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ばあばのつぶやき

こんにちは。健康生活アドバイザーのだんごママです。

人口減少による経済規模縮小、労働力不足などの様々な社会的・経済的対策として、異次元の少子化対策・こどもまんなかアクションが政府の公約として発表されました。保育の充実、育休の取得率アップを目的とした補助金の拡充など有効策と思われる施策が前面に押し出されています。

息子世帯に3歳の孫がいます。共働きのため保育園に預けながら過ごしています。現在私は離れた場所で仕事をしていますが、戻れる週末は大阪の自宅に戻り、歩いて2分ほどのところに住んでいる孫の世話をしています。通常保育は月から金までで、土曜日はあらかじめ予約を入れておくようになっています(別料金)。育児のために時短勤務を選択している息子ですが、仕事が片付かないため、土曜に孫を預けて出勤しています。コロナの感染拡大中は電車通勤だったため、孫の感染回避と保育園の休園などのため2か月近く孫を預かり、私が勤めている職場の一時保育で乗り切りました。

大雨などの警報が発表されると保育園はお休みになり、発熱などの連絡が保育園からあるとすぐに迎えに行き、小児科へ直行。病名が確定したら夜の8時に病児保育の予約を取るためサイトにアクセス。運よく取れればいいのですが、取れなければ仕事を休むことになります。仕事の都合をつけられる時間があればよいのですが、気象の急変による警報発令など、突然仕事を切り上げることも避けられない。子どもを預けながら働く親たちに共通の課題です。

昭和の時代まで専業主婦が担ってきた仕事(家事・育児・介護)に対する評価はいまだ適切ではないと思っています。責任がある割には対価が見合わず、担い手不足は解消しそうにありません。産婦人科も小児科も減少している日本で、出生率を上げていくのは不可能ではないかと思っています。生まれた後の出産費用の拡充や、保育環境の拡充を掲げても、コロナによる出会いの減少や産婦人科・小児科へのアクセスが改善されることはありません。韓国や中国ほどの教育格差があるわけではないですが、習い事にかかる時間と費用などの情報、子どもたちの遊び声がうるさいからと公園が閉鎖された報道などを聞くと、子供を持つことの大変さが増してきます。

私の子育て中は、すでに退職している親世代を持つ家族が多く、突然の手助け要請を出しやすい状況でした。今は、年金の支給開始年齢が上がり、働ける間は働く選択をしたシニアが増えています。前期高齢者世代は、親の介護と孫の世話を掛け持ちする世代といえるでしょう。

私の職場には育児中の男性が2人います。今の職場に勤め始めたころには言い出しにくかった、突然の呼び出しによる仕事を切り上げての帰宅や、長期休暇中の夫婦交代での午後休取得を受け入れられる体制がほぼ整いました。これから結婚育児を担う世代が、仕事と家庭の両立が可能と普通に思ってもらえればいいなと思っています。

以前、福井県での職場環境と家族関係を取材した報道を見ました。保育園のお迎えの時間が近づくと、上司が間に合う時間に仕事を終えるよう声掛けをし、家に戻ると親世代と子世代で家事と育児を分担していました。子育て世代の負担軽減を言われている今でも、保育園応募の際に2キロメートル未満に親族が居住している場合、保育ができない理由書を添付しなければ受け入れてもらえない可能性があります。なるべく子供たちの手助けをすることができればと思ってはいるのですが、住民票を大阪の自宅にしている私は、あと2年はどこかで仕事を続けていないと孫の預け先がなくなる可能性があります。しばらくは、孫のいる大阪と、仕事をしている四国中央市、96歳の父親がいる松山市を移動する日々が続きそうです。

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