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世界を意識した戦略 ~【櫻坂46】追加された『五月雨よ」MVの字幕~

「五月雨よ」が前作を越える好評を得ているようだ。
卒業を控えた理佐さんに関連した「特製スリーブ」や特典映像の「ドキュメンタリー」などが大きく貢献しているのは確かであるが、それだけではない勢いを感じる。

音楽番組で「五月雨よ」が披露される度に、山﨑さんによる冒頭のソロパートがよくなっていることは、もう一目瞭然である。
楽曲が解禁された時は、それほど意識していなかったのだが、考えてみれば、今回の出だしは、完全に山﨑さんのアカペラから始まっている。
櫻坂46の全曲のみならず、欅坂46時代から見返しても、これほど緊張を強いられる表題曲はない。
しかも、今までの伝統に則り、しっかりと毎回「最高」を更新しており、段階的に成長している様子が観られることに驚きを隠せない。
メンバーのインタビューなどでも、山﨑さんがパフォーマンス前にかなり緊張している様子が伝えられているが、これは無理もないことである。
しかし、そのようなプレッシャーを全て撥ね除け、見事にやり遂げている山﨑さんの様子には、もう尊敬の言葉しか浮かばない。
この素晴らしい出だしに応えるように、田村さんと森田さんの歌割り部分も、どんどんと磨きがかかっており、出だしから数十秒の歌唱と表情だけで、一気に観客を惹きつけることに成功している。

そんな魅力は、徐々に海外にも届いているようである。
「五月雨よ」のMVにあるコメント欄にも、海外のファンによる書き込みがたくさん見られる。
発売日の週には、4枚目シングルのMVに「英語」字幕が追加された。
歌詞を大切にし、楽曲の世界やそこで語られているメッセージを人々に届けることを、彼女たちが大切にしていることが、海外にも浸透しているのだろう。
そのような真摯な姿勢やパフォーマンスは、言葉の壁を越えて、多くの人たちに届いていることは確かである。
MVの質が高く、ファンからも確固たる人気を得ていることは、「MTV EMA 20121 Best Japan Act」を受賞できたことからもわかるだろう。

今までのダンススキルに加えて、歌唱スキルもグングンと向上している彼女たちが、海外でも咲き誇り、光輝く姿が見られる日は、以外に早く訪れるのかもしれない。


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