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やってみたかったこと→英詞翻訳

今日は、いつもの「某SNS」からは離れて、自分のやりたかったことをやるだけのno+eです。

某SNSでは、ひやっしーが盛り上がっていたり都知事選がわやくちゃになっていたりとひとしきり話題には事欠かない状態ですが、いずれもきちんとした知見がねぇ。
※ひやっしーについては、無機化学が分かればあの装置はイ○チキだと分かるんですが、そのへんの詳しい話はno+eで、他の方で私などが書くよりよほど正確詳細に書いてる方がいらっしゃいますので、その方々に任せます。
今回は他のことを。

私のフォローしてる方で、洋楽の翻訳をしてらっしゃる方がいらっしゃり、自分でもやってみたいなぁ、とずっと思っていました。
(昔のブログではちょこっとやってたりしたのですが、恥ずかしくて今お見せできる代物ではありません)

また、自分が知っているレベルの曲は、すでにいくらも翻訳されている方がおり、今更自分がやったところで二番煎じかもっと悪く言えば「パクリ」になるだけだな、と思い、躊躇しておりました。もともと、あまり英語には自信がありませんし。

ただ。

例えば「マイ ウェイ」のように、日本語でも歌えるような歌詞に翻訳できれば、これは何かしらの需要がないかなぁ、と、このようなことを思ったわけです。
なので、今回は、洋楽を「邦訳し、歌えるレベルに」してみたい、と、このように思います。

曲は、ちょっと昔の曲ですが、自分が大好きだった、SUM 41というパンクバンドの、"The Hell Song" で、やってみたいと思います。

SUM 41。
ヴォーカルのデリック・ウィブリーは、アヴリル・ラヴィーンの元夫。
元々は派手で陽気な曲が多かったけれど、アルバム "Chuck" あたりから、人生を考えさせるというか、内向的な曲が増えたように感じます。
そして、自分はこの "Chuck" というアルバムが大好きなのです。
The Hell Songは、それより一個前のアルバム "Does this look infected?" の一曲目。
これと、Fat Lipsで、僕は彼らを知りました。きっかけの曲であります。

元歌詞は、こちら。

Everybody's got their problems
Everybody says the same thing to you
It's just a matter how you solve them
And knowing how to change the things you've been through

I feel I've come to realize
How fast life can be compromised
Step back to see what's goin' on
I can't believe this happened to you
This happened to you

It's just a problem that I'm faced with Am I
not the only one who hates to stand by?
Complications that are first in this line
With all these pictures running through my mind

Knowing endless consequences
I feel so useless in this
Get back, Step back And as for me
I can't believe

Part of me, won't agree
'Cause I don't know if it's for sure
Suddenly, suddenly
I don't feel so insecure
Part of me, won't agree
'Cause I don't know if it's for sure
Suddenly, suddenly
I don't feel so insecure
Anymore! So…

Everybody's got their problems
Everybody says the same thing to you
It's just a matter how you solve them
But what else are we supposed to do?

Part of me, won't agree
'Cause I don't know if it's for sure
Suddenly, suddenly
I don't feel so insecure
Part of me, won't agree
'Cause I don't know if it's for sure
Suddenly, suddenly
I don't feel so insecure
Anymore

Why do the things that matter the most
Never end up being what we chose?
Now that I find out, it ain't so bad
I don't think I knew what I had
Why do the things that matter the most
Never end up being what we chose?
Now that I find out, it ain't so bad
I don't think I knew what I had

Songwriter: Deryck Whibley / Greig Nori

さて。まずは普通に和訳してみたいと思います。
誤訳あったらすみません。伏して謝ります。


誰もが問題を抱えている
誰もが同じことを君に言ってくる
単に、君がそれをどう解決するかという問題なんだ
また、単にそれを通して君がどう変われたかということなんだ

僕は感じている 自分が理解し始めていることを
自分の一生に、早く妥協しすぎたと
一歩下がって、何が起こっているかを確認していたら
僕は信じられない それが君に起こったなんて
それが君に起こったなんて

単に、それが僕が直面している問題なんだ
自分だけじゃない 傍観してるのが嫌いなのは(stand by: 傍観する)
自分の脳内の記憶をともなってやっかいごとが頭の先で渦巻いてる

ずーっと続いている結果を見て
自分は役立たずなんだと感じた
戻れ 一歩引け
それでも、僕に関して言えば 信じられない(as for me: 私としては)

自分の一部分は、賛同したくない
なぜならそれが本当かどうか、俺は知らないからだ 
突然に 突然に
そんなに不安だと感じなくなった
自分の一部分は、賛同したくない
なぜならそれが本当かどうか、俺は知らないからだ
突然に 突然に
そんなに不安だと感じなくなった
もうこれ以上は

誰もが問題を抱えている
誰もが同じことを君に言ってくる
単に、君がそれをどう解決するかという問題なんだ
でも、他にどうしろっていうんだ?

