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ネット依存 ~ゲーム依存症を中心に~

こんにちは。メンタルアドバイザーのにんじんです。

電車の中で、大半の人がスマホを見ているといった眺めは当たり前のように
なりましたね。私たちの生活はスマホをはじめとしたインターネットなしで
は暮らせない社会になりました。

一方でネット依存の増加が気になります。
特にここ数年続く籠りがちな生活を強いられるコロナ禍の中では。

ネット依存の中でも、インターネットゲームのやり過ぎで日常生活に支障を
きたすゲーム依存症が心配されます。

著しく日常生活に支障をきたすゲーム依存症は、2019年に「ゲーム障
害」として国際的に疾患として認められ、世界保健機関(WHO)の新たな国際
疾病分類に明記されました。アルコール依存症やギャンブル依存症などと同
じく治療が必要な精神疾患として位置づけられたのです。

ゲーム障害(Gaming Disorder)とは、「ゲームをする時間や頻度を自分で
コ ントロールできない」「他の日常の活動よりゲームを優先する」「日常
生活に支障をきたしてもゲームを続けてしまう」「家族や社会などで著しい
障害が出ている」といった症状が1年以上続くとゲーム障害と診断されます。
症状が重い場合は1年以内でも該当します。

ゲームをする行為自体が問題ではありませんが、ゲームには依存性が懸念さ
れることを念頭に置く必要があります。ゲーム障害になる前に周りの家族が
気づいてあげることが大切かと思います。

依存性が強くなると、運動不足による体力の低下、食生活の乱れによる栄養
不良、昼夜逆転などの睡眠障害など身体や心のトラブルが起きてきます。ま
た「朝起きられない」「引きこもる」「遅刻」や「不登校」など家族関係や
社会的問題も出てきます。

2017年度の厚労省の調査結果ではネット依存が疑われる中高生が全国で
推計93万人に上ると発表されましたが、これは中高生全体約650万人の
7人に1人に当たる計算となります。コロナ禍を経た現在、中高生に限らず
子供から大人まで広がっているのではないかと懸念されます。

仕事や勉強のプレッシャーなどから、ゲームの他にメールやチャットなどに
はまり、オンライン上の友達で満足してしまうこともあります。現実の人と
の繋がりが少なくなり鬱状態になったり孤独感が増したりします。
状況によっては専門の医療機関に相談しましょう。

インターネットを適度に利用することは、生活を豊かに便利にします。
一方でネット依存という危険性をはらんでいることを忘れてはいけないと思
います。

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