暮瀬堂日記〜朝日俳壇、長谷川櫂選ニ席。
日曜日だけ新聞を購うのだが、理由は朝日俳壇を見る為である。コンビニに行き朝日新聞を手にして会計を済ませ、10面前後を開き、自分の句が取られているかを確認する。
六月から投句を再開し、今回ようやく長谷川櫂選の二席に取られていた。毎週およそ5000通の投句の中から選ばれるので、この上なく嬉しかった。十二年前に大串章選に入って以来、五句目である。
落蝉のからまる竹の箒かな
故川崎展宏選一句、故金子兜太選一句、大串章選一句、そして長谷川さんには以下の句を選んで頂いて以来ニ句目である。
形代の底をつゝつく小鮒かな
暫く句作を絶っていたが、再開して良かった。選ばれれば励みになるので、続けて行きたい。
日々一句投句実りて八月尽
※形代……かたしろ。御祓いのとき、白紙で作った人形に人々の名をしたため、神官が祓いを行って川に流す。穢れを祓うのである。瀆物(あがもの)ともいう。晩夏の季語。
※八月尽……はちがつじん。陽暦の八月三十一日、八月が終わること。秋の季語。
(旧暦七月十ニ日 処暑の節気 天地始粛【てんちはじめてさむし】候)