自分の一部分は、賛同したくない
なぜならそれが本当かどうか、俺は知らないからだ 
突然に 突然に
そんなに不安だと感じなくなった
自分の一部分は、賛同したくない
なぜならそれが本当かどうか、俺は知らないからだ
突然に 突然に
そんなに不安だと感じなくなった
もうこれ以上は

なぜ一番大事だと思ったことをしなかったのだろう
僕らの選択は間違ってるのがおちだ(end up ~ing: 結局~になる)
俺は分かった。それはそんなに悪いことじゃない
自分は考えなかった 自分がかつて持っていたものの値打ちを
なぜ一番大事だと思ったことをしなかったのだろう
僕らの選択は間違ってるのがおちだ
俺は分かった。それはそんなに悪いことじゃない
自分は考えなかった 自分がかつて持っていたものの値打ちを


……さて。
これは文字通り、直訳です。
分かったような,分からないような内容になってます。
これは詞なので、文章がどこへどのようにかかっているかが、直訳の状況でははっきりとしていません。なので、文章がつながっていないように感じます。
これを、意味が通るような文にし、なおかつ「歌えるように」しよう、ってのが目的です。
なので、歌詞の意味や語句を、途中大きく変える必要性が出てきます。
やってみましょう。

まずは、これを意味の通る文章にしたいと思います。
ここからは意訳を通り越して、我田引水、牽強付会、独自研究の成果となります。ので、この文章を英訳として正しいとは絶対に言えません。
いわば、「自分はこの歌詞をこのようにとった」という表明、というだけです。


誰もが、何かしらの問題を抱えていて
誰かに相談したところで、同じような答えが返ってくるだけだ
結局、自分がそれらをどう解決してきたか
そして、問題をクリアし、自分がどう変われたかということが肝心なんだ

僕は、自分の一生のうち、何度も妥協してきた
それを今、とても後悔している
現状を整理し、様子を見ていたら
信じられないことが起こったんだ
自分がなくなってしまったんだよ

それこそ、僕が直面している問題だ
様子を見ているだけの人生はクソだ
イヤな記憶ばかりフラッシュバックしてきて、そんな自分にムカついてくる

絶え間なく突きつけられる現実を経て
僕はこの世にいらないんじゃないかと思うようになった
振り返ってみれば 思う そんなバカな
信じられるか そんな弱音を

まだだ 僕はやれる
役立たずなんかじゃない 
急に、そう思えるようになった
自分に何が出来るか まだ何もわかってないじゃないか
悩んでてもしょうがない やれ
悩むな もうこれ以上

いつでも、何かしらの問題を抱えていて
誰かに相談したところで、同じような答えが返ってくるだけだった
結局、自分がそれらをどう解決してきたかが問題だったんだ
でもあの時、他に何が出来たっていうんだ?

まだだ 僕はやれる
役立たずなんかじゃない 
急に、そう思えるようになった
自分に何が出来るか まだ何もわかってないじゃないか
悩んでてもしょうがない やれ
悩むな もうこれ以上

どうせ自分の選択は間違ってるんだからと斜に構えて
なぜ一番大事だと思ったことをしなかったのだろう
僕は分かった。間違いなんて、そんなに悪いことじゃない
自分が持ってた大切なものを失うくらいなら、やってみるべきだったんだ

どうせ自分の選択は間違ってるんだからと斜に構えて
なぜ一番大事だと思ったことをしなかったのだろう
僕は分かった。間違いなんて、そんなに悪いことじゃない
自分が持ってた大切なものを失うくらいなら、やってみるべきだったんだ


……原曲歌詞中の "This happend to you" の you(いや、この部分に限らず、歌詞中の全てのyou)は、あなた、という二人称そのままではなく、終始自分のことであって、あくまで自分を俯瞰で見た場合の「あなた」だと解釈しました。
原曲はパンクロックなので、誰かに語る体で自分語りをする、というのはよくあることです。
これもその一つでしょう。
ということで、"This happend to you…" 自体は、「それが君に起こったなんて」という訳になるかと思いますが、Youが自分だとすると、「何が起こった」のかは、暗示的に明確だと思うのです。
いちいち立ち止まって、傍観して、状況を整理して、様子を見て。
そんなことをしてるうちに、何も出来なくてわけがわからなくなった、そういうことでしょう。
なので端的に、「自分をなくしてしまった」と解釈しました。

