米国株式概況 NVIDIA決算

某SNSでの話題を元に、一度だけちょっと深く考察するだけの文章です。
今回は、昨夜~今朝までの米国株概況と、日本の市場の今後について、です。SNSあまり関係ないですね。

市場が注目していたNVIDIAの決算が閉場後に発表される、ということで、ここ数日利益確定売りとみられる売りが先行し、前日までダウ、NASDAQ、S&P500とも下げ基調で来ていました。

そして、注目のNVIDIAですが、市場予測を大幅に上回る売上高221.0億ドル、調整後営業利益は市場予測をやや下回るものの前四半期を上回る22.1億ドルとなり、本日の米国株全体の底上げに寄与するのではないか、という見方が広がっています。

さて。
私を含む米国株投資民(私はただの投資信託派ではありますが)が、NVIDIAの決算に注目する理由ですが。
昨今注目のワードとなっている半導体関連企業の行く先を占う、という意味があるのだと思います。Chat GPT等AI産業が今後ますますの伸びを期待される中、時価総額がAmazonを超えたと伝えられた同社は、その開発、AIソリューションなどの事業に積極的に取り組んでおり、今後の同産業発展の要を握る、と考えられているからです。

CPIの伸びが市場予想を上回ったことで、FRBの利下げ予想はまた遠のいたのではないか、という失望や、すでにGAFAM等アメリカの成長を牽引する企業の株式評価は、株価収益率(PER)だけをさらりと見てみると、たとえばAlphabet(Google)が26.51、Amazonが58.14、Metaが30.58(傍目には行き詰まっているように見えますが、Metaの業績は今期は401億ドルの売上を記録し、4四半期連続の増収となっているとのことです)、Appleが28.37、Microsoftが36.37、と、S&P500全体の平均予想PER19.0 前後と比べると、割高感はあるもののまだバブルというには遠い、という感じでしょうか。それでもこの数値は高い、バブルだ、と考えている人もあり、そういうネガティブな人たちの影響や。

そういった人たちが、NVIDIAの決算が下ブレするとにらみ、それを予測して利益確定の売りを行っていた、のか。
そんな気がいたします。
ですが蓋を開けてみれば、の、NVIDIAの好材料。こうなると、このまま株式市場が好感し高騰する。そんな期待にも胸膨らみます。

話変わりまして。
日本の熊本へのTSMC半導体工場建設に始まる日本市場の活況、米国株価につられる形での日経平均の続伸。いよいよ本日、一瞬ではあるものの39,000円を超え、バブル期の最高値、38,957円を更新した、ということで、いよいよ失われた三十年を終え、好況への転換をはかれるかどうか注目があつまるところです。
今後の日本企業も、米国産業と同じように半導体の生産がその鍵を握るのか、と思われますが、ことはそう単純ではないように思います。

と言いますのが、現在の半導体不足は、コロナ禍による中国の半導体工場の稼働停止などの影響が色濃く、半導体需要は、1~3月期についてはL字回復、という予測が立ったようで、本格的な回復は夏以降となるのではないか、とされています。

というわけで、なかなか半導体一本足打法で日本経済の復活を急いても、それは少し無理がある、というもので、自動車産業(こちらも、EVよりもハイブリッドの需要が世界で高まっている、というニュースが最近多いですね)やその他工業、サービス業、金融業等、連携して経済循環の良い形を作っていけるよう、官民一体となって尽力していく必要があると考えます。

というわけで、本日はさらっとした経済概況でした。

どうですかね。今日、上がりますかねダウ・S&P500。

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