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全社員に配布した資料の一部を公開します(#3)

2020年に初開催を予定するもコロナで延期となった経営計画発表会。くらしケアの集いという名称に変えて2023年、ようやく開催できました。
そのときに配布した資料の一部を公開します。
創業者目線での思い、創業当初の様子など、新しい社員、若い社員にも知ってもらえたらと書いたものです。少し長くなるので、3回に分けて公開したいと思います。あいにく文章力がなく、たいへん読みづらいかもいしれませんが、もしよかったらお目通しください。


3.創業者の夢

ここからは創業時から変わらず思っている夢の話をします。まずひとつめは、「誇らしげに社名を言える会社にしたい、誇らしげに名刺を出せる会社にしたい」という夢です。

くらしケアの中心事業は訪問看護。それはこれからも変わりません。しかしこの社名は訪問看護(または相談支援、居住支援)単体のサービスを想定したものではなく、暮らし全般を支える(暮らしをケアする)事業の集合体をイメージして名付けたものです。

皆さんはマクドナルドをご存じだと思います。マクドナルドはハンバーガーを売っている会社です。しかし世の中にはハンバーガー売っている会社は他にもたくさんあるのに、なぜ世界中の人がマクドナルドを求め、そして支持されているのか。それはマクドナルドがハンバーガーを通じて「マクドナルドというブランド」を売っており、求められているからだと思います。近くにある、提供スピードが速い、メニューが豊富、どこで買っても同じ品質と味による安心感・・・ゴールデンアーチ(黄色いMのマーク)はそうしたブランドが安心感につながっています。

1948年、マクドナルド兄妹がカリフォルニアで始めたハンバーガーショップは調理をシステムで管理し、分業化することで人気を集めていました。しかしサービスを広げるのが下手でした。マクドナルドの可能性にかけたレイ・クロックという名のくたびれた背広を着た中年セールスマンが試行錯誤の末、世界的に広げた話は有名です。(ファウンダーという映画に詳しく紹介されていますので興味があれば観てください)

レイクロックいわくマクドナルド兄弟が生んだシステムをコピーすることもできたがそうはしなかった。彼はマクドナルドという名前から感じるアメリカらしさ、安心感やブランドが欲しかった。もしクロックという名前をつけたハンバーガーを売っても食べたいと思う人はいなかっただろうと。私たちがいつでも身近なところでハンバーガーを手にできるのは、たった一人の男の思いから始まったのです。

くらしケアという名前には、世の中を良くしてくれそうな響きがある(と個人的には思っている)し、実際、くらしケアという名前に惹かれて入社してくれた社員もいます。個人的にこの社名には潜在的な力があると思っています。

そしてもうひとつの夢は「業界で1番の給与水準にしたい」というものです。そのためにはお客様に喜んでいただき、選ばれる存在になり、仲間集めをしていく必要があります。しかし、単に現在の事業だけで給与水準を上げようとすると無理が生じます。なぜなら国から受け取る報酬が決まっているからです。もちろん訪問件数を追えば可能かもしれませんが、それではケアの質が保てないし、社員のみなさんの活動にも無理が生じます。

創業時から決めているのは件数ではなく人数。助けたい人、幸せにしたい人数を増やす。加えて同時に様々な生活課題を見つけて解決し、正当な対価をいただきながら喜んでいただけるお客様(利用者様・顧客・ファン)を増やすこと。さらには現場で活動する皆さんがサービス提供に専念できるよう支援部隊である本部が知恵を絞り総合力で生産性を上げ、関連事業やサービスを増やしていく。この規模が大きくなればなるほど給与水準が上がることは大手企業の平均賃金を見れば明らかです。

ただ、問題があります。それは私がどれだけ夢を思い描いても、社員のみなさんの協力がなければ実現不可能ということです。そんな会社にこれから10年かけてなるのか、はたまた5年で会社がなくなってしまうのか、すべては社員の皆さんの思い、考え方次第です。会社の将来は経営者だけで実現できるものではありません。社員の皆さん一人一人がこれからどのような目標を掲げるか。そしてその仕事ぶりによって未来は決まります。

くらしケアWAYに掲げる「明日が待ち遠しい暮らし」には、まず社員のみなさんの物心両面の幸福を実現するという思いを込めています。社員が「明日が待ち遠しい」と感じられない状態で顧客満足を上げるのは無理であり、賃金を3年5年10年と上げていくためにも社員のみなさんの協力なければ達成は絶対に不可能です。

待遇のみならず居心地がよい会社、良い社風や文化にするもの社員の皆さんにかかっています。企業文化やカラーは社員のみなさんひとりひとりがつくるからです。会社に不満を持ち愚痴で終わるのか、不満を課題や目標にに変えて仲間や上司を巻き込みながらよりよい未来のためにつなげるか。これも社員のみなさんにかかっています。くらしケアという会社は、皆さんが望めば、自らのアイデアと行動でいくらでも良い会社にすることができます。そうした動きは私が心から望んでいるものです。

くらしケアは「私の思い」で生まれた会社です。いま目の前にあるすべては叶えたいと思って叶ったものばかりです。絶対に叶えたいと思ったことだけが実現するというのは本当です。今日の景色も叶えたいと思った夢。自らが思わないことは絶対に引き寄せることはできない。そう思います。
そして、生まれも育ちも価値観も違う人が集まり、この場で一緒に仕事が出来ることは奇跡だと思います。国内には1億2千500万人の人がいます。隣にいる仲間との縁は偶然か、それとも必然か。私は必然だと思っています。そして江戸時代でも明治時代でもなく現代のいまこの瞬間に出会っている。出会いとは必要なタイミングで出会い、出会うべき人と出会うべきタイミング出会っていると考えています。貴重なご縁に感謝し、かかわりある人が幸せになれるような存在になる。そんな会社にしたいと思っています。

そして皆さんは私や会社のために働く必要はありません。自分自身と大切な家族のために働いてください。会社は社員の皆さんが豊かになるための場、手段です。そしてその手段を上手に使いながらお客様の幸福の実現に向けて活躍してください。お客様を輝かせ、喜ばせ、仲間と一緒に感動の涙を流してください。
私はみんなと一緒に幸せになりたい。だから社員とご家族とお客様の夢の実現のために会社を成長発展させていきます。

株式会社くらしケア 代表取締役 直野武志


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