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ガッチャード×ガヴに潜む「いつかの明日」

挨拶と注意事項

本記事をご覧頂き、ありがとうございます。主に仮面ライダーオーズをYouTubeで扱っている紅羽と申します。

本記事は以下の作品、ライダーが登場する全ての映像作品、公式の小説の内容を含みます。ネタバレにご注意ください。

  • 仮面ライダーオーズ

  • 仮面ライダーガッチャード

  • 仮面ライダーガヴ(執筆時点ではまだ放送前)

また本記事は以下の作品の内容も含みます

  • 仮面ライダーガッチャードスペシャルショー
    (ひらかたパークのオーズ×ガッチャードショー)

  • リバイス×ギーツ MOVIEバトルロワイヤル

この先の閲覧には十分ご注意の上、お読みください。


















先に結論から

先にこの記事でこれから書いていくことの結論を述べます。記事のタイトルや冒頭の注意事項でお気付きの方もいらっしゃるかと思います。

それは火野映司はガッチャード×ガヴの冬映画にて、命を取り戻す可能性を秘めているということです。

なお、この先は映司が復活するような展開になることが許せない方も閲覧非推奨となりますのでご注意ください。

それではここから詳しい解説に移っていきましょう。

オーズとガッチャードとの共通点

ガッチャードも8/11で48話を迎え、まもなく最終回を迎えようとしています。

そんなガッチャードとオーズの共通点はなんでしょうか?両作品を観た皆様ならそれは「錬金術」だと即答できることかと思います。

しかし、両世界の錬金術が作り出した人工生命体が、オーズ世界がグリード、ガッチャード世界がケミーと異なっていたように、両世界の錬金術が完全一致していた訳ではありません。

それではまず各々の世界の錬金術をおさらいしていきましょう。なおこのおさらいのパートは以前、以下の記事でガッチャードスペシャルショーが行われた時にも行っていますので、ショーを見てより詳細におさらいしたい方はこちらも併せてご覧ください。

オーズ世界の錬金術

オーズ世界で錬金術師と呼ばれる存在が活動していたのは、映司がオーズとなって戦っていた800年も前のことでした。

800年前の王(以下、古代王)の治める国は質の高い薬を交易の中心品目としており、錬金術師がその質の高さを支えていました。

しかし錬金術師達の真の目的は人工生命体を作ることであり、古代王が彼らの真の目的を叶えさせるために全面的なサポートを行った結果、生物のパワーを凝縮したコアメダルが作られたのです。

コアメダルの誕生はオーズシステムを完成させたものの、錬金術師の目的である人工生命体の誕生は中々達成されませんでした。

そんな中、錬金術師のリーダー格であるガラは、9枚の状態のコアメダルに大量のセルメダルを与える実験を行いました。

その結果、10枚から9枚という欠けた数字にしていたことで、コアメダルにその穴を満たしたいという欲望が生まれ、知性を持った人工生命体グリードが誕生したのでした。

因みにガラは優秀すぎるがあまり、その優秀さを恐れた古代王によって封印されてしまいました。結局会長が封印を解くこととなったのですが、今はその話は置いておきましょう。

そして錬金術師が紫のコアメダルを作っている期間中に、古代王は全てのコアメダルを自らに取り込み暴走し、グリード共々長い封印についたのでした。

これがオーズ世界の800年前の錬金術です。それでは次に映司がオーズとして戦っていた時期に使われた錬金術をおさらいしていきましょう。

1つ目は魂の錬成です。

具体的にはMOVIE大戦COREで、織田信長のホムンクルスであるノブくんが誕生した時と、復活のコアメダルで古代王が復活した時がそれにあたります。

2つ目は鴻上会長が手掛けていた人造コアメダルの精製です。

具体的にはポセイドンやバースXの変身に使用したコアメダル、更には映司の巨大な欲望を元に作ったゴーダメダル等が精製された時がそれにあたります。

3つ目は将軍と21のコアメダルでガラが行った錬成です。

具体的には鵺ヤミーやベル、ナイト兵がそれにあたります。

そして最後に、これは確定ではありませんが、映司がアンクの割れたタカコアを元に戻した時です。

こう考える理由はガッチャードスペシャルショーで敵のボスがアンクの存在を「禁忌の錬金術が成し得た結果」だと話していたからです。

そもそもショーの中で肉体と魂の錬成は禁忌の錬金術だという話がありました。(後述しますが、ガッチャードでも鏡花がそう話していました)

ではもし映司がアンクの割れたタカコアに自らの生命エネルギーを流し込み、再びアンクの魂を錬成しただけに留まらず、右腕のみの状態から憑依したことのある人間の肉体を錬成出来るようにしたとすればどうでしょうか。

MOVIE大戦MEGA MAXの冒頭でアンクが映司の姿をしていたのも、かと言って信吾さんに態々憑依した描写が無いのも納得できます。後付けやこじつけと言われればそれまでですが…

