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■第142回 朝の横浜読書会レポート

朝の横浜読書会KURIBOOKS(カフェ開催)のファシリテーターを担当していますOKAです。

第142回の朝の横浜読書会(通称「あさどく」)の様子をレポートします!

■2024年7月6日(土) 10:10~12:00
■参加者10名 (男性5名、女性5名、初参加3名)
■本のテーマ:フリー

月に2回の開催となりました朝の読書会です。
朝の読書会は、課題本などはなく、参加される方々がそれぞれ持ち寄った本を紹介しあう、というスタイルです。
7月に入って高い気温の中、ご参加いただいた皆様ありがとうございました!

・『暮らしの図鑑 台湾の日々』青木 由香(著) 翔泳社
・『奇怪ねー台湾 不思議の国のゆるライフ』青木 由香(著)‎ ‎東洋出版
少々おせっかい?ながらも人情にあふれる台湾の人々の、人の目を気にしないというか、自由奔放な奇妙な行動などを面白おかしく書いたエッセイをご紹介いただきました。20年ほど前に台湾で出版されたときは、著者の方は台湾の方々に悪く受け取られないか心配だったそうですが、台湾でも大評判になったという本だそうです!
同じ著者の最近出版された本もご紹介いただきました!

・『魂の退社』稲垣えみ子(著) 幻冬舎文庫
変わってこちらはアフロのヘアスタイルで有名だという新聞記者が、新聞社を辞め、フリーランスになっていくなかで、働きかたや人生についてつづったエッセイとのことです!
紹介いただいた方は、自分の退社が近づいてきた時期に読んだということもあり、会社員として先が見えてきたり、女性としての立場など、共感できる部分が多かったようです!

・『パイプのけむり選集 旅』團 伊玖磨(著) 小学館文庫
こちらは雑誌などのエッセイでも有名な作曲家の、アサヒグラフのエッセイの中から「旅」をテーマに選ばれた選集でした。作曲やエッセイなど、アウトプットすることが仕事なので、旅でインプットするようにしている、というくだりや、スエズ動乱の際の現地での苦労、天安門事件、ハワイの日本人観光客の様子など、60年代の海外旅行が自由にできなかった時代からの空気感が写しこまれているエッセイとのことです!

・『おしまいのデート』瀬尾 まいこ(著) 集英社文庫
瀬尾まいこの本が好きだという方からは、たまたま見かけて読んだというこちらの短編集をご紹介いただきました!
5つの短編から成る短編集とのことで、題名の通り、2人の登場人物が最後のデートをする、という共通点がある短編だそうです。2人は必ずしも男女とも限らず、また恋愛関係とも限らない2人とのことで、一番好きな作品は、男子高校生と生活指導教師の話だそうです!行きつけの喫茶店で読んでいたら泣けてきて、顔見知りの店員さんに心配されたそうです...

・『ミミズと土』チャールズ ダーウィン(著) ‎平凡社
こちらは有名なダーウィンが晩年になって書いたという、ミミズの習性や行動を丹念に書いた本をご紹介いただきました!いま、イギリスですごく売れている本だそうで、意外にミミズは頭がいいらしい、とか、遺跡が年々土中に沈んでいく現象にミミズの影響が大きいこと、最終的には文明論にまで到達する本だそうです!また、ミミズは土壌を改良する力がものすごく、海外では農地改良用として大量のミミズを販売しているところがあるなど、農学を学ばれたという参加者の方ならではの視点もご紹介いただきました!

・『湊かなえのことば結び』 湊 かなえ (著) 角川春樹事務所
イヤミス(後味の悪いミステリ)の女王と呼ばれる湊かなえがパーソナリティを務めていたラジオ番組の内容を収録したエッセイ集をご紹介頂きました!
著者の小説の評判から、イヤな後味のエッセイなのかと思ったら、作品とはちがってやさしい内容とのことで、読書や旅、食についての内容が良いそうです!

・『こんにちはいぬ』 きたやま ようこ (著) あかね書房
昔読んだという、犬を主人公にした絵本をご紹介いただきました!
シリーズになっているうちの一冊だそうですが、男の子といぬが歩いていると、いろいろな人に会ってさまざまな言葉を掛けられます。ほめられたり、ときにはこわがられたり... 最後には、おれはおれだ、と心のなかでつぶやく犬が男前でした!

・『北北西に曇と往け (1~)』 入江 亜季 (著) KADOKAWA
かわってこちらはコミックのご紹介でした!アイスランドで探偵業を営む男の子が主人公で、イケメンで良いとのこと!作者がアイスランドを取材して描いたという大自然の描写が素敵でした。
免許がなくても読むことでインドアドライブができるコミック、とのことでした!

・『BEYBLADE X ベイブレードエックス (1~)』河本 ほむら(原著), 武野 光(原著), 出水ぽすか(イラスト) 小学館
これもコミックですがこちらは少年少女向けの作品で、ベイブレードという実在するコマのおもちゃを扱った内容で、登場人物はみんなベイブレードに命を懸けているようで、自分もベイブレードをやりたい!という気持ちになる読後感だそうです!ベイブレードは大会もあるようなので出場したくなりそうです!

・『日本アイスクロニクル』 アイスマン福留(著) 辰巳出版
1920年代から現代までに日本で発売されてきたアイスのパッケージ写真が次々と出てくるムック本だそうです!読むだけで涼しくなるとのことです。暑くなってきたこの頃に眺めるにはぴったりの本ですね。今販売されているものでは、グリコのジャイアントコーンが大好きとのことで、聞くと買って食べてみたくなりました!

・『常識のない喫茶店』僕のマリ(著) 柏書房
こちらは喫茶店を経営している著者が、文学フリマでブースを出して売っていたら出版社から声をかけられて出版されたという本だそうです。喫茶店の客は、大切にされているとやさしさを感じる、といったことや、やさしい人しか雇わない、不快なことには声をあげる必要がある、クレーマーを出禁にしたりと、喫茶店の裏側を知ることができるエッセイ本のようです!

・『最強のコミュ力のつくりかた』 鈴木 祐(著) 扶桑社
最後にご紹介いただいたこちらは、コミュニケーション力を身につける方法を書いた啓発書でした!
テーマに関係する様々な論文を読み漁る著者、「言葉が伝わらないのはあなたに魅力がないから」という衝撃的な一言、人間的魅力とはなにか、といったことから、コミュ力を高める方法を説得力高く書いてあるそうです!紹介いただいた方は、コミュ力の不足を気にしているときにこの本に出合ったそうです!

今回は、開会前の早い時間から、暑さが身体に染み込んでくるような日でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
暑い屋外とエアコンでぎんぎんに冷えた室内を出入りして体調を崩しやすいこのごろですが、体調には気を付けて楽しい読書ライフを楽しみましょう!
ますます暑くなると思いますが、皆さまの参加をこころよりお待ちしております!

【投稿者】OKA


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