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ABCD危機について

こんにちは。くらし活き活きアドバイザーの晴兵衛です。

企業の危機管理に携わっていた頃に、バイブルのようにしていたのは、故佐々淳行氏の著書である。ただ、残念ながら実務においては、私の力不足で100点満点を取ることは出来なかった。
知識があることとそれが出来るは、根本的に違うという単純な理屈をいやというほど思い知った。

その著書の中で紹介されていたのが、現代人が直面しているABCD危機についてである。Aは、アトミック、すなわち原子力、Bはバイオ、Cはケミカル、コンピューター、カルト、Dはディザスター(災害)と続く。

これらは、今からおよそ20年前に書かれた内容だが、まるで未来を予言していたかのようだ。
一番恐れていた事態とは、これらが複合的に襲ってきた場合の危機管理である。2011年には、AとDが同時に発生してしまい、10年経った今でも抜本的対応ができずにいる。そして、今一番の危機はコロナウィルスのBである。更にCについては、日本はITで世界から遅れを取ってしまい、これも国家的危機となっている。

こうしてみると、ここ10年で日本は、ABCD危機すべてに直面してきている。悲観的なことばかりを並べてきたが、それでも日本は今まではこれらの危機を乗り越えてきた。おそらく、コロナウィルス危機も日本人の勤勉さと真面目さをもって乗り越えられると信じている。

著書には、ABCDの後にEFと続く。Eはエネルギー、エコロジー、Fはファイナンスである。
ここで一番厄介なものが地球環境とイコールのEである。
地球上の生命体すべてに関わる危機であり、世界各国が深刻な危機と捉え、ようやく協調路線に舵を切る動きとなってきた。

A~F危機は、残念ながら殆ど個々人が気をつけても、避けることができないものばかりある。しかし一つだけ出来るものがある。それがEである。
一つひとつの小さな積重ねだが、いい(E)ことをする。

一筋の光明を信じて!未来の子どもたちが心豊かに暮らせる為に!


参考図書 佐々淳行著  重大事件に学ぶ「危機管理」
            平時の指揮官、有事の指揮官

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