この情報は信じられない

例えば、プレゼンで統計情報を紹介した時に、「その情報のソースはなんですか」と聞かれたとします。そこで「ああ、これは国連の統計と、厚生省の統計からです。ここに出典も書いてあります。」と答えます。                                           それに対して、「国連や国の発表なんか信じられない。その数字は1桁ごまかしがある。あなたはだまされているんだ。」と言われたらどうしますか。

どんな情報を得ているか

様々な情報が大量に生み出され即座に共有される現在。私自身はSNSを熱心に追いかける訳ではありませんので、情報の入手先としては、朝のNHKニュースとYahoo!ニュース、新聞の一面記事と気になった参考記事を読む程度(本当はちゃんと全部読んだ方が良いとは思うけど)、いくつか登録しているLINE NEWS。以上が私の利用している情報源だと言えると思います。                                       ニュース以外では、私はミュージカルと宝塚が好きですので東宝と宝塚歌劇団の公式HPをチェックして公演情報を得ますし、2チャンネルの競馬版まとめも見ます。YouTubeのホリエモンのニュース解説も面白く見てますし、便利なアプリ紹介の動画も見ます。DaiGoの心理学の動画も好きです。

情報ソースの信憑性

どんな情報ソースを使うかは自由です。マスメディアを好む人、SNSを好む人、誰かからの口コミを重視する人もいるでしょう。しかし、前提としてその情報にある程度の正しさが担保されているかという点は、情報ソースにアクセスする際にチェックしておく必要があります。                                                              宝塚や東宝の公演情報を得るという点では公式のHP以上の物はありません。なぜなら公演を主催している団体が発信している情報が載っているからです。ここの情報を疑ってしまっては来月の帝劇公演にどんな演目が上演されるかすらわからなくなります。                                                                                                        2チャンネルの競馬版の情報は概ね正しいとしても、個人の解釈や誤情報が混じりますので注意が必要ですが、それも含めて雑談をしている楽しさがあります。1番正しい情報はJRAの情報を見れば良いのですが、競走馬の次走情報など出ませんので競馬メディアの情報も見ます。ですので往々にして競馬版の情報間違ってたじゃんということが起こりますし、競馬メディアの誤報もあり得ます。           ホリエモンのニュース解説は面白いのですがあくまで個人的な見解であるという点を外して見ることはできません。信頼している友人だとしても、それってどこの情報?位は気にするでしょう。DaiGoの動画でもたまにソースやその解釈について視聴者とDaiGoがやり取りしてますね。                                         なにが言いたいかというと、大体の人はこの情報の信頼度はどれくらいなんだろうというのを無意識にでも評価しているはずだということです。

ニュースは信用できるか

マスメディアの情報は信頼できるか。マスメディアの権威は一昔前に比べると低下したとはいえその情報の正確性という点では一定の信頼をおけるものだと思います。いやいや、マスメディアにも誤報や偏向報道、忖度記事があるだろうという指摘があるでしょう。その通りです。とはいえ多くのチェックを重ねて世に出る情報がマスメディアですから事実なにが起きたかという点に関しては信頼できると言って良いですし、新聞が絶大な信頼を誇っていた時ですら5大紙は全て読んで社説の違いを見ておかなければ駄目だというのがありましたから、情報の受け手として色々な角度で見ておくというのがマスメディアに接する際には大切でしょう。テレビと新聞だと違うなあとかありますね。

新型コロナウイルスへの反応は過剰か

ここで冒頭の会話に戻ります。これは職場で、シチュエーションは大幅に変えていますが言われたことです。肺炎について、マスメディアに騙されている、統計データは信じるな、最近救急車が増えた気がするから異常が起きていると言われました。私も別にマスメディアや公的機関から発表される統計や情報が絶対的に正しいなどとは思っていませんが、公的機関の発表を信用しないで一体何を信用しているのか。新型コロナウイルスの肺炎は、数字を見ると大したことないと思います。新型なので最終的にどんな影響があるかわかりませんのでそんなものを貰わないに越したとはないですし、自分が重篤化するかもしれません。家族に高齢者や重大な疾患を抱えている場合は感染させないように気をつけなければならないでしょう。でもそれは毎年インフルエンザやノロウイルスであっても同じことです。

この新型コロナに対する反応の過剰さは、メディアの情報に対する信頼性が根底にあるように思います。特に中国人とこの話題を話すと感じますが、最初から国やWHOなどの公的機関が発表する情報は隠蔽と操作がされているので信用できないという前提で捉えているので統計データは信じない。でもSNSで発信された個人的な体験は信じ、発信する側も過度に一般化している。そこにフェイクニュースが絡んでくる。少し前まではインターネットの情報は速報的な側面が強いのでマスメディアの情報も併せて確認しないといけないというのがあったと思いますし、SNSの情報は真偽入り乱れているので気をつけるというのがあったと思います。しかし、今回のコロナウイルスに関しては、政府やWHOは信じられない、ネットでこう言っているぞ、これは政府の失敗だ、陰謀だという一体何を根拠に言っているのかよくわからないことを根拠や出典も示さずに騒いでいるという印象を拭えません。

少なくとも根拠はあるよ

マスメディアを信じろというではありません。でも。SNSを信じるのであれば、その情報発信が何に基づいているのかは確認しなければいけません。例えば向かいの家から新型コロナが出ましたというツイートがあったとして、ツイートした人や近所の人にとっては身近な危険ですが、だからといって東京全部が危険であるという結論にはなり得ないはずです。大きな社会的体験と個人的な体験を混同し情報を発信し受け取ることは恐ろしいことだとコロナ間連のニュースを見ていて感じました。

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