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次第に大人になっていく ~【櫻坂46】4枚目カップリング「車間距離」を聴いて~

3月7日の「さくらひなたロッチの伸びしろラジオ」で、櫻坂46の4枚目シングル『五月雨よ』に収録されているカップリング曲「車間距離」が音源解禁された。
これで、今発表されている全センター曲が解禁されたことになったのだが、今回のシングルは、かなり恋愛要素が強調されたものであるようだ。
グループが2年目を迎えているため、「どのように表現の幅を広げていくのか」注目していたのだが、今年は、大人要素がかなり入ってきそうである。
メンバーの年齢も、もう大人となってきているため、このような進化は、ある意味「既定路線」と言えるだろう。

解禁された楽曲自体は、どことなく昭和のテクノ歌謡のような雰囲気を感じさせつつ、大方の予想通りのアップテンポなものとなっていた。
番組に出演していた増本さんが、「永遠に頭の中に流れてしまう」と紹介していたように、非常に覚えやすいメロディーである。
歌詞は、男女の恋愛模様を「車の運転」に例えている。
タイトルから、たぶんそうなるだろうと予想していた内容であったこともあり、意外性はなかったのだが、ライブでは盛り上がる演出が足されて、一気に化けそうな予感はある。

よくTVの街頭インタビューなどで、「どういう言動に『おじさん』を感じるか」という質問に対して、「おじさんは、日常会話で『野球』『ゴルフ』『車』を使って例えてくる」という、若い世代からの意見を多く見かける。
そのような意味では、今回の「車間距離」の歌詞は、モロにそれである。
しかも、運転をしたことがある人でないと、理解できない歌詞も多い。運転出来ないと、例えが例えにならない部分があるからだ。
昨年、冠番組の中で、理佐さんが運転免許を取得していたことをさりげなく発表して、一時期ファンの間で話題となっていたが、グループの中で免許を持っているメンバーが、ジワジワと増えてきている。
性格的に取得しないことをおすすめしたいメンバーもいるが、年齢を重ねると共に、大人要素が増えてくるのは自然の流れだろう。

野球についても、初期から中日ファンであることを公言していたのが原田さんである。
最近では、小池さんが、阪神の佐藤輝明内野手と中学時代、同級生であったことが紹介されたり、幼い頃、阪神を応援するために、お父さんと甲子園に行ったりしていたことをブログに書いている。
バレーボール経験を活かして、外仕事に繋げている田村さんの例もあるため、何かしらのスポーツ要素を強調していくのは、今後の活動において、プラスとなってくるだろう。
おじさん受けしそうなスポーツの候補として、ゴルフもあるのだが、セレブ要素がある菅井さんや関さんが、積極的に展開してみるのも面白いかもしれない。
菅井さんには、既に馬術があるため、ゴルフとの合わせ技で、おじさん世代に認知してもらうための戦略として使えそうである。

今までの主人公たちが乗っていたのは、自転車やバス、電車であった。
車を運転する主人公が、歌詞に登場してきたことに、グループが大人へと成長していることが実感できる。
「車間距離」という一般名詞に、メロディーと歌詞が付くことで、会話の流れから、ついつい歌ってしまう場面も増えてくるだろう。

まさに五月雨式に解禁されている4枚目シングルの情報。
その全ての情報が、ファンとしても、ヒットが予感できる高いレベルの内容であることが嬉しい。


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