石田和也さんの花器に観られた苦悩の表現について〜ムンク・作「叫び」との共鳴〜
表題の画像は、新進気鋭の備前焼作家、石田和也さんによる花器です。2022年の新年が明け、倉敷美観地区の備前焼ギャラリー・倉敷一陽窯を訪れると、石田和也さんの窯出しされたばかりの新作が上級品の棚に並べられていました。そのうちの一点ですが、特別に惹かれました。
石田作品の象徴的なデザインである、らせん模様の花器がですが、胴体の途中が捻れていて、瞬間的に苦悩の身体感覚が惹起されます。作家の深い苦悩の表現なのでしょうか。
しばらくじっくりと作品を観てみると、色彩が多彩で虹の様に帯状