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小さな暮らしから始まった、お金の整理~豊かさへの序奏~

会社の決算が近づき、あまり得意ではないお金と向き合い、わさわさとした日々を過ごしています(汗)。小さな暮らしというと清貧や節約のイメージをもつかもしれませんが、私は経営者でもあるので、ある程度お金を稼ぐ、貯めることには積極的であろうとは思っています。そこで、今回は小さな暮らしから始まった「お金の整理」についてお話したいと思います。

お金の整理というテーマの場合、その人が今どれぐらいの生活をしているかで、必要な情報が変わってくるかと思いますので、段階ごとにお話していきます。

第一段階 毎月、お金が足りなくなる

お金に困らなくなるにはどうしたらいいか、というのは単純で、稼いだお金の範囲内で暮らすこと、以上です。でも、これが出来ないから月末あたりになるとお金が足りなくなるわけですよね(汗)。この場合は、たいていが無駄なモノを買っていると思います。持っているのを忘れて2度買いしたり、ビニール傘を大量に持っていたり、モノで部屋があふれていたり、とにかく自分が思っている以上に買い過ぎています。なので、買わないことよりも、部屋のモノを減らすことをした方が得策です。モノを減らすと、自分がどれだけのモノをどれぐらい持っているかがわかり、次何か買う時に「あれはまだ何個もある」とわかるので、自然に買う機会が減ってきます。地味な作業ですが、これを続けていくだけで、月末は黒字になってくるかと思います。

第二段階 毎月、もっと貯金したい

毎月の家計は黒字で、貯金も少しはできるけれど、思ったほどは貯まらない。世の中的には、この段階の人が一番、多いんじゃないでしょうかね。この場合に考えられるのが、すべての消費が平均的になっているケースがあります。例えば、自宅をローンで購入し、車を持っていて、服もバッグもそこそこいいものを持って、趣味のモノにもある程度お金をかける。住居費、衣服費、交通費等、すべての消費項目が平均的であるため、本人が普通だと思っていてもトータルでかなり消費しているのです。解決策としては、メリハリ消費を心がけること。車だけは好きだからお金をかけて、服やバッグ、他の趣味のモノにはなるべくお金をかけないようにする等、使うところと使わないところを決めて、ストレスのない程度にメリハリをつけた消費を心がける必要があると思います。

ちなみに、うちは乗ってなかった車は手放し、夫婦で好きなお酒を楽しみつつ、子どもは自らが望んだ私立の学校へ通っています。そして、家族みんな服は最低限の数で、ユニクロ、無印などにお世話になっています(笑)。一番高いのは私立の学費ですが、車を30年所有するとかかるといわれている1000万円程をそのままスライドするイメージで、学費にあてています。

第三段階 お金から自由になりたい

すでにある程度、貯金もできている方には、毎月の固定費にメスを入れていただけたらと思います。例えば、これぐらいかかるのは当たり前と思っている生命保険やローンなど。特に、日本人は生命保険が好きなので、月1~2万円はかけている人が多いかもしれませんが、ある程度貯金がある方は必要ないことが多いです。今の生命保険にトータルでいくら払って、最終的に元気ならいくら戻ってくるのか、一度確認してみると、それらのお金が捨て金になっているのがわかるかも。うちはすべて見直し、生命保険、医療保険などはすべて解約。個人年金(昔のお得なお宝保険らしい)だけを残している形です。ただ、生命保険を解約する時に確認したいのが、支払い済保険にできるかどうか。例えば、うちの場合は〇歳までに死亡すると3000万円を受け取れるが長生きすると300万円程度戻るといった保険で、支払い済保険にすると、死亡時に280万円受け取れる形になりました。もし、支払い済保険にせず、保険料を払い続けていたら、まだ何百万円かは払い込まなくてはいけない状態でした。今の時代、早く亡くなるリスクよりも超長生きするリスクの方が大きいと言われています。そんな中で生命保険をかけるなんて、勝ち目はありません。まだお子さんが小さくて貯金も少ない場合は、お金が貯まるまでネットで入れる掛け捨ての生命保険に入るのが得策。これなら、月2000円位~入れると思います。毎月のサービス(アマゾンとか子どもの通信教育)に入る時も、月いくらだけでなく年間でいくらか、という視点でも計算して入るかどうか決めるのも大事ですよね。

こんな感じで、聖域と思っている費用も疑い、検証していくことで、かなりのムダが省けると思います。そして、お金の整理がどんどん進みます。そうしたら、給与が入った時点で毎月、他の口座へ自動的に移る積み立て貯金をしておく、または毎月自分で他の口座に移すなどすれば、そんなに意識しなくてもどんどんお金が貯まる仕組みがつくられていきます。

すると、100万円、500万円、1000万円とまとまった金額になってくるので、住宅ローンを繰り上げ返済したり、大口の定期預金にしたり、その中の余剰金で金塊や株を買ったりして、日本円以外のもので資産を形成していくのもいいかと思います。この段階になると、ほぼお金のことは考えないでいい状態になっているはずです。

風の時代と叫びつつも、今日はそれと反するような「お金の整理」の話になりました(笑)。けれど、暮らしを小さくすると意図せずに、このお金の整理の流れに乗ることになるかと思いますので、頭の片隅に置いておくといいのかなと。

私自身も「モノがあふれていてお金がない」→「部屋が片付き始めて貯金ができるように」→「モノが少ない暮らしを手に入れ、自然にお金が残るように」とシフトしてきました。私の場合は、会社の運営があるので日々お金のことは考えていないといけませんが、それでも個人的なお金の問題からは自由になったと思っています。

そのすべては、暮らしを小さく、スッキリさせることから始まりました。小さな暮らしは、節約とか貧乏とは真逆で、結果的に想像以上の豊かさをもたらします。


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