シングルマザー、コロナになる②

どうにもこうにも、親子でコロナになってしまった。

何か出来ることはないか、と思ったけど、ない。ひたすらスマホを弄る日々。これは産後以来の腱鞘炎になるのでは。せめて、症状やあれこれを手帳に書き残すことにした。もし、コロナになってしまって、私と同じように不安のなかスマホを弄っている誰かに、ほんの一例としてだけど、届くかもしれないし。


8月21日

昼、息子陽性。ワンチャン陰性を願っていたのだけど、無残に散った。頭の中がぐるぐる。どうしたらいいんだろう。あと、私は?休職はいつまで?先が見えないこの日が一番つらかった。私も検査へ。道中、熱っぽいような気がする。そして夜、息子につられるように私も鼻がずるずるし出す。それもそのはず、今朝、起きたら息子が私のベットにいた。なんでやねん。隔離どこいったん。まだまだ小学生、寝ぼけには勝てない。覚悟を決める。ちょっとだるい。読みかけだった『祝福の子供』(まさきとしか著)を読む。対子供との描写に泣いてしまった。大なり小なり、身につまされる親は多いと思う。食欲なし。症状なのか、不安によるものなのか、わからない。

8月22日

昼、私陽性。①にも書いたけど、正直少しホッとする。人間なにが不安って、先が見えないこと、わからないことが一番怖いんだなと感じる。ただこれはただ、私に基礎疾患がなく体力もそこそこあり、子供の年齢がある程度高く二人で感染してもどうにかなるだろうと言うラッキーな自信に基づいての幸せな一例である。夕方、喉が痛くなってくる。熱は微熱と平熱を行ったり来たり。血中酸素濃度の測定器が届く。ちっちゃい。ギターのチューナーみたい。マニキュアしてると測れないそうだ。左手人差し指のマニキュアを落とす。食欲なし。

8月23日

動くのがしんどくなってきた。インフルのときみたいな感じ。いよいよ熱が出るぞ!!と意気込んでみたけど出ない。相変わらず、平熱と微熱を行ったり来たり。36.3℃のときもあれば、37.3℃のときもある。1時間単位くらいじゃないかってくらい、コロコロ変わる。熱が上がらないから、放出される感じがないまま、体はしんどい。地味なつらさ。起き上がるのはつらいけど暇なのでスマホで『私をくいとめて』を見る。のんちゃん好きだ。そのうち書こうと思うけど、のんちゃんは私の命の恩人である。面識は当然ない。

8月24日

明け方に37.6℃を計測。先に言ってしまうと、この時が私のコロナの最高体温だった。そう、熱がたいして出ない。でも高熱のときみたいなだるさ。謎。この日は日中、37.0℃前後をうろうろ。上がったり下がったり、変な感じ。ほどんと立っていられない。東京都からの配食が来た。中身は川崎麻代のブログにあったのとおんなじ感じ。ただ海藻サラダはなかった。まぁ、この状況で、戻して絞ってサラダにして食べる元気はない。お菓子とかカップラーメンとかは元気になったらだな。レンチンのごはんが有り難い。息子が勝手にあっためて食べてくれる。レトルトの介護食みたいなのがあって、これはすこし食べられた。息子はずっと微熱ながらも症状はほとんどなく、よく食べる。ゲームし放題、テレビ見放題、マンガ読み放題。エンジョイしている。食事もだいたいは口で説明して勝手に食べてもらう。助かる。私の食欲はずっとない。おなかが空く気もするけど、食べるのめんどくさい。野菜ジュースや、果物をちょっとつまむ程度。白石和彌監督『ひとよ』を見る。予想していたより、ずっとあったかい話だった。

8月25日

息子の熱が下がりきる。よかった。わたしはだるさそのまま、熱は、平熱になることも増えてきた。時々37.2℃くらいになる。ずっと寝ているので腰が痛い。でも起きているのもつらい。夜、息子が入ってほどよく冷めた湯舟のなかで、マッサージしたり、体操したりしてみる。浮力があるので地上より楽に動かせる。お風呂いいな。お風呂上り、すこし気分がよくなってソファーで『コンフィデンスマンjp プリンセス編』を見る。関水渚が広瀬すずにしか見えない。かわいい。コンフィデンスマンはだいたい面白いので、安心して見られる。面白いという信頼。


ただの日記になってきた。

少し書くのに疲れたので、③に続けます。

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