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“教養”を求めて▶youco

教養というものは、一朝一夕で身につくものではない…ということは重々承知しているのですが、時々、自身の教養の無さに焦りを抱き、こんな本を買ってしまう時があります。

「教養の教科書」(そのままズバリすぎて恥ずかしい。)

「教養の教科書」は、他にも【人文・社会の教養】編があるのですが、私にとっては特に苦手かつ理解不能な分野の【自然科学の教養】編を買ってみました。

表紙を見ると、ブラックホール・シュレーディンガーの猫・電磁波など、私でも聞いたことのある言葉が、かわいいイラストとともに踊っています。
“世界でいちばんやさしい”と書いてある通り、中身も漫画やイラストを多用した非常に親しみやすい内容になっております。

小説を読み慣れている私にとって、本というものは、前から順番に読むものという固定観念があります。この本も、Chapter.1の科学史から読み始めました。ところが…どうしましょう。何も頭に残りません。

科学史ですから、科学はこのような思惑で発展していった、というようなことが書いてあり、読んでいるときにはふーん、なるほど…と理解しているのですが、キーワードと言えるような単語の一つ一つが、何にも頭に残っていないのです。

ただでさえ、加齢とともに自身の覚えの悪さに愕然とする機会が増え、インプット・アウトプット共に大いなる不自由を感じていた私です。
いくら教養を身に付けたいとはいえ、いきなり自然科学に手を出すなんて、無茶をしすぎたな、と反省しました。

そして次に買ったのがこの本です。

「知りたいこと図鑑」

帯には、『眺めるだけで楽しく学べる教養雑学本』と書いてあります。part1.日常の教養・part2.大人も覚えておきたい学習・part3.毎日を彩るおしゃれ知識…をかわいいイラストで羅列してくれています。

すごいのは、その表現方法。
表紙画像にあるように、雨をあらわす日本語を飴のパッケージで表現する、というような遊び心に溢れています。
さらに面白いのは、雨と飴ならまだ関連がありますが、中にはデザインのモチーフとして、全く関係ないものを引っ張り出している例も多く、笑ってしまいます。(例えば、徳川15代将軍の項は、自動販売機がモチーフになっています。各将軍の名前がドリンクのパッケージに!)

ほとんどが1~2ページ(長くてせいぜい4ページくらい)の分量です。
暦や神社の種類からビジネス用語やエクセルのショートカットキーなど、非常に多岐にわたったジャンルを紹介しており、帯に書かれている通り、確かに眺めるだけで楽しい本です。

しかし、哀しいかな、こんなに読みやすい本でも私は、言葉自体をなかなか覚えることができず、インプット・アウトプットできてない…と実感するのでした。

けれど、まれに今までに蓄えた知識を活用する機会はあるもので。昨日訪れた駿府城では、“櫓”の用途を知っていたからこそ広大な公園内のどこにあるのか見当をつけられたし、“裏込め”を知っていたからこそ目の前の裏込めの特殊さを理解できました。

こういう、知っていたからこそ役に立った・理解できたなどの体験は、非常に快いものですね。これからは焦らず・無理をせず、本や人との関わりから、自然に教養が身に付けられるよう、心を開いて日々を送りたいと思います。

皆さまの参加を心よりお待ちしております。
横浜読書会KURIBOOKSー好奇心を解き放とう
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【投稿者】youco

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