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■第138回 朝の横浜読書会KURIBOOKSレポート

朝の横浜読書会KURIBOOKS(リアル開催、月2回の開催となりました!)
のファシリテーターを担当していますOKAです。
よろしくお願いします。

今回は第138回の朝の横浜読書会の様子をレポートします。

■2024年5月12日(日) 10:10~12:00
■参加者12名 (男性6名、女性6名、初参加2名)
■本のテーマ:フリー

月に2回の開催となりました朝の読書会です。
今回は参加者やや多めの会となりました!

・『紅茶スパイ: 英国人プラントハンター中国をゆく』 サラ・ローズ(著)‎ ‎原書房
イギリスが植民地で繁栄を極めていた19世紀、中国に潜入した英国のプラントハンターがご禁制の茶の苗木と製法を秘密裏に持ち帰るというノンフィクションの歴史本でした!当時のイギリスや東インド会社の極悪非道ぶりにはびっくりですが、実在のプラントハンターの手に汗を握る活躍ぶりが楽しそうな本でした!

・『氷の城壁 1』阿賀沢 紅茶(著) 集英社
続いて紹介いただいたのは、青春もののコミック本でした!男女2人ずつが登場するそうなのですが、恋愛要素はあまりなく、登場人物たちの心の動きの描写がすばらしいとのことです。元々はWEBコミックだったそうで、多くのページがカラーだったり、スマホやタブレットでの縦スクロール読みに最適化されたらしいユニークな画面や書き込みが自分には新鮮でした!

・『魅力の正体』池原 真佐子(著)大和書房
こちらは今回初参加の方がご紹介いただいた本で、ビジネス書や啓発書のような、そうでもないようなユニークな本で、人の魅力について書かれた本とのこと!ものごとに向き合う姿勢やエネルギッシュさ、人と真摯に向き合うことが魅力的に感じられる人物となる秘訣のようです。著者は女性ですが、人間的な魅力に男女の違いはないので男女どちらが読んでも参考になるというご意見には納得です!

・『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス(著) 早川書房
SF小説の名作で、題名は聞いたことがあったが最近になって実際に読んだという方から紹介いただきました!
この小説は、参加者ご自身の仕事とも少し関係があるテーマだとのことで、知性と幸福とのかかわりなどについても実体験を通しての考えを語っていただきました!

・『星を継ぐもの』ジェイムズ・P・ホーガン(著) ‎東京創元社
こちらも名作SF小説のご紹介でした!70年代に書かれた小説ですが、小説の冒頭で、月面にて宇宙服を着た男の死体が発見されるのは2028年という設定だそうで、あと4年後の世界が舞台なのですね!
冒頭に提示される謎を、主人公たちが科学的思考に基づいて解いていく過程が魅力的とのこと!

※今回は会場のテーブルの都合で参加者を2つのテーブルに分けて読書会を行いました!
以下は自分が加わっていない方のテーブルでご紹介された本たちです。

・『ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編』スティーヴン・キング(著) 新潮文庫
こちらは映画「ショーシャンクの空へ」の原作となったものと、少年が近所に住む老人(元ナチスなのではと疑っている)を訪ねるという内容の2本の中編がおさめられた本のようです!キングらしい、アメリカの田舎の日常に潜むドラマや不気味さが描かれた本なんでしょうか?読んでみたい!

・『味 - 天皇の料理番が語る昭和』秋山 徳蔵(著) 中公文庫
日本にまだ西洋の料理が普及していなかった20世紀はじめから、ヨーロッパに料理の修行に赴き、天皇の料理長になった方の自筆エッセイ本のようです!
作者の方はテレビドラマのモデルにもなったようですね!

・『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』ファン・ボルム (著) 集英社
今年の本屋大賞の翻訳小説部門を受賞したベストセラー小説です!韓国の住宅街の書店に集まる、さまざまなバックグラウンドを抱えた人々の毎日を描いた小説だそうです。ほっとするような素敵な一冊なようですね!

・『図書館のお夜食』原田 ひ香(著) ポプラ社
不思議な夜の図書館で働くことになった元書店員の女の人が、本と作家にまつわるいろいろな事件に遭遇していく、といった内容の小説のようです!
実在の小説家にまつわる料理も登場するようで、こちらも興味深いです!

・『肩幅だけで鬼退治!』sattou(著) 扶桑社
X(旧ツイッター)に多数のフォロワーがいるという著者の、日本の昔話のキャラクターの肩幅が広くなってしまったら、という設定で描かれた狂気のマンガだそうです!まったく内容が想像できませんが、とても面白いことは間違いないでしょう!

・『教養を磨く 宇宙論、歴史観から、話術、人間力まで』田坂広志(著) 光文社
こちらは華麗な経歴を持つ著者が、近年その意味が変わってきた「教養」について考察された本のようです!章の題名には、たとえば「哲学の究極の問い」「21世紀の文学の新たな役割」「なぜ、古典を読んでも人間力が身につかないのか」「思想を紡ぎ出す読書 」といった興味深そうなものがありますね!

・『さいはての彼女』原田マハ(著) 角川文庫
経営者として懸命に働いてきた女性が、いろいろな出来事に疲れて旅に出たところ、といったあらすじの小説だそうです!旅に出たくなるような小説なんでしょうか?旅先での人々や土地との出会いから勇気をもらえそうです!

今回から朝の読書会は月2回の開催となりました。
会場の横浜駅近くのカフェは上品な内装で、少し非日常感が漂う空間です。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
皆さまの参加をこころよりお待ちしております!

【投稿者】OKA

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