重賞勝ち馬考察:コガネノソラ(クイーンS)
父:ゴールドシップ
母:ロージズインメイ
母父:マイネヒメル
ゴールドシップ×母の父ロージズインメイは、黄金配合と言っていいニックスです。ゴルシがもつ「ノーザンテースト≒ザミンストレル」4×4のクドさを緩和。同時にヘイローのクロスで素軽さを引き出します。過剰な部分には触れず、不足している部分を増幅する一石二鳥の構成です。
※以下の記事もあわせてお読みください
祖母のコスモチェーロは優れたポテンシャルをもった繁殖牝馬。GⅠ馬のウインマリリンを筆頭に、3勝以上を挙げた産駒を5頭もだしました。本馬の母であるマイネヒメルも4勝を挙げています。こういう優れた牝祖がボトムラインを支えていると、構造そのものの安心感がグッと高まる気がしますね。
しかもコスモチェーロの血統内にはヘイローが含まれており、これが重要な意味をもっています。ヘイローは前述のゴルシ×ロージズのニックスで核となっていた血。つまりニックス効果を、祖母の部分でも強力に後押しするかたちなのです。
本馬のいいところは、ゴルシ特有の重厚感がないこと。やや小さめな女の子というのもあるでしょうが、脚さばきにヘイローの素軽さがよく表れているように感じます。またこの牝系出身の馬は、前進気勢と機動力に長けたタイプが多いのも特徴です。牝系の気質によって、父の鈍臭さを解消したことも成功の一因でしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?