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ニックス考察:ゴールドシップ×母の父ロージズインメイ(牡牝共通)

 ゴールドシップは「ノーザンテースト≒ザミンストレル」4×4という、ノーザンダンサー系による濃いクロスを内包しています。これはステイゴールドの成功パターンであり、自身の配合としては好感がもてるものでした。

 しかし種牡馬入りして父親の立場になったとき、この個性が仇となる場合があります。ノーザンダンサー色を強め過ぎた影響で、重厚さや硬さの密度が濃すぎるのです。産駒の代では、逆にこの部分を緩和させ、風通しを良くしてあげる必要があります。

 そこでオススメなのが『ロージズインメイ』です。血統内に主流な血はほとんどなし。ノーザンダンサーにいたっては1滴ももちません。今の時代にあって非常に珍しい存在と言っていいでしょう。

 そのうえゴールドシップに組み合わせると、ヘイローのクロスが発生。軽い資質を引き出す効果まで付随します。過剰な部分は緩和し、不足な部分は増幅する。これほど理想的な組み合わせはないですね。

 24年7月現在、勝ち馬率は62.5%(15/24頭)。こういう言い方をしたら失礼ですが、社台やノーザンのような良血配合ではないにもかかわらず、驚異的な成績を残しています。上級クラスの実績は牝馬が多いですが、これはゴールドシップ自体がフィリーサイヤー寄りの種牡馬であるため。このニックス特有の傾向という印象はないので、牡牝共通のニックスとしています。


このニックスを活かした活躍馬

※活躍馬がでるたび更新します。
 

コガネノソラ


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