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【Day 108】 キミと僕。

こんにちは。

昨日の文章、いかに自分が眠かったのか、、、誤字がいっぱいでした(笑)

今日は、早いうちに書いちゃおーっと。

4年生である私は、卒論関係以外には、

唯一「クリエイティブ・ライティング」って授業をとっています。

その授業では、毎週1200字以内でテーマにあった文章を書くのですが、

その際に書いたものをお恥ずかしながら紹介しようかなと。

テーマは「自己紹介」

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「キミと僕」

ねえ、キミ。

僕はさ、授業で「自己紹介」に関しての文章を書かないといけないらしい。

でも、その授業はさ、匿名でみんなが文章を書くから、個人情報が出ちゃわないように書く必要があるんだ。
ちょっとした矛盾だよね。

ねえ、キミ。

僕はさ、自分のことを書くのはあまり得意じゃないんだ。
だから、代わりに君のことを書いておくよ。

初めてキミがうちにやってきた日、
キミは他の兄弟たちに踏みつぶされながらも、
爆睡を貫いていたね。
僕の家族は、そんな“ちょっとおもしろい奴”が好きだから、
キミが我が家にやってくるまでにそう時間はかからなかったね。

キミは覚えてるかな?
泳ぐのが大好きなキミ、そんなキミの姿が大好きな僕。
そんな僕らは夏になると、タッグを組んで
一緒にプールに飛び込んで、怒られたこと。

僕は覚えているよ。
冬になると、冷たい鼻で僕を起こしては、
僕の布団を奪っていったまるで妖怪のような君の姿を。


でもそんな妖怪も、老いには勝てなくて、
だんだん大好きだったボールにも興味を示さなくなったね。

僕は、部活動が忙しくなって、
中々キミといる時間も減ってしまって、
キミには随分寂しい思いもさせてしまってたと思う。

それでも、いつも僕の帰りを喜んでくれる
(ちょっとめんどくさそうな日もあったけど。笑)キミの姿に、
僕はどんな疲れも一瞬で吹き飛んでいたんだ。
そんな不思議な力を持っているなんて、君は本当に妖怪なのかな。


3年前、部活動の5日間の合宿を終えて帰ってきた僕。
キミは、なんだか少し元気がなくて
いつも以上に白髪が目立っているように感じたのを覚えているよ。

次の日、僕は昼から用事があって家をでなきゃいけなかったんだ。

でも、駅に着いた途端、なんだか気分が悪くなって、
駅のトイレから約6時間、動き出せなかった。

今思い出してもあれはしんどかったよ。

その夜、病院に行っても原因が分からず、
「疲れが出たんでしょう」と言われ、
家で安静にすることに。

歩く元気もなかった僕は、その翌日もアルバイトを休んで、
キミの横で寝てたね。

今思えば、あんなに一日中一緒にいたのはずいぶん久しぶりだった。


久しぶりで、最後の日だった。


その夜、キミは僕の元から旅立っていったね。
15年の大往生だった。


そうか、あの体調不良はキミの仕業か。


やっぱり君は妖怪だったんだ。


ところで、
これは僕の「自己紹介」を書くものなのだけれど、
僕は、キミに出会ってなかったら僕じゃないと思うんだ。

だから、キミの話は僕の自己紹介にもなるってわけ。
そう、貫き通すよ僕は。笑


ねえ、キミ。

僕はもう少しこっちの世界に居ようと思うんだけど、
もしいつかそっちに行ったら、

また前みたいにめんどくさそうに出迎えてくれるかい?

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without you, It's not me.

2020.09.28

GUMI

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