見出し画像

「会社を辞めてみる」という選択

ここまでの社会人生活(約21年)、何の疑いもなくサラリーマンとして過ごしてきました。そんな私ですが2021年12月、このタイミングで「働き方」を変えてみることにし、まずはお世話になってきた広告会社を退社することにしました。

そもそもお前は誰なんだというところもあると思うので、以前書いた自己紹介noteをこちらに貼らせていただきます。

会社に退職の意向を伝えたのは8月の頭。それから随分時が経ってしまいました。「辞めてからのことを全て決めてから、関係各位に報告しよう」と思っていたら、色々決めるのに時間がかかってしまいお伝えできていない人が多々発生しています。不義理で申し訳ないと思いつつ、このnoteでご報告もできればと勝手ながらに思っています。


退職の理由(ネガティブな気持ち)

ざっくり言語化すると「自分の人生は、いつも自分が決めていたいから」ということになるかと思います。
辞めたかったわけでもないですし、辞めたくなかったわけでもないのですが、このまま今の会社で会社員として働いていると

「いつか自分の人生の主体性を無くしてしまうのではないか」

という漠然とした不安が湧くようになってきていました。

世の中では早期退職のニュースが増加し、45歳定年説職場の働かないおじさん、みたいな論調が増えてきています。一方で、資本主義社会や会社という枠組みの中ではまだまだ出世レース椅子取りゲームみたいなクラシカルな風潮も色濃く残っているように感じます。
若い頃は突き上げてばかりだった自分がいつの間にか突き上げられるおじさん側(現在43歳)になるのも、会社におけるポジションとか社内政治とかそういうものに巻き込まれたり気にしなくてはいけなくなるのも、なんとなく会社に甘えて働かないおじさんになっていってしまうのも(ちなみに今のところめちゃくちゃ働いてます)、どの状態になるのもとても嫌で怖いこと。
でも、会社という仕組みや組織は当然そういうことも踏まえ成立しているのでちゃんと我慢するちゃんと折り合いをつける、そういうことも大切。
その過程の「我慢」という感覚が自分の人生の主体性を無くしてしまう感覚に繋がるのが何より怖いなと思いました。それが不安の正体だと思いますし「辞めてみよう」と思った大きな理由のひとつです。


退職の理由(ポジティブな気持ち)

約2年前にツイッターを始めてから出会いが増えました。
その出会いや新たな学びの中で
・複数の仕事を持つ働き方をしてみたい
・場所に縛られない働き方をしてみたい
・経営をやってみたい
・好きだなと思う人と働きたい
という新たな「やってみたい」という感覚が生まれてきました。
人生は一度だといつも思っているので「やってみたい」はやらないわけにはいかない。なのでこの全てを満たせるような「新しい働き方を模索してみよう」という前向きな気持ちが生まれました。

具体的には
・複数の仕事をやる複業スタイル
・複数の場所(多拠点生活)や行動に合わせた働き方(ABW)
を取り入れながら新しい働き方のバランスを探していきたいと思います。
※このあたりはまた別のnoteでも書きたいと思います。

学生の頃もしくは子供の頃から、なんとなく大学を出て普通に会社に入って出世してみたいなのが普通(当たり前)みたいな既成概念が勝手に自分の中にありました。そういうなんとなくの当たり前や既成概念を「自分の中から取り払う行動を、自分がしてみよう」という気持ちと「やりたいことをいつもやって生きていこう」というという前向きな気持ちも「会社を辞めてみよう」と思った理由です。


これからの働き方(理想像)

ちょっと前の自分のツイート。

こういう働き方って人生の主体性が自分って感じがして、なんだか理想的な”働き方と人生の関係”という感じがしています。
何歳の時に何をしていてもいいと思うのですが、
・年齢を言い訳にしない
・自分のタイミングを人に決めつけられない
そんな生き方ができたら理想的だなと思っています。
多分、私自身はそもそも働くことが大好きで働くことにはポジティブなのだと思います。そんな好きな「働く」の主導権がいつも自分の気持ちにあったり、誰もが人生の中で安心してチャレンジできるような世の中だといいなと思ったりします。
同時に「学び」はとても楽しいことなので、いくつになっても、学び続けられてそれが活かせる場所がある(社会に行動で還元するなど)がずっとできることがさらに理想的だなと思います。


