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海野千尋さんの作品紹介

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海野千尋さんによる造形作品の紹介をまとめてみました。
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#倉敷

海野千尋さんによる陶布人形の、お披露目会

我が家の楽屋に新人俳優が4人加わりましたので、お披露目のために、初めての撮影会を行いました。ポートレイトに添えたのは、俳優の目と同じ色の花々です。 まず最初は、「空を見上げている子」です。薄ピンクの髪とオレンジ色の目が印象的な、不思議さんです。 つづいては、「寒がりやさん」です。黄緑色の目が、涼しげで鮮やかな印象を感じさせてくれます。 3人目は、「菫色の瞳をしたお話し上手なお姉さん」です。2色のパープルの目が、魔法の力をもっているみたいです。 4人目は、「若武者くん」

フェルメールの風景画「デルフトの眺望」の再現〜石原路子さんのテディベアと海野千尋さんの創作人形による〜

フェルメール作「デルフト眺望」は、世界で最も有名な風景画の一つです。オランダの商業都市デルフトを、市街南端のスヒー川から眺めた構図になっています。市街の景観には、旧教会、市庁舎、時計台、新教会、ロッテルダム門といった、多くの尖塔がそびえているのが見えます。 フィルメール・作「デルフト眺望」1660-61年 マウリッツハイス美術館1) 手前の川岸には、複数の人物が描かれています。すなわち、右側には二人の女性が向き合って佇んでおり、左端には、船に乗ろうとする夫婦と、それを見送

エゴン・シーレ展に行ってきました〜我が家の小さな俳優達による絵画世界の再現〜

東京・上野公園の東京都美術館では、「レオポルド美術館 エゴンシーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」(2023.1.26~4.9)が開催され、会期が終盤を迎えていました。 花見のシーズンを避けて、会期最後の週末に東京行きを決行しました。4月8日の朝5:34分発の電車でJR倉敷駅を発ちます。 9:30にJR上野駅に到着し、かつて大学に所属していた頃、東京出張のときに行きつけだった喫茶室ルノアールのアメ横店に向かいます。 さっそく、豪華なモーニングセットをいただきました。 店

3人の造形作家、山岡緑さん、石原路子さん、海野千尋さんの作品による、斎藤真一の絵画世界の再現

斎藤真一(1922-1994)は、岡山県倉敷市出身の画家です。東京美術学校に進学し、学徒出陣から帰還後に復学・卒業し、教員の傍ら画業を始めます。40歳頃より盲目の女性旅芸人、瞽女(ごぜ)に惹かれ、描きはじめました。 倉敷市立美術館では、ちょうど東郷青児・斎藤真一 展(2022.10.22-12.18)が開催されており、斎藤真一のまとまった作品が観られる稀少な機会なので訪れました。 展示会場の解説文によれば、女性で盲目という社会的弱者である瞽女(ごぜ)の人生は、辛く哀しいも

ハイジさん・作「くろねこのkuro」によるルノアールと青山正治の絵画世界の再現

ハイジさん作、「くろねこのkuro」が我が家にやって来ました。 kuroは、千葉県生まれで推定年齢が15歳です。尻尾を含まない身長が6cmで、幅の広い尻尾と、小さな手と脚がチャームポイントです。 第1部 さっそく、kuroのデビュー作をプロデュースしました。モチーフは、かつて京都市美術館で開催された「光紡ぐ肌のルノワール展」(2016年3月19日〜6月5日)で観た、ルノアール作「猫を抱く女」1)です。 ルノアール作「猫を抱く女」1875年頃 猫を抱く女性には、海野千尋