GⅠ勝ち馬考察:アーバンシック(菊花賞)
父:スワーヴリチャード
母:エッジースタイル
母父:ハービンジャー
スワーヴリチャード×母の父ハービンジャー、そして祖母がランズエッジという配合。ホープフルSの勝ち馬・レガレイラとは、血統構成がまったく一緒のイトコ同士です。母の父・ハービンジャー、2代母の父・ダンスインザダークがともにスタミナ寄り。全体的に重厚な血統です。レガレイラは牝馬のぶん、先天的な素軽さによってバランスが取れていました。一方の本馬は男の子。筋肉質でもっさりとしており、やや偏った印象をうけます。
ストライド幅が広く、器用に走れるタイプではありません。スタートも遅く、さまざまな面で荒削りです。ただし精神面はかなり改善されたように感じます。デビュー前から気性の危うさを指摘されていた馬。いくらルメール騎手といえども、馬自身の成長がなければ3000mをごまかすことはできません。陣営の工夫が実を結んだ結果ではないでしょうか。
父であるスワーヴリチャードは、種牡馬としてGⅠ勝ち馬2頭(本馬、レガレイラ)と、重賞勝ち馬3頭(コラソンビート、スウィープフィート、アドマイヤベル)をだしています。種付料が1500万に大幅アップしたときは、いくらなんでも強気すぎる価格設定だと思いましたが、だんだんと実績が伴いつつありますね。
ここまでの印象だと、スワーヴはドゥラメンテに似ている感じがしています。牡駒は安定している反面、重厚さが濃く、スピードが不足ぎみ。牝駒は切れ味がある大物をだしますが、当たり外れは大きいです。優秀な種牡馬なのは確かですが、POGなどで狙う場合の難易度は高めかもしれません。
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