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ヨシダコウブンさんご一家に現れた多重世界の気配

私たちがいるこの宇宙は、唯一無二の宇宙ではなく、多数の宇宙と並立して存在する多重世界の構造になっていることが、数理学的に支持されています。

岡山市・旭川河岸にあるカフェ、カフェ・モヤウのランチ・トレーは、多重世界の解りやすいモデルになっています。

カフェ・モヤウのランチ・トレー(2022年7月30日)

すなわち、主菜の皿がいくつも並列してあり、メインが決まっていません。

私たちは、この宇宙の外に出て、ランチ・トレーを眺めるように、並立する世界を外から直接観察することはできませんので、多重世界の存在を確かめるには、経験を積み重ねて蓋然性を高める他ありません。

今回、総合芸術家ヨシダコウブンさんの一家に多重世界の気配が投射されていましたので、リポートします。

画像は、ヨシダコウブンさんの親子が奈良県立美術館で開催されたブラティスラヴァ世界絵本展を訪れた際のスナップです。

奈良県立美術館にて
ヨシダコウブンさんと、娘のイマリさんとお友達(許可を得て転載。元の画像は、こちら

その隣には、並立する異界の気配がありました。

会場に隣接して並立していた異界
(ヨシダコウブン・ヤマイチアツコによる)

とりわけ日本では、昔から「草葉の陰から見守る」という表現があるように、異界は、現世界に近接して存在します。

それだけでなく、そこは美術館という精神性が高い時空であったので、現世界の裏側に、備前焼の静謐な世界がありました。

会場の裏に並立していた備前焼の世界
左の小さな花器は、恒木直豆・作  中央の大きな花器は、横山直樹・作  右側の花器は、横山伸一・作

備前焼には、しばしば、異界が降り立って来ます。それは、釉薬を使わず、人の管理が及ばない、土と炎の力に任せて焼成されるからです。

ヨーロッパから、数百年の時や1万キロの空間を超えて、フェルメールモリディアーニも備前の地に降り立ちました。


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