また、原曲歌詞中の ”Get back, Step back and as for me…” のところは、命令文と解釈するよりは、日本語っぽい主語なし文として見て、やはり終始誰かに語る体で自分語りをしている、と解釈しました。
(訳ではなく、解釈なので、こういう無茶もできます)

一番と二番のVerseの、

Everybody's got their problems
Everybody says the same thing to you
It's just a matter how you solve them

部分は、Chorusを挟むことで一定の答えが出る前と出た後、という解釈をしました。
なので、同じ歌詞ですが、「時……時制」が違う、と考えると歌詞に趣がでたように思います。
1番のVerseは過去の苦しんだ自分。
2番のVerseは、結論がでて、改めて過去を振り返ってる自分。
そして、「だからって、あの時何ができたんだ?」と自問する。
そういう構成だと考えたのです。

といっても本来、英語で  Everybody's が Everybody was となる、あるいは Everybody says を、Everybody said だと勝手に解釈なんかしたら、0点でしょうけどね。
ま、あくまで解釈です。解釈。

さて。ここまで準備して、音割りをしていきます。
ここからはさらに、文章が崩れます。
原型をとどめてないかもしれませんが……ま、やっていきましょ。


地獄行きの歌(タイトルがダサくなったのはご愛敬)

変遷の果ての現状
繰り返し がなる 脳内扇情
乗り越えられりゃ王道で
自分の糧に出来りゃ本望です

ただこれは妥協の産物
そう思う一過性俗物
手も足も出ん 怯え暮らして
ブラッシュアップはもう 叶わぬ遺体
ブラックな時代

それが僕の因果な問題
様子見のまま 人生散財
フラッシュバックの悪夢に怯え
Throw by 愛  無慈悲な贄

絶え間なく  現実へ
叩き込まれる  憎悪 and Hate
窃盗 劣等 越冬叶わず
死んで負け

Hackin' me Erased me
過去の先にある同根
わけもなく 宛もなく
自分を壊しさまよう魂(こん)
Kickin' me  Won't be the same
ここは唾棄に伏す同病
善もなく 伝手もなく
未来を探しさまよう業(ごう)
これじゃねえ

変遷の果ての現状
繰り返し がなる 脳内扇情
乗り越えられりゃ王道
成れの果ての死道

Hackin' me Erased me
過去の先にある同根
わけもなく 宛もなく
自分を壊しさまよう魂(こん)
Kickin' me  Won't be the same
ここは唾棄に伏す同病
善もなく 伝手もなく
未来を探しさまよう業(ごう)
これじゃねえ

正義も悪も信じて
未来も幸福も手にして
それが絵空事と分かって
諦めと達観で終わる?
正義も悪も信じて
未来も幸福も手にして
それが絵空事と分かって
それがどうしたって言え


うーーーん。
思ったより語数がタイトで、使える日本語がニ音、三音のものばかりになり。
たましい、を、こん
亡霊を、亡、だけとし、あんまりなので業、に言い換える(意味は全然変わってしまう)など。

ちょっと……な出来になりました。

なんか、マキシマム ザ ホルモン好きな高校生がなんとなく作った歌詞みたいになり。

あと、脚韻を意識するあまり体言止めばかりになったのも、売れないラッパーみたいで✗。

ただ、歌詞を通して読むと、なんとなく元曲の言いたいことが透かしのように入って……ないかなあ。自画自賛が過ぎる。

さて。最後に蛇足のような総論を。

もともと、アメリカのポピュラーソングと日本のポピュラーソングには根本的な違いがあると思っていて、アメリカの歌の歌詞には根本にネヴァーギブアップ、があり、日本のそれはギブアップがある、と思ってます。

例として分かりやすいのは、Bon Joviの ”Livin' on a prayer“ は、ネヴァーギブアップものの見本みたいな曲ですが、これをギブアップものに変換すると、日本で言えば「昭和枯れすすき」になります。
うそだと思ったら翻訳してみてください。

(もちろん、マリリン・マンソンとかデスメタルとか、例外はあります。ポピュラーソングで、てことです。
ただ近年、近年といっても二十年くらい前、グリーン・デイというパンクバンドが、バスケットケース、という、パワーコードばかりのばか明るい音楽にめちゃくちゃネガティブな歌詞をつけて歌う、という目の覚めるような離れ業をやってくれたおかげで、この定説も覆された感があります。いまのアメリカのポピュラーソングはネガティブな歌詞多すぎ)

このThe hell songも、ネヴァーギブアップものですが、自分の歌詞ではギブアップものになってます。これは上記のようなことを意識した結果と思ってください。

まあ、今日のところはこんなもんで。
やっぱり、英語の日本語化(訳ではなく、日本語化)は難しいですね。

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