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海野千尋さんの作品紹介

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海野千尋さんによる造形作品の紹介をまとめてみました。
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#bali

「チハルさん」~海野千尋さんの陶布人形による波乱の半生の再現~

チハルさんは天才アーティストです。 溢れる内的なイメージを日々、アート作品にされています。 それは、かの天才芸術家、岡本太郎のような爆発的なものではありません。 チハルさんは、子供の夢のかけらがいっぱい詰まった、平和で、明るく、軽やかな絵を描かれます。 それは、泉が湧き出て、川となり、せせらぎが川底の石とぶつかってできる小さな波紋が織りなしてできる模様のようです。 そんな画風とは裏腹に、その半生は、次々と降りかかってくる、苦難の連続でした。ご本人がホームページのプロフィ

バリさん2〜バリさんの「らいおんハート」〜

広島県福山市在住のハンドメイド没頭家、バリさんのハートは、「らいおんハート」です。バリさんは、それを作品で表現しました。 さて過日、岡山市中区のギャラリー陶佳で池田動物園開園70周年記念のAnimal Art展が開催されましたので、出かけて来ました。 会場のギャラリー陶佳には、オーナーの土井佳子マダムが趣味の良い調度品で設えたカフェ室が併設されています。 マダムがカウンター越しに煎れてくれたお茶を飲みながら、在廊中だった刺繍作家の黒田よし子さんを交えてアート談義をしてく

入川家のひな祭り〜並立する別界との交流〜

現世界では、ひな祭りが近づいて来ました。チハルさんバリさん夫妻の入川家では、3年ぶりにおひな様を飾るそうです。 チハルさんとバリさんの個展会場は、ピンクの作品に包まれていました。 すると、なんということでしょうか!時空の割れ目から突然、隣り合っていた別世界が開け、そこはひな祭りの当日でした。 さらに、その隣の異界でもひな祭りの真っ最中でした。 少し遠くに目をやると、木の妖精の国、岡山市の三宅木工房もひな祭りたけなわです。 さらに、隣り合った抽象世界でもひな祭りが執り

入川家の「別世界」との交流の物語〜ちょっと込み入ったお話〜

私たちがいるこの宇宙は、唯一無二の宇宙ではなく、多数の宇宙と並立して存在する多重世界の構造になっていることが、数理学的に支持されています。 岡山市・旭川河岸にあるカフェ、カフェ・モヤウのランチ・トレーは、多重世界の解りやすいモデルになっています。すなわち、主菜の皿がいくつも並列してあり、メインが決まっていません。 私たちは、今住んでいる、この宇宙の外に出て、ランチ・トレーを眺めるように、この宇宙や他の宇宙を外から観測することができないので、原理的に多重世界の存在を直接確か

ヨシダコウブンさんと仲間達3〜仲間を導くコウブンさんの日々を追って〜

広島県福山市でケモノノスミカ工房を主催する造形作家のヨシダコウブンさんは、福山・倉敷・岡山方面において、大所帯のアーティストを束ねるキーパーソンです。 画像の光沢のあるグレーのケモノは、コウブンさんの自我像と言える作品です。 ケモノは野に住み、水辺へと仲間を導きます。 現実のコウブンさんは、自ら先頭に立って、展示会を開催し、仲間達の活動を牽引します。また、仲間の発表の場に駆けつけてエールを贈ります。 そんな、コウブンさんの日々の活動を分身のケモノで再現してみました。

バリさん

バリさんは、広島県福山市在住の造形作家です。得意分野は、革のアクセサリーです。 バリさんの作品は、一見かわいらしくユーモラスですが、その世界観は深淵です。 画像は、バリさんの作品による曼荼羅表現です。 3体の造形において、尻尾や顔などの「部分」に使われている「パーツ」が2体で共有され、1体は異なり、それが3体相互に分配されています。例えば尻尾のテントウムシのパーツは、2体で共有され、一体で違っています。ヒゲ、耳、目、鼻のパーツも同様です。 これは、宇宙の究極原理ではな

新春の入川家を海野千尋さんの人形で再現しました。周りには縁起物のしめ飾りや蝙蝠やアマビエが設えられています。ミカンはハイジさん作、蝙蝠は岩垣奈保さん作、アマビエは神崎勝典さん作です。幸せそうなご家族自体が、最高の縁起物です!。元の画像:https://www.facebook.com/photo/?fbid=3415085808747865&set=a.2703920363197750