これからの働き方(2022年からのこと)

2022年からは「2つの仕事」「2つの場所」という働き方をまず試してみようと思います。

ひとつは、コクハク株式会社という会社のCOO(最高執行責任者)をやります。

入社してからまた別のnoteで書きたいと思いますが、社長の木本さんという人とお会いしてお仕事を一緒にやってみた時に「好きだな」「一緒に働きたい人だな」と感じたというシンプルな理由です。
会社名が「コクハク」という少しエモーショナルな名前なのですが、社長の木本さんが「久利さんにきてほしい」「一緒に働きたい」とまさに「告白」してくれたのがとても嬉しかったです。想いをちゃんと伝えたり届けるのはビジネスやマーケティング、そして人の営みの中でとても大切なことだと思います。コクハク株式会社はマーケティングとクリエイティブを活用して、色々な企業様の想いを伝えるお手伝いをしているところも魅力に感じていて、今から働くのが楽しみです。
チャレンジしてみたかった経営にも関わらせていただけるので、自分の知識・経験・スキルの全てを活用してコクハクの新たな仲間と最高の結果が出せるように最大限のコミットをしていきます。場所は渋谷で働きます。

2つめは自分の会社をつくります。
これは自分らしく働くための、自分が代表の自分だけの小さな小さな会社です。イメージとしては「時間」「場所」「期間」「領域」に縛られることなく、いつでもいくつになっても、働ける会社にしていくつもりです。
当面は企業(個人)のミチシルベを一緒に考えられるような、並走型のサービスを提供していく予定です。地方での仕事もできるようにしたいと思っているので、オフィスもさいたまと淡路島にとりあえずつくります。場所も提供できるサービスも変わっていってもいいなと思っているので「学び」と「変化」を楽しめるような会社にしたいなと思っています。

※これが淡路島オフィスです。ばりばりwi-fiが飛んでいるので全国どこのエリアの仕事もリモート対応で仕事できますので、ぜひお声がけください。
※淡路島の夕日。仕事を抜けて夕日を見ると最高の気持ちになれます。
※商談に来ていただくのもウェルカムです。家の前で焚き火やBBQしながら商談しましょう。

まだロゴもHPもできていないのでこれから急ピッチでつくります。できたらまた発信して皆様にお伝えさせていただけたら幸いです。


朝日広告社への感謝

2001年に新卒で採用していただいたのが朝日広告社でした。一度2014年に退社したのですが、あらためてお声がけいただき2016年に再入社したのも朝日広告社でした。自分のキャリアの20年ぐらいを過ごした会社になります。
いま自分を形成している、人脈、資産、知識、経験、信用などの多くの部分を朝日広告社から頂いたと思っていて心より感謝している会社です。
新卒の入社時はただ社員として走り、中途で再入社してからの5年は朝日広告社に恩返しができるように結果を出したいという想いでかなり走ってきました。いただいた分の恩を返せたかわかりませんが、もうすぐ100周年を迎える朝日広告社の歴史の中のほんの1ページとしてでも貢献できていたら幸せです。本当に本当にありがとうございました。

最後に

特にファンでもなんでもなかったのですが、ここ2年くらい THE BLUE HEARTSの「情熱の薔薇」の歌詞がよく頭の中に流れます。

VUCA時代などとも言われますが、複雑で変化が激しくもはや何が正しくて何が間違いかもわからない世の中だと思います。自分が信じてきたことが正解なのか、習ってきたことに価値があるのか。正直もはや私にも全く自信がありません。だからこそ過去に敬意と感謝の気持ちを持ちつつ、固執することなく、いつも、いくつになっても、変化と向き合っていける人間でありたいなと思います。

そして
間違えたときはごめんなさい。
恩を受けた時にはありがとう。

この言葉だけは、いつもちゃんと言える人生でありたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
「連絡もらってないぞ」「報告されてない」「失礼だ」と感じる方には本当にごめんなさい。
これからもよかったら仲良くしてください。

よろしければサポートいただけるととても嬉しいです。