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新茶の季節です

こんにちは。健康生活アドバイザーのだんごママです。

新茶の季節になりました。四国中央市で仕事をしていますが、市内に新宮というお茶の産地があるため、大阪で生活していた時よりも日本茶をよく飲むようになりました。

1500年前にまとめられた神農本草経にもお茶の記述があり、体の余分な熱を取り除き、気の巡りをよくする食材に分類されています。分析・研究も進み、緑茶を多く飲む人は、様々な疾病にかかりにくいという疫学調査も報告され、特別な成分に特化した商品も多く販売されています。

日本茶は、渋味・苦味・旨味・甘味の4つの要素で構成されています。旨味・甘味をもたらすアミノ酸の半分以上がテアニンで、神経細胞を保護し、リラックス効果があります。低温でも十分に抽出され、カフェインと同時にとることでカフェインの興奮作用や覚醒作用を穏やかにします。記憶力や作業の正確性がアップし、アルツハイマー予防効果もあると言われています。

渋味・苦味は、ポリフェノール・カフェインが該当します。カテキンは水溶性の多価ポリフェノールで、抗酸化作用、コレステロール低下、抗菌作用があると言われています。カフェインは、記憶力向上、運動能力向上、疲労回復・覚醒・利尿作用があります。ポリフェノール・カフェインは高温で抽出されやすく、低温では抽出に時間がかかります。

ペットボトルで手軽にお茶が飲める時代ですが、急須でおいしいお茶を入れてはいかがですか。玉露は50℃、煎茶は70~80℃、ほうじ茶は100℃で入れるとおいしいと言われています。温度による抽出成分の違いを考え、仕事に集中したいときは熱めのお湯で渋味と苦味を強く出し、仕事で一息入れたいときは低めのお湯でアミノ酸を多く引き出す。おなじお茶の葉で、飲むタイミングの違いで入れ方を変えて味の違いを楽しむのも、巣ごもり時間が増えた今ならではないでしょうか。またこれから夏場に向けて、水出し煎茶・ほうじ茶を入れてみるのはいかがでしょう。旨味や甘みの強いお茶が楽しめますよ。

茶葉には水溶性・脂溶性ビタミンも多く含まれていますが、脂溶性ビタミンは浸出液に含まれていません。妊婦に必要とされている葉酸も茶葉には1300マイクログラム/100g含まれていますが、浸出液には16マイクログラム/100gしか含まれていません(食品成分表より)。霧の森大福で全国的に有名になった新宮のカフェで煎茶(新宮地域の茶はすべて無農薬栽培)と和菓子をたのんだ時、和菓子の横に佃煮が置いてありました。昆布かと思ったら茶葉の佃煮でした。お茶の栽培農家では常備菜として、出がらしの茶葉で作るお惣菜だと教えてもらいました。玉露などの柔らかく丁寧に作られた茶葉なら、茶殻に少しだけ塩を振ってもおいしくいただけます。

毎年行われていた新宮お茶祭りが、今年も中止となりました。春は新緑、秋は紅葉の見どころとなる新宮で、景色を見ながらゆったりと抹茶と和菓子を味わいたいところですが。今は新茶とお菓子を買って帰り自宅でゆっくりと味わうことにします。

■参考サイト
「健康食品」の安全性・有効性情報
https://hfnet.nibiohn.go.jp/
霧の森・霧の高原オフィシャルサイト
https://www.kirinomori.co.jp/
食品成分データーベース
https://fooddb.mext.go.jp/index.pl

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