見出し画像

登校百景 さくら

少学校へ続く大通り沿いに児童公園がある。上の写真がその公園。今年撮ったものではないけれど。

広いとは言えない敷地に設置されている遊具はブランコと滑り台とシーソー、グルグル回る球体。
その間に桜の木が3本?4本?

この公園のメインは誰が見ても遊具ではなく桜じゃないだろうか。大きく堂々とした木がドカン!ドカン!と並んでいる。とても力強い桜だ。

弘前はもちろん弘前公園の桜が知られているし、人気もある。
けれど、この児童公園の桜も好きだ!と言う人は多いと断言できる。

憂鬱な登校も、ここを通る時はウキウキした。咲いていてもいなくても。
桜の良さは花だけじゃない。
ごつごつした幹も頼もしい。枯葉は色鮮やか。枝に雪が積もって真っ白になっているのもきれいだ。桜の魅力は年中無休なのである。
毛虫は困るけど。

登校時、この公園に差し掛かると歩調を緩めていた。少しでも長い時間眺めていたい。咲いていたら尚更。

遅刻はできないから遊ぶのは帰りの時間までお預け。

学校帰りに寄っていくにはうってつけの公園で、下校時は児童が絶えない。私もそのひとりだった。

ブランコを漕ぎながら頭上の桜を仰ぐと幸せな気持ちになれた。(当然、争奪戦が繰り広げられるので長居はできない)

家に帰ってランドセルを開けると、薄ピンク色の花びらが出てきたり。


あの小学校に通う子どもたちは、今年も大きな桜の木を見上げながらブランコを揺らしたのかな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?