年月の厚み　～【櫻坂46】久しぶりの「五月雨よ」披露をみて～

「テレ東音楽祭2022夏」で、久しぶりに「五月雨よ」のパフォーマンスを観ることができた。
たまたまであるが、昨晩の「CDTVライブ！ライブ！」でTV初披露時のパフォーマンスを観る機会があったので、期せずして比較することができたのが嬉しい。
どちらにも、理佐さんが出ていないという共通点があるが、今晩のパフォーマンスとの決定的な違いは、菅井さんが参加している点である。
今回が、卒コン後の最初の楽曲披露となるので、誰が理佐さんのポジションを担うことになるのか注目していた。
いざパフォーマンスが始まって、人数やオリジナルメンバーのポジションを確認していたのだが、正直なところ、最初、変化がわからなかった。
それくらい「菅井さんがいる」という状況が、当たり前のことだったので、今回のパフォーマンスから参加していることに気がつかなかったからだ。
歌の面でも、振付の面でも、年月を重ねてきたからこそ出せる重厚感と頼もしさがあり、全く違和感なく溶け込んでいたのが流石である。

それにしても、披露する度にパフォーマンスの質が上がってきているのが、いつもながらに素晴らしい。
今回は歌メインの楽曲となっているのだが、確実に歌の安定感が増している。
番組の流れから、直前のガチャガチャした場の雰囲気を、彼女たちのパフォーマンスの力によって、すっきりと洗い流すように一変させていた。
彼女たちが創り出す世界観が、画面を通して、こちらにまで伝わってきて、緑の深い山の中のような、さわやかな清涼感すらあったような気がする。

アルバムの制作期間を経ているためか、メンバー各々の歌自体も、テクニックが増し、力強くなっている。
このように素敵なパフォーマンスを見せられてしまうと、アルバム楽曲への期待がどんどん高まってくる。
その前には、「W KEYAKI FES. 2022」も控えている。
この夏は、メンバーもファンも、なかなかに忙しい。