Day629　「平安でないとしたら、私は過去を自分と見ている！」

：Podcast：

ひとつ意識の世界では「私とは何か？」を問う必要はありません。なぜならば、

「宇宙の森羅万象とひとつである」

という事実が、その答えになっているからです。

それはすなわち、あらゆるものと「対等」であることを意味します。そして、ここだけに平安があります。

けれども、あるとき私たちはそれが気に入らないと感じました。対等を、あたかも衣食住から一日のスケジュールまで一律を強いられる「寮生活」のように誤解してしまったからです。

「太陽が全員に同じように降り注ぐなんてつまらない！　私だけに特別な好意を示してほしい！」

と望んだのだと思います。

こうして、私たちは「特別な存在」になるために、平安なひとつ意識を捨て、バラバラ意識という実際には無い心象の世界に飛び出してしまいました。

ここでは「私とは何か？」の答えを自分で作らなければなりません。しかも、それは「いまここ」という現実の時間にある「宇宙の森羅万象とひとつ」と異なっていなければ意味がありません。

そこで、偽りの自分は最初に、