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Rhapsody in Blue緊張と緩和

本日は今年の抱負を少しだけ書こうと思います。わたしは音楽製作の活動のスタートがここ数年と、かなり遅かったので今年は自分でできることをすこし具体的に考えてみました。

ところで最近は音楽は作って、演奏して、製音(ミックス、マスタリリング)をすべて個人でおこなうアーティストさんが多いです。(それは費用対効果の面で難しいからだと思います)ただ自分としてはどうしても製音作業は自分の能力的にできることが限られています。今後は生楽器や個人的にいけると思った曲はできる範囲で録音作業はプロのエンジニアさんに頼もうと考えています。そこで最近作った曲、以前すでに配信した曲の一部の曲に関してはエンジニアさんに頼んで再度2月の頭に録音を予定しています。

また個人で音楽を配信すると、もちろん能力の面も当然ありますが、同時にどうしても視聴数に限りがあるので、今年はレーベルにあたって、可能ならばレーベル経由で公式プレイリスト入りを狙い、視聴数を少しでも増やしていきたいと考えています。

またこの一年音楽を作って思ったのは自分の音楽的な嗜好と需要のずれです。

私の音楽表現は今のところインストルメント曲が中心です。そして、現時点の自分の音楽の嗜好をあえて言葉で表現すると(もちろん自分の表現したいことは中心に当然ある前提で)緊張と緩和のバランスやこのバランスで曲全体がユニークであることを表現する点にあると思ってます。まず前提として曲に緊張感をもとめます。言葉で音楽を説明するのは難しいですね。あえて単純に分かりやすく説明すると、例えばドミソって和音を弾くと響きに緊張感がないです。響きが安定してます。これをドミファとひくとミとファが間に黒い鍵盤なしにぶつかっているためすこしだけ響きに緊張感がでます。そしてまたドミソと弾くと安定して緩和するのです。2つの相対的な響きの比較によって緊張と緩和がうまれます。ざっくりいうとこれが好きなんです。

ただボーカルなど歌の曲では歌い手さんの表現によって緊張と緩和ではなく、例えば緩和と緩和という同じながれでもそのアーティストの人間性、音色表現、声の振るわせかた、音量などによって相対的な変化をつけ、表現がダイナミックになりやすいのかなと感じたりします。

更に最近の音楽の需要はあくまで全体として、そもそもサウンドに緊張感が以前ほどもとめられていないのかなと個人的には映っています。以前の記事で表現がソフトになっていると触れましたがまさにそのことです。それでは自分の嗜好との折り合いをどこでつけるか。あえて突っ走るのか。それは活動するなかで、まず手を動かして、もがいてさぐっていくより他ないと思っています。

今日は緊張と緩和と少し難しい話をしましたが、わたしの好きな曲にジョージガーシュインのRhapsody in Blue という有名な曲があります。ひと昔前ですが、この曲をブラジルのエウミールデオダートというアーティストがカバーしました。

もちろんかなり以前の曲なのでサウンドは今風ではないですが曲全体の浮遊感は私の理想です。また先ほどの私の説明とはすこしアプローチは異なりますがこの曲も緊張と緩和をバランスよく使って全体としてユニークな気持ちのよい感じがして好きな曲です。

こんな浮遊感をかんじられるリズミカルな曲も今後、今のサウンドに置き換えて作ってみたいとも考えています。

本日は以上です。ありがとうございました。





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