識した状態で入ってくる。
この「画面の向こうに応援してくれる人がいる」という信頼感が、彼女たちを支えていることは間違いない。
自分の存在を肯定してくれるコアな層がいるという認識は、タレント活動をしていく上で、重要な要素であると言えるだろう。

その点、一期生は、そのような「画面の向こうに対する信頼」が無い。
自分がどれくらい受け入れられ、指示されているのか、実感がない状態のまま、活動を続けていた期間が長く続いてしまった。
デビューしてすぐ、ラジオやドラマ出演が相次いだことから、彼女たちの耳には、楽曲や彼女たち自身に対する称賛の声と同じくらい、憶測や偏見に満ちた声が聞こえていたはずである。
画面の向こうに対する確固たる信頼が生まれる前に、不信感の方が先に芽生えたとしても無理はない状況であっただろう。
グループに加入する前から何となく感じていた、芸能界やアイドルグループに対する「余り良くない印象」を、確認する形となってしまったことも多かったに違いない。
そのあたりを表現しているのが、名曲「エキセントリック」である。

ちょうど、ドラマの主題歌でもあった「エキセントリック」のMVが公開された頃、メンバーによるSHOWROOM配信が一時的に流行した時があった。
それまでは、余りメンバーの素の姿を知る術が無かったことから、この頃の配信は、かなりの視聴者数となっていた。
しかし、配信の中で、一部誤解を招くような事態があったことから、それ以降、一期生がSHOWROOM配信をする機会はめっきり少なくなってしまった。
元々、画面の向こうに対する信頼が無かった一期生にとって、この経験は大きかった。それ以降、彼女たちが、大人や社会に対して、自分を晒すことを怖れ、殻に閉じこもるようになってしまったとしても、仕方がないことだろう。
その世間に対する「固さ」は、未だに一期生のSHOWROOMから感じてしまうことが多い。

そのような意味では、SHOWROOM審査を経験してきた二期生は、外番組にいきなり出演しても、周りに馴染むのが早い。
意外と人見知りメンバーも多いのだが、それでも、その場の雰囲気を察知して、要求されていることに応えようとする姿勢が見受けられる。
この辺りの立ち回りが上手いのは、やはり、松田さんだろう。
彼女は、クイズ番組をはじめとして、様々な番組に出演しても、必ず結果を残してきている。
それは、バラエティ番組における「アイドル」の立ち位置をきちんと理解して、その役割をしっかりと果たしているからに他ならない。
そんな松田さんの活躍ぶりが、同期のメンバーにも刺激となっているようで、他のメンバーも、出演できる機会があれば、しっかりと成果が残せるように奮闘している様子を見かけることが多くなった。
昨日の「そこさく」で紹介されていた、遠藤さんのクオリティーが高すぎる「ひまつぶしの絵」などは、再び、外番組からオファーが来てもおかしくない出来映えであった。絵がうまいメンバーは、結構多いので、卒業した佐藤さんのように、芸術方面の仕事につながることを期待したい。
今朝の大園さんのラジオ出演でも、彼女の魅力的な声とクレバーな受け答えから、番組を盛り上げることに成功している。

もう隠しきれなくなってきている二期生の才能や魅力は、「五月雨よ」のプロモーション期間で全解放するくらいの勢いで、どんどんアピールして欲しい。
それが、ラジオ番組の獲得や、ドラマや映画への出演につながっていくことを切に願っている。
常に新しいスターを探している業界の方々に向けて、次の企画がイメージできるくらい、何かを残し続けることが求められてくる。
そのためには、わずかな機会も逃すこと無く、パフォーマンス同様に、全力で臨む姿勢で取り組むことが大切である。
人は見ていないようで、けっこう見ている。
初心と挨拶と感謝を忘れずに、思い残すことがないように、一つひとつに取り組むことが、グループや自分にとって、次に繋がる一歩であることを忘れてはいけない。



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