これがオーズ世界の錬金術の全貌です。

ガッチャード世界の錬金術

ガッチャード世界で初めて錬金術師と呼ばれる存在が現れたのは、宝太郎がガッチャードとなって戦っている120年も前のことでした。

120年前、暁の錬金術師と呼ばれる存在が居ました。彼は世界を闇に閉ざした悪魔、エルドラドを打ち滅ぼし、自らを仮面ライダーと名乗りました。

時は流れ現代から10年前、当時活躍していた2人の錬金術師がいました。それが九堂風雅とグリオンです。

しかしそのうちの1人グリオンは、冥国王が作り上げたホムンクルスでした。そのためグリオンは人間である風雅に憧れ、風雅が持っていたもの全てを欲しました。

そしてグリオンは当時のりんねをモデルに自らの錬金術でアトロポスを作り出しました。そしてクロトー、ラケシスと作り出し、冥黒の三姉妹を自らの理想郷を作り出すための道具として利用し始めました。

またガッチャード世界にはケミーと呼ばれる人工生命体が101体(カメドーンを含めて102体)存在します。そして中には自身を再錬成して新たなケミーに生まれ変わるものもいます。

ケミーは人間の強い感情に惹かれやすい特性を持っており、善意と響き合えば心強い仲間となる一方で、悪意と結合することで人間を媒介にマルガムを生み出してしまうという特徴があります。

なおガッチャード世界には現在判明してるだけでも、以下のような錬金術が存在します。

  • 通常の錬金術(万物はこれなる…とかを含む)

  • 多重錬成(仮面ライダーへの変身)

  • 高等多重錬成(トワイライトマジェード)

  • 超高等多重錬成(スーパーガッチャード)

  • 多重混合錬成(スターガッチャード)

  • 鉄鋼化錬成(ヴァルバラドへの変身)

  • 強化型錬成(ヴァルバラドやギギストの能力)

  • 黒紫炎強化多重錬成(黒い炎を纏った変身)

  • 武装錬金術(スパナの両親が使用した錬金術)

  • 古代錬金術(テンライナーを錬成した錬金術)

  • 禁術(空間の再錬成による転移、歪曲)

  • 禁忌の錬金術(ホムンクルスの錬成)

  • 空間錬金術(ギギストの得意とする錬金術)

  • 占星錬金術(ガエリヤの得意とする錬金術)

錬金術が1番のテーマであるガッチャード世界の錬金術の全てをおさらいすることはできませんので、一旦このくらいにしておきましょう。

唯一、両世界で共通の錬金術

さて、ここまで両世界の錬金術をおさらいしてきましたが、どちらの錬金術の内容にもホムンクルスと呼ばれる単語が共通して出てきたかと思います。

オーズ世界ではノブくん、ガッチャード世界ではグリオンや冥黒の三姉妹がホムンクルスの例です。

つまり両世界とも現代の錬金術で人造人間を作り出すこと自体は可能なのです。

また鏡花はラケシスの身体から検出されたモデルとなった人間の因子に刻まれた記憶が生体組織に作用すれば、ラケシスはホムンクルスからより人間に近づけると話しています。

現にラケシスにケミーの掟に使っていた記憶操作を逆の形で利用した結果、ラケシスの生体細胞には変化が現れ始め、味覚を獲得したりするなど、確実に人間に近づいたようでした。

つまりガッチャード世界の錬金術を使うことで、人造人間を人間へと近づけることも可能なのです。

よって映司のホムンクルスを作ることができれば、ガッチャード世界の錬金術を使って、ホムンクルスの映司を人間の映司に近付けることが可能だということになります。

オーズとガヴの共通点

さて、続いてオーズとガヴの共通点を答えてくださいと言って、皆様は答えられますでしょうか?放送前とは言え、自分は既に2つ思い浮かんでいますので、その2つをお話していきます。

武部P

この記事を執筆している8/11にTTYOで『スタートアップ!!仮面ライダーガヴ』という映像が公開されました。

(もしかしたら事前に出てたかもしれませんが)それと同時にガヴのチーフプロデューサーが武部Pであることがわかりました。

これまで武部Pがチーフプロデューサーを務めた作品はキバ、オーズ、鎧武、ギーツであり、ガヴもこれらの作品同様、武部Pがチーフプロデューサーを務めます。

私自身、この中でキバのみ観れていないため何とも言えないのですが、キバを除く3作品にはどことなく重ためな印象を持ちます。

ガヴの予告や仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイクを観ても、ショウマやガヴの世界観から何となく危険というか、重ためな香りが漂っているような気がします。

また武部Pはギーツのチーフプロデューサーでもあることから「仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル」のプロデューサーも務めています。

