いつかあなたに出会ってほしい本・前編▶youco
「いつかあなたに出会ってほしい本」田村文・著という本に出会いました。未読ですが。今回は、この本のタイトルのみをお借りして、私が読んだ本の中から「いつかあなたに出会ってほしい本」を抽出して、ご紹介させていただきます。
私事ではありますが、この横浜読書会に参加させていただくようになった2020年から書き始めた読書ノートが、ついに3冊目に突入しました。
そこで今回は、第1冊目から「いつかあなたに出会ってほしい本」を選りすぐります。
1『仏像図解新書』石井亜矢子・著
しょっぱなからニッチな本ですね。これは東京国立博物館で買った本です。仏像の尊格別に、その大まかな特徴や役割などをわかりやすく解説した仏像事典です。
仏像に興味を持ったばかりのあなたへ。
2『天国旅行』三浦しをん・著
生と死の狭間を描いた短編集。私が特に好きなのは「遺言」というお話。結びの一文。「私のすべてはきみのものだ。きみと過ごした長い年月(としつき)も、私の生も死も、すべて」。
長い年月を共にした相手への、ときめきを取り戻したいあなたへ。
3『名も無き世界のエンドロール』行成薫・著
2013年発行、2021年映画化。私は2016年に読了。読書会のために再読して改めて読書ノートに感想を書きました。大好きな本が唐突に映画化されたので、やっぱり私の目に狂いはなかった!となぜか誇らしく思った本です。命がけの情熱。「一日あれば世界は変わる」。
"日常"のありがたさを忘れがちなあなたへ。
4『夏から夏へ』佐藤多佳子・著
2007年世界陸上大阪大会でアジア新記録、2008年北京オリンピックで銅(のちに銀)メダルを獲得した400mリレー日本代表チームに密着したノンフィクション。
アスリートのリアルな言葉に叱咤激励されたいあなたへ。
5『八月の六日間』北村薫・著
山と「わたし」の特別な数日間。作者の真実を知ってびっくりしますよ。自分と向き合う、だとか自分探し、だとか。自分を特別なシチュエーションに置かなくても成し得ることなのですね。
日常の困難に向き合う勇気が欲しいあなたへ。
6『キャベツ炒めに捧ぐ』井上荒野・著
7『たそがれどきに見つけたもの』朝倉かすみ・著
この2冊は、特に50代以降の女性におすすめしたい本です。何歳になっても心は枯れないのですね。
感受性を持て余しているあなたと、感受性を掘り起こしたいあなたへ。
8『獏の耳たぶ』芦沢央・著
9『そして父になる』是枝祐和・著
この2冊はどちらも新生児の取り違えが発端の物語です。母になるということ、父になるということ。親という存在について考えさせられます。
家族にまつわるライフイベントを控えたあなたへ。
10『あなたが私を好きだった頃』井形慶子・著
自伝的恋愛エッセイ。年上の包容力のある男性に出会い、包み込むような愛情に触れながらもなお、不安と恐れを手放せず、少しずつ愛を失っていく…。恋がうまくいかなくなる原因は、あなたの中だけにあるのかもしれませんよ。
恋のネガティブ面に悩まされているあなたへ。
読書ノート1冊で、約200冊の本を記録しています。第1冊目の200冊からなんとか10冊を選び、五月雨式にご紹介させていただきました。ひとり読書会みたいになってしまいましたね。
横浜読書会では、たくさんの本好きさんが様々な本を紹介してくださいます。特に、読書会後の懇親会でのラフな本話は、きっと大きな収穫が得られることでしょう。
皆さまの参加を心よりお待ちしております。
横浜読書会KURIBOOKSー好奇心を解き放とう
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【投稿者】youco