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喫茶ウエダのビーフシチュー
倉敷本通り商店街の喫茶ウエダで一番高価なメニューの、ビーフシチューです(とは言っても、ウエダは「町喫茶」なので、とてもリーズナブルです)。
喫茶ウエダのビーフシチュー(サラダ、味噌汁、ライス付き)
具だくさんで、デミグラスソースが褐色に輝いて、テーブルにサーブされた瞬間に食欲をそそられます。
一口食すと、赤ワインとトマトの酸味で、溢れるように唾液が出てくるのが感じられます。気が付くと、身体の重心が前のめりになっているではないですか!
ウエダの食事メニューには、すべて、味噌汁とサラダが付いてくるので、比較して判るのですが、味噌汁をいただくときは、身体はしっとりと待つ態勢で、このような姿勢の変化は起こりません。
ほろっと崩れる大きな角切りの牛すじ肉や、綺麗な形のまま煮込まれてソースの味が浸みた野菜をいただいて、食べ終わった瞬間、重心が後ろに移動して身体が椅子の背もたれにもたれかかりました。まるで、シーソーを体験している感じです。
このビーフシチューは、視覚、味覚、嗅覚で味わうだけでなく、唾液分泌に関わる自律神経の活動と、重心を移動する体性感覚が加わって、能動的にダイナミックに多重感覚で味わう逸品です。和食の味わい深さが海の深さなら、ビーフシチューの味わい深さは、天に抜ける深さです。
「ふぅー」と一息ついて、食後のコーヒーをいただきます。
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