久保田寛子さんによる屹立する人物像の考察〜松本竣介および佐伯祐三の自画像との相同性
表題画像は、岡山市北区金山にある養蜂施設の花畑です。一面ブルーの花畑の中に、一株だけで突き抜けて咲いている花がありました。
この花の立ち姿に、既視感を覚えました。それは、久保田寛子さんによる屹立する人物の絵です。
愛らしい感じの人物が、少し緊張した面持ちで、地を踏みしめて、すくと立っています。
この作品から、松本竣介の「立てる像」が思い出されました。
松本竣介は、その短かった生涯のなかで、戦中・戦後の間(はざま)に画業に取り組みました。困難な社会・生活環境のなかで、洋