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【栗原政史おすすめ】ルネサンス期を彷彿とさせる写真家・杉本博司

こんにちは☔️

最近、雨が多いですね☔️☔️☔️

秋雨前線でしょうか。気温も下がり秋へ進んでいる感じがします。

そんな本日ご紹介するのは、写真家というより現代アート作家というべきである杉本博司さんについて紹介します。

プロフィール

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東京御徒町生まれ。1970年渡米、1974年よりニューヨーク在住。活動分野は、写真、彫刻、インスタレーション、演劇、建築、造園、執筆、料理、と多岐に渡る。杉本博司のアートは歴史と存在の一過性をテーマとしている。そこには経験主義と形而上学の知見を持って、西洋と東洋との狭間に観念の橋渡しをしようとする意図がある。時間の性質、人間の知覚、意識の起源、といったテーマがそこでは探求される。2008年に建築設計事務所「新素材研究所」、2009年に公益財団法人小田原文化財団を設立。2017年10月には小田原文化財団<江之浦測候所>が開館。1988年毎日芸術賞、2001年ハッセルブラッド国際写真賞、2009年高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)受賞。2010年秋の紫綬褒章受章。2013年フランス芸術文化勲章オフィシエ叙勲。2017年文化功労者。

写真、彫刻、インスタレーション、演劇、建築、造園、執筆、料理...
ものすごく多岐にわたって活動される方です。
歴史と存在の一過性をテーマとされております。歴史と一過性は特に写真において考えうるべき問題だと思います。
写真を撮った瞬間にそれは過去となり一生残るものになるなど、では写真の役割は?など考えだすと止まりません。

代表作① 海景

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「海景」は杉本博司の制作のシリーズのひとつで、世界中の海岸で水平線が上下均等に分けている構図の写真を撮影した作品です。海と空が四角い画面の中で、明確な直線で区切られている写真もあれば、霧で霞んでそれらの境界が全く見えない作品もあります。この作品について杉本博司は著書の中で「私たちの命が生きていくためには、水の他に空気も必要だ。空気は空気のような存在である。目に見ることはできない。しかしこの広い宇宙の中で地球だけが水と空気を保っているらしいのだ。そしてこの水と空気こそがすべての生命を支えている根源的な物質なのである。私はその水と空気そのものを、写真を使って提示することにした。」と語っている。現代の進んだ技術の先に存在する海や空気は今存在しているそれらとは異なっているかもしれないという考えに基づいた記録的な意味での作品であると同時に、一瞬一瞬を切り取る写真で地球の数十億年という途方もない歴史を感じさせる作品でもあると言えます。

このシリーズは上下均等に分かれた海と空をモチーフに人間の根源的に必要なものは何かと掲示する写真群となっています。
記録的な意味合いとずっと続いてきた時間が合わさって、なんとも言えない感覚になりますね。
人間的に必要な物はこういうとこに現れるのかと考えさせられました。

代表作② THEATERS

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本書に収められた「THEATERS」、日本語では「劇場」と呼ばれるシリーズは、古い映画館や、ドライブインシアターで、映画が上映されている間中シャッターを開き続け、長時間露光することによって撮影された作品である。スクリーン自体が発行体となり、古めかしく美しい劇場の様子が浮かび上がる。

この作品は、ドライブインシアターで映画が上映されている間中シャッターを開け続けています。ですので、スクリーンは白飛び。一瞬どういう写真なのかわかりませんでした。しかし、この作品は映画館という概念を捉えている作品だと思います。
映画館というのは、一人でしっかりと、デートでドキドキしながら、家族で楽しく観賞など様々な人が、楽しく切なくなる空間です。
その過ごした時間をスクリーンに何も写っていなくても想起させられます。自分の中の追体験のような。

まとめ

さあ今回は、杉本博司さんの写真についてご紹介しました。
冒頭でも述べましたが、杉本さんは、色々な分野で活動されている方です。写真だけでなく、その他の作品から杉本さんを感じることもできると思います。よかったらチェックしてみたください!


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