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自然とのふれあう趣味をふりかえってみました:前編

こんにちは、自然大好きアドバイザーのE&H(エコ&ヘルス)です。
私の住まいは、京都府の木津川市で里山の雰囲気が残る自然豊かな環境にあります。今年は、喜寿を迎えエンデイングノートも準備していますがまだ内容は埋まっていません。今回はその前に自然とのふれあいの趣味をふり返ってみました。人生も終盤になるとどうしても過去の話が多くなりますがお許しください。

私は、20代の頃は、陸上競技などで体を鍛えていた関係で、山岳会に所属する友人から誘いがあり日本北アルプスの夏山登山をリードしてもらいました。毎年8月の初旬の天気が最も安定している時期に計画しました。初回は山小屋を利用した登山で槍ヶ岳から穂高岳への縦走をしました。

夜に大阪を登山客満員の列車で出発し木曽福島に3時に着きバスで上高地(標高1500m)まで行きます。そこで少し休憩の後6時に出発、横尾谷の登山道をひたすら槍を目指して上ります。午後3時頃にやっと到着です。実際に上る高さは約1500mです。途中登山者と出会った時の挨拶が特別で、「ちゅわっす」と言います。これは「おはようございます」と「こんにちは」の合成語で2つの意味を持っています。初対面の人でも気持ちよく挨拶してくれて親密感が湧き癒されます。

山小屋に到着後すぐ頂上に上りました。槍ヶ岳(3189m)の頂上は、とがっているように見えますが8畳の広さがあります。天気が良ければ富士山が見えます。初めての山小屋でしたが到着した登山者はすべて受け入れるため中は満員で、夜の空には満天の星が輝き大きな感動を覚えました。

次の夏は、奥穂高岳のたもとの涸沢カールにペーステントを張って涸沢岳と北穂高岳に登りました。夏の雪渓で休憩した時、穴を掘ってみかんの缶詰を冷やすと驚異的な速さで冷えて美味しくいただきました。夏山でも北アルブスには多くの雪渓が残っています。

次の夏に奥穂高岳から西穂高岳への縦走、次に白馬岳から唐松岳、五竜岳を超えて針の木岳までの後立山の縦走、立山では、ライチョウが近くまで寄ってきてかわいらしい姿を見せてくれました。

次の夏には、剣岳の長次郎の雪渓をピッケル装備で登りました。雪渓で一旦滑落してスピードが付くと止まらないので、滑るとすぐ体制をと整えてピッケルで停止する練習もし、無事成功できました。しかし側では落石で負傷をする登山者も見ました。

私は、大きな木のある山は好みでなく、森林限界(2500m)を超えるところが好きで、「はい松」や高山植物の多いお花畑など見晴らしの良い夏山の雄大な景色を満喫できました。登山の感想ですが、爺岳の縦走時の広大なお花畑、ブロッケン現象(谷にできた影の頭に丸い虹ができる)の体験、黒部ダムと黒部峡谷を稜線から見下ろす気分は最高でした。穂高岳のジャンダルムの頂きからの絶景、西穂高岳手前の難所(馬の背)は鋭く切り立った約20mの岩場が稜線で30度ぐらいの勾配があり、その両側は1000mの谷になっているルートを約20kgのリュックを背負って鎖をたよりに後ろ向きに下りました。足を滑らすと谷底まで転落です。上高地まで無事下りた時には、達成感一杯でした。梓川は雪解け水で冷たく水深15cmで川幅1.5mですが裸足で渡れませんでした。一生で一度の貴重な体験でした。

登山の体験は、他の観光地の景色と比べ、比較にならないほどスケールが大きく雄大な景色で、一定の高さの登りを達成した後に得られるもので、大きな達成感と感動を覚えました。

北アルプスの夏山を完了した頃に、妻から遭難したら迷惑をかけるので登山は止めてほしいと言われて、それから、スキーにチェンジしました。
幸い会社仲間でスキーの好きな人が多く中には1級の資格を持ち指導できる人もいてグループにすぐ入りました。滋賀県のスキー場で練習し冬場に7~8年志賀高原に通いました。

少し疲れた夜の時間は気の合う仲間とわいわい飲んで食べて楽しい時間でした。同じ時期に始めたメンバーが多くお互いにチェックをしあい上達を実感できることがより興味を深めました。最終「パラレル」や「ウェデルン」のレベルに近い滑りもできるようになりました。リフトに乗っている時に野生のかわいいリスが近くの木で餌をとっている風景が思い出されます。

スキーの滑降中は精神集中するので座禅と同じだと思いました。志賀高原は遠いのでおっくうになってからは、神鍋スキー場に7~8年通いました。神鍋の「ゆとうや」という唯一カニ料理を出してくれる民宿があり、カニのフルコース、にごり酒、自家製たくあんなどいただき、最高でした。スキーを止めてからも久美浜の漁師民宿で、カニの味覚を楽しんでいます。また、「たくあん」の味も忘れられず自分で大根栽培からチャレンジしてだいたい近い味に仕上がりました。

スキーの滑り止めは、ジムでの知人と乗鞍岳のスキー場の「ダウンヒルコース(中級)」で思う存分に滑ることができました。
体を動かすことでハングリーな状態をつくり、食事をすることが美味しくいただく秘訣だと思っています。
人間は動物で、持論ですが、命尽きるまで体を動かす必要があると思っています。このことが健康寿命を延ばすことにつながると信じています。
次回、後編はフルマラソン、渓流釣りのふり返りなどのお話ししたいと思います。

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