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【season2-1学期】 福岡映画部のバーチャルシネマサロン 開催レポート

みなさん、こんにちは!
福岡映画部です。

先日開催した、暮らしの大学「福岡映画部のバーチャルシネマサロン」にお越しいただいた皆さま、ありがとうございました!

教室はガイダンスも含め全4回の開催。アカデミー賞92年の歴史を時代背景とともに振り返りながら、3本の映画をオンライン同時視聴で楽しみました。初めてのzoomを使ったオンライン開催にドキドキしていましたが、モチベーション高く参加していただいた皆さまのおかげで、とても濃い映画のお話をすることができたのではないかと思います。

(▼視聴した映画はこちらの記事で詳しく紹介しています。)


このレポートでは、「福岡映画部のバーチャルシネマサロン」で行ったプログラムと、教室の様子、参加者のみなさんの声をまとめてご紹介していきます。


教室プログラム

〈 視聴前 〉
自己紹介タイムを設け、参加のきっかけやそれぞれのオススメ映画の紹介を行いました。

〈 同時視聴 〉
全員ミュートでzoomを繋ぎ、時間になったら「せーの!」で映画を再生。
『ブロードウェイ・メロディ』『ロッキー』ではチャットで解説を入れながら、『ムーンライト』は解説なしで、作品に合わせたコミュニケーションで映画を楽しみました!

〈 視聴後 〉
視聴後は、お題作品がアカデミー賞作品賞に輝いた時代の社会背景と(主にアメリカでの)映画のできごとをご紹介。時代を写す鏡として、映画の周辺情報を深掘りしていきました。

解説の後には参加したみんなで作品の感想を語り合いました。視聴した作品以外にも、いろんな映画の話で盛り上がり、なんと全ての回で「二次会」が開催されました!(最終回にはほぼ全員が二次会に参加していましたね笑)


教室の様子

今回の企画で面白かったのは、オンライン特有のコミュニケーションのかたち。音声の衝突を避ける話し方をするため、映画の感想を話すときも「会話」と言うよりは「発表」を聞いている感じに。また、参加者の方の中には、観ている最中も、「この後感想を話す」ということがわかっているので、メモを取ったり、独自の視点で映画を観たりしている方も。普段一人で映画を観る時とはまた違った、能動的な映画の見方を楽しんでいるご様子でした!

そしてやはり、たくさんの人のフィルターを通して語られる映画の話は面白く、ひとつの作品を観る企画の中から様々なトピックが生まれました。その一部をご紹介します!

トピック1:映画の原体験は?(『ブロードウェイ・メロディ』を観て)
『名探偵コナン』シリーズ、『ドラゴンボール』『ガンダム』『タイタニック』『ロード・オブ・ザ・リング』など、世代ごとに様々な作品が語られました。

トピック2:どんなアーカイブ的側面があっただろう?(『ロッキー』を観て)
フィラデルフィアの煉瓦造り(イギリス様式)の建物から見えるイギリス入植のアメリカの歴史や、最近も流行した70年代のファッションなど、映画に写るまちの様子からその時代の人々の暮らしや社会の動きが見えてくる!というようなトピックが語られました。

トピック3:黒人俳優の活躍の歴史とアジア映画について(『ムーンライト』を観て)
音楽も白人中心から有色人種へとメインストリームが移ってきた90年代についての話や、『カラー・パープル』の暗いイメージから時代が移るにつれコメディのイメージが強くなったウーピー・ゴールドバーグ、日本でも広く知られるエディ・マーフィーや、アジア映画についてのトピックでは香港の映画監督ウォン・カーウァイについてのトピックも盛り上がりました。


参加者のみなさんの声

教室終了後に実施したアンケートでは、少〜し深めな質問を投げかけたにもかかわらず、参加者のみなさんから熱い熱いメッセージをいただきました!熱すぎて全部は載せきれませんが(全部載せると、文量が3倍ほどになります!笑)特に熱かった一部分をピックアップしてご紹介!


・参加した感想 / 次回以降の参加について

「時代背景の説明と参加者とのお話がとても楽しくて映画の奥深さと面白さを学びました。」

「イメージが具体的にあったイベントとは異なり、どんなものだろうという興味8割、不安2割みたいなかんじで臨みました。参加者や映画へのリスペクトがとても伝わってきましたし、よいイベントでしたよ。」

「映画を観て考えたことをその場でアウトプットするという制約があることで、脳にとても汗をかけたのが今までにない楽しさでした。また、いろいろな意見を聞くことで、より作品への理解が深まりました。ステイホーム下でのコミュニケーションの場としても純粋に楽しかったです。」

「次の機会もぜひ参加してみたいです!次回は知っている方も増えていくと思うので、いち参加者としてだけではなくその場を盛り上げていけるように参加できたらと思っています。」


・あなたがオススメする「100年後の人々にも観せたい映画」を教えてください。

『パルプ・フィクション』

『ナイトクルージング』

『ソーシャル・ネットワーク』

「ジブリ作品、ディズニー映画」


・映画に「時代のアーカイブ」としての役割があるとして、もしもあなたが映画を作るならどんなテーマの映画を作りたいですか?

「男はつらいよ 寅次郎物語や釣りバカ日誌などの日常生活を描いた作品」

「アーカイブが履歴だとして、時代の履歴を映像にするのであれば、例えば時代の音を集めて映像化する、とかどうでしょう。音に時代を委ねてみると、映像の集積だけでは浮かび上がってこないモノやコトが主役になったりして、面白そうな気がしました。」

(90年生まれの方から)「90年生まれ前後の人を描いた群像劇を作ってみたいです。いまどきの30歳前後の人って人生でどんな壁にぶち当たっているのか、そして他の世代にはないどんな特徴があるのか、ということを深堀りしてみたいと常日頃思っていて。世代的なアーカイブス?ということにもなるのかとも思いますし、世代論を追っていくと、幼少期〜青春期のコンテンツの影響を大きく受けていたりするので、90年代全体をアーカイブスすることにも繋がると思います。」


以上、参加者の皆様からの熱いメッセージでした!皆さんの映画の見方や発想がとっても面白く、まさに、暮らしの大学ならではの「学び合い」を沢山体験させていただきました。


改めて、ご参加いただいた皆様ありがとうございました!

教室では一つ一つのコミュニケーションが非常に濃密で、アンケートにもあった通り、開催者である私たち自身も脳に汗をかくような感覚でした……!

本当に濃い時間なので、毎日やるときっと疲れますが(笑)今後も定期的な「学びあい」の場を作っていきたいと思いますので、今回参加が叶わなかった方も、是非次回ご参加くださいね!

1学期の、暮らしの大学「福岡映画部のバーチャルシネマサロン」これにて終了です!ありがとうございました!


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