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ライブ方法を確立する ~【櫻坂46】独自のライブメソッドを模索する~

感染拡大が始まった頃は、これほど長く続くと思っていなかった「Withコロナ」時代。
今までのように、通り過ぎるのを静観するのではなく、あることを前提とした対策が求められている。
昨年も、開催を強行したフェスで、クラスターと思われる状況が発生してしまったことから、尚更、ライブに対して、消極的な姿勢で臨む場合が増えてしまった。

そのような中、徹底した感染対策の効果もあり、櫻坂46と日向坂46からは、感染者を一人も出していない。
今後も、この記録は伸ばしてほしいのだが、感染者がいないグループだからこそ出来ることがある。
それは、新しい形のライブ方法を示していくことである。

「Withコロナ」時代では、二つの方法でライブが開催されている。

一つは、観客を入れない「配信ライブ」である。
櫻坂46や日向坂46も、新型コロナの感染拡大初期は、これを積極的に取り入れて、配信ライブを開催していた。
それぞれに会場をいっぱいに使ったライブを展開していたのだが、これを究極まで突き詰めて、新しい可能性を提示したのは、サカナクションであろう。元々、有観客のライブでも、さまざまな新技術を積極的に取り入れ、新しいライブをみせてくれていたのだが、配信ライブでも、その積極的な姿勢は健在であった。

観客がいないからこそ出来る演出や技術が、ふんだんに取り入れられ、ハイクオリティーな新しいライブとなっていたのが印象的だった。
このような試みは、今後の配信ライブを考えていく上で、とても参考になることは間違いない。
ソニー傘下の櫻坂46や日向坂46にも、「さすがソニー」「さすが日本」と言わしめるような配信ライブを期待したいところである。

もう一つは、「観客数を限定した」有観客ライブである。
これは、会場の座席数を半分程度に抑えて、観客を密にしないことで開催するスタイルがとられる。
参加した観客たちは、声を出すことが制限されるのだが、アーティスト側が観客の存在や表情を確認できることから、配信ライブでは味わうことができない興奮テンションが生まれることになる。
それは、アーティスト側のパフォーマンスに直接影響を与えることから、配信ライブでは実現できない舞台ステージとなるだろう。
櫻坂46や日向坂46も、昨年の後半は、この形で有観客ライブが開催された。
世界の中で、日本だけが感染者数が低いという謎現象も後押しした形だったのだが、それでも、やはり有観客ライブの素晴らしさを実感した人は少なくないだろう。

そこで、もう一歩進めて、これからは、大人数アーティストならではのライブ方法を提示していくことが求められるだろう。
どうしたら安全にライブが開催できるのかを真剣に検討して、「櫻坂46メソッド」「日向坂46メソッド」として、業界内で認知されるところまでライブ開催方法を確立してしまうのだ。
これには、日本でライブする場合はもちろんのこと、海外進出する時も参考とされるレベルまで、方法を探求し続ける姿勢が求められる。
感染防止対策をしっかりと研究し、新しい技術や薬、検査方法などを積極的に取り入れて、どんな状況下でも、ライブができるようにしていくことで、活動の機会が大幅に増えていくことが期待できる。
その時にかけたエネルギーや予算は、決して無駄にはならない。
そのようなライブ活動を続けることで確立した「感染防止メソッド」が、ニュースや学術論文などで紹介されていくことで、櫻坂46や日向坂46が世界的に注目されるようになることも、十分に考えられるからだ。

それは、ライブだけに留まらず、「Withコロナ」時代に経済活動を継続するための指針となるだろう。
アーティストの役割は、決して、楽曲を披露することだけではない。
特に、皆が憧れる存在である彼女たちが、社会の模範となるような行動を示していくことは、非常に重要な役割だと言えるだろう。

「コロナに負けない」「コロナに打ち勝つ」ための努力は、彼女たちの活動を大きく前進させてくれるだろう。
そのような姿勢から繰り広げられるパフォーマンスは、人々の気持ちに寄り添い、勇気づけるものとなるはずである。

どこでも、どんな状況下でもライブができる方法を確立していく。
それは、意外にも、彼女たちの夢を現実にしていく近道なのかもしれない。


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