この作品では冬映画お馴染みの2つの令和作品のクロスオーバーでありながら、龍騎が登場するという平成ジェネレーションズかと思えるような作りにもなっていました。

そして何と言っても武部Pは火野映司役の渡部 秀さんと物凄く強い繋がりを持っていらっしゃいます。そのため、一旦ライナーノートの問題発言を無視すれば、渡部さんを再びお誘いすること自体は可能かと思います。

お菓子

ガヴはお菓子がテーマの仮面ライダーですが、オーズにもお菓子は登場しています。そうです。ガメルがよくお菓子を食べていました。けん玉とか

しかし今回着目したいのは、ガメルではなくアンクです。実はアンクが作中で食べているアイスのほとんどが氷菓と呼ばれるものに分類されています。

バニラとかチョコのアイスは氷菓とは言えないのですが、アンクがよく食べているイメージのあるソーダ味や様々なフルーツ味のアイスは間違いなく氷菓でしょう。

つまりアイスのゴチゾウが出れば、オーズとガヴの共通点だと胸を張って言えるでしょう。

「いつかの明日」をガッチャするには

さて、ここまでの要素を上手く組み込めば、ガッチャード×ガヴの冬映画にオーズが登場すること自体は可能かと思われます。

しかし重要なのはあくまでメインはガッチャードとガヴであり、オーズがメインになってはいけないということです。

しかし「仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル」を思い出してみると、中盤から王蛇、リュウガが登場していました。

このように中盤でガッチャード側にホムンクルス映司が、ガヴ側にアンクが絡み、物語を展開していけば、龍騎のようにオーズを絡めることも可能なのではないか、と考えました。

じゃあ実際どうすれば両作品のクロスオーバーにオーズが絡めるのか、という部分に関しては、物語サイドで見ればカグヤ様が、現実サイドで見れば武部Pが頑張ることで可能かと思います。

しかしそう簡単にいくものではありません。ここに至るまで、幾つもの試練が待ち受けています。

ライナーノートでの問題発言

恐らく1番の問題点があるとすれば、ここなんじゃないかなと思います。復活のコアメダルの円盤に付属したライナーノートはほとんどが武部Pの言葉でした。

その中には「渡部 秀には仮面ライダーを演じた重みがあるから、このようなメモリアルな作品で彼を仮面ライダーから卒業させてもよいのではないか」という旨の記載がありました。

またこれ以外にも武部Pはオーズファンの心を抉りに抉るような、とんでもない文章をいくつもライナーノートに記載されていました。

そのため武部Pが渡部 秀さんに声を掛ける可能性は限りなく小さいのではないかと思っています。

また直接的に武部Pの問題発言と関係している部分ではありませんが、結局どんな形であれ映司の命が戻るなら、最初から殺すなと絶対に言われてしまうと思います。

こんな記事を書いておきながら、実は自分もこの意見には賛成です。そのため東映側がオーズでまた炎上する覚悟を持たない限り、映司やアンクの今後の出演はないと考えていいでしょう。

あ、アウトサイダーズで…とか論外なので辞めてくださいね。それならこの冬映画でやってくれた方が断然マシです。…すみません、つい本音が。

ガヴとの接点が現状薄すぎる

先程オーズとガヴの共通点を上げましたが、1つ目の武部Pに関しては物語の内容的には関係ない部分なので、実質アイスとお菓子の話に帰着します。

しかし実際これだけの共通点で話を広げるのは、かなり難しいんじゃないかなと思います。

それこそクスクシエでお菓子フェアとか開催しない限りは無理ですし、そうなると甲斐まりえさんも呼ばなきゃいけないしで、人件費的にも難しいのではないかなと思いました。

つまり1話から冬映画までの間にオーズとの、せめてアンクとの何らかの共通点となるような物事がテレビ本編で描かれないと、ガヴ側とアンクを絡めて話を展開するのが難しいかなと思います。

尺が足らない

仮にオーズが絡めるとしても、冬映画の1時間半にこれだけの内容を組み込むのは圧倒的に尺不足のように感じます。

それこそ復活のコアメダルの時の二の舞になってしまうので、説明描写が少なかったり、パンフレットでの裏設定の説明がなかったりすると、また多くの人から疑問の声があがることでしょう。

最後に

いかがだったでしょうか。確かにガッチャード、ガヴ、そしてオーズに散りばめられた各要素を集めれば、映司の命が取り戻せるように感じます。

しかしそこに至るまでには多くの問題点があり、至ったとしても再炎上は免れないという、何とも難しい状況にあります。

オーズファンの皆さんが、そして映司が、アンクが、比奈が心から救われる「いつかの明日」は来るのでしょうか。

そんな明日を今か今かと願う、1人のオーズオタクの妄想でした。ここまで長々とお読みいただきありがとうございました。

永遠に「Anything Goes!」なら……
             いつの日か、きっと。


PS.皆さんの妄想シナリオ、是非お聞かせください。

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