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海野千尋さんの作品紹介

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海野千尋さんによる造形作品の紹介をまとめてみました。
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#チハル

入川家の「別世界」との交流の物語〜ちょっと込み入ったお話〜

私たちがいるこの宇宙は、唯一無二の宇宙ではなく、多数の宇宙と並立して存在する多重世界の構造になっていることが、数理学的に支持されています。 岡山市・旭川河岸にあるカフェ、カフェ・モヤウのランチ・トレーは、多重世界の解りやすいモデルになっています。すなわち、主菜の皿がいくつも並列してあり、メインが決まっていません。 私たちは、今住んでいる、この宇宙の外に出て、ランチ・トレーを眺めるように、この宇宙や他の宇宙を外から観測することができないので、原理的に多重世界の存在を直接確か

ヨシダコウブンさんと仲間達3〜仲間を導くコウブンさんの日々を追って〜

広島県福山市でケモノノスミカ工房を主催する造形作家のヨシダコウブンさんは、福山・倉敷・岡山方面において、大所帯のアーティストを束ねるキーパーソンです。 画像の光沢のあるグレーのケモノは、コウブンさんの自我像と言える作品です。 ケモノは野に住み、水辺へと仲間を導きます。 現実のコウブンさんは、自ら先頭に立って、展示会を開催し、仲間達の活動を牽引します。また、仲間の発表の場に駆けつけてエールを贈ります。 そんな、コウブンさんの日々の活動を分身のケモノで再現してみました。

バリさん

バリさんは、広島県福山市在住の造形作家です。得意分野は、革のアクセサリーです。 バリさんの作品は、一見かわいらしくユーモラスですが、その世界観は深淵です。 画像は、バリさんの作品による曼荼羅表現です。 3体の造形において、尻尾や顔などの「部分」に使われている「パーツ」が2体で共有され、1体は異なり、それが3体相互に分配されています。例えば尻尾のテントウムシのパーツは、2体で共有され、一体で違っています。ヒゲ、耳、目、鼻のパーツも同様です。 これは、宇宙の究極